仕事をする動物とは?着物の原料の獲れる動物とは?

動物・植物

仕事をする動物

動物のなかには、私たちのしごとをいろいろ、手伝ってくれるものがいます。
とくに機械化の進んでいない地方の農業では、大切な役目を果たしています。

動物で、仕事をしてくれるものはウマ・ウシ・ラバ・ロバ・ラクダ・イヌ・トナカイ・ゾウなどです。


役牛

仕事をさせるウシは、役牛といって、乳牛や肉牛と区別しています。

役牛は、あまり活発に動きませんが、人間に素直で、力も強く、せまい面積のところでも、よく使えます。

とくに水田の仕事を上手にやってくれます。このほか、荷物を運ぶのにも使われます。

ウマ・ロバ・ラバ

ウマも、農業や荷物を運ぶのに使われます。

ウマは動作が早いし、わずかな時間に強い力を出すことができるので田畑を耕すときなどに、とくによく使われます。

ロバやラバは、中国などで、穀物の脱穀や荷物運びなどに極めて大切な動物となっています。

イヌ・トナカイ

北の国に住むトナカイやイヌたちは冬のあいだ、そりをひいてはたらきます。
樺太(サハリン)やシベリアなどでは、このそりが大切な交通機関になっています。

ゾウ

ゾウは、アフリカやインドなどに住んでおり、力の強い動物です。
ふだんは、大きな体ににあわず、たいへん大人しいので木材を運ぶときなどに使われます。

ラクダ

ラクダは、いく日も水を飲まないでも生きていられるので砂漠地方では、荷物運びの動物として、大切にされています。

着物の原料の獲れる動物

私たちの身につけているもの、家庭にあるものを、調べてみましょう。

そのなかには、動物の世話になっているものが、どんなにたくさんあるかがわかるでしょう。

これらは、糸をとる原料になるものや、毛皮や皮をとるものにわけて考えることができます。



ヒツジ

私たちの着ている着物にはヒツジの毛を原料としたものが、たくさんあります。

ヒツジの毛は、ふっう年に1回、春に刈り取られます。
一頭から刈り取られる毛の並は、およそ4キログラムぐらいです。

ヒツジは、150日ほど、体内に子をやどしています。
ですから、秋に種つけをすれば、よく年の2~4月ごろに一頭の母ヒツジから、1~3頭の子ヒツジが生まれます。

アンゴラウサギ

このウサギの体には、まっ白な細い絹糸のような、やわらかい毛がはえます。
年に3、4回刈り取られ1匹からおよそ300グラムの毛がとれます。

この毛は、セーターにつくられたりヒツジの毛とまぜて帽子につくられたりします。

ウサギは1年中、いつでも増やすことができて1年に3、4回子ウサギを生ませることができます。

母ウサギは1回に4~8匹の子を生みます。

カイコ

カイコはカイコガの幼虫です。

カイコがさなぎになるときに美しいまゆをつくりますが、このまゆの糸をよりあわせると、絹糸になります。

絹糸は、言うまでもなく、着物の原料として、大切なものです。
このため、カイコは、日本では、むかしから飼われていました。

毛皮や皮をとる動物

キツネの仲間のギンギツネは毛皮として、えりまきやケープに利用されています。
また、ミンクからも、オーバー用のよい毛皮がとれます。

このほか、ヌートリア・タヌキ・テン・イタチ・リス・ラクダ・ムササビ・クマ・ラッコ・アザラシ・オットセイなどからも、よい毛皮製品がつくられます。

また、ウマ・ウシ・ヤギ・ブタなどは毛皮としては、あまり役に立たないので、毛を取り除いて皮として利用されます。

これらの動物の皮は、たいへん丈夫なので靴・鞄のほか、いろいろな器具などに、広く使われます。




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