呼吸運動とは? 胸式呼吸と腹式呼吸とは?

胸かく

私たちの胸は、ちょうど、箱のようなものです。
肺と心臓は、この中に入っています。
この箱は、胸かくとよばれます。

胸かくは、背骨・肋骨・肋軟骨・胸骨という骨で組立てられ
そこに筋肉がついています。
この箱は、上の入り口がのどで、底が横隔膜です。
横隔膜は、筋肉でできた膜で、胸と腹の間を仕切っています。




呼吸運動の様子

息を胸いっぱいに吸い込むと、胸の周りが大きくなります。
これは主に、肋骨や、肋軟骨のところについている筋肉が縮んで
背骨から前さがりになっている肋骨を、上のほうへ引き上げるからです。

外からは見えませんが、それといっしょに
腹の内臓で押し上げられている横隔膜が縮んで箱の底が腹のほうへ下がります。

この2つのはたらきで、息を吸い込むときには
箱が大きくなり、吐き出すときには小さくなります。
肺は、この箱の中にある、よく伸び縮みする袋のようなものです。

空気が外から入る入り口は気道だけで、ほかに入り口はありません。
ですから、胸の箱が広がると、外から気道を通って肺の中へ、空気が入るわけです。

また、胸の箱が小さくなれば、肺もしぼみ
空気は気道を通って、外へ押し出されます。



胸式呼吸

息を吸うとき肩を上げ、胸を張るようなしかたを胸式呼吸といいます。
これは主に、ろっ骨の動きが胸かくを広げ、空気を吸い込むのです。

腹式呼吸

腹をふくらませるような呼吸のしかたを腹式呼吸といいます。
これは主に、横隔膜が動いて、胸かくが下のほうへ大きくなったり、小さくなったりします。

ふつうの呼吸は胸腹式でろっ骨の動きと横隔膜の動きが、いっしょに起こります。
しかしどちらかというと、男では横隔膜の動きが主で、女では胸の動きが主です。

呼吸運動をつかさどるもの

私たちは目が覚めているときも、眠っているときも、少しも休まないで呼吸をしています。
これは頭の中にある延髄とよばれるところから規則正しく命令が出されているからです。
ここを呼吸中枢とよびます。

呼吸中枢のはたらきは体のあちこちからくる知らせで、調子をとっています。
たとえば、運動すれば、たくさん酸素がいるので、呼吸が深く速くなります。

こうして呼吸は、自然におこなわれるのです。

私たちはまた、息を止めようと思えば、しばらくの間、止めていられます。

速く息をしようと思えば、それもできます。
これは、呼吸するときにはたらく筋肉が、手足の筋肉と同じように
大脳からくる命令にしたがうからです。

しかし、無理な呼吸をすれば、すぐ苦しくなって自然の調子にもどります。







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