動物の増えかたとは?胎生・卵胎生とは? わかりやすく解説!

動物・植物

動物の増えかた

防火用水の中に、いつのまにかボウフラが泳いでいたり何も住んでいなかった池にフナがいるようになったり花瓶の中の古い水にたくさんのゾウリムシがいたりすることがあります。


こんなことがあると、むかしの人はよく、虫がわいたとか魚がわいたとか言いました。
しかし、動物が天から降ってきたり、ひとりでにわいたりすることは決してありません。

ボウフラは、カが来てたまごを生み、それがかえったものですしフナは、洪水のときにでも流れついて、増えたのでしょう。

また、ゾウリムシなどは、水が乾くと植物の胞子のように風に飛ばされて空気中に漂っているので、それが水に落ちれば再び増えてきます。

このように、すべての動物は必ず親から生まれるのですが、その増えかたは動物によってさまざまです。

胎生

ふつうの獣たちは、子を生んで増えます。この増えかたを胎生と言います。

ウシやウマは、ふつう、いちどに1匹しか子を生みませんがイヌやブタは、いちどに数匹も子を生みます。



卵胎生

獣のほかにも、子を生んで増える動物はたくさんいます。

鳥には子を生むものはありませんがヘビの仲間にはマムシ・コモチカナヘビ・ミズヘビなどのように子を生むものがいます。

しかし、これらは獣の胎生とはいろいろなてんで違っており卵胎生と言われています。

卵胎生では、たまごが母親の腹の中でかえって子になってから生み出されます。

胎生では、母親の体内にいるあいだ子は親から栄養分をもらっていますが、卵胎生ではたまごの中の卵黄(黄身)を養分として育つのです。

魚のなかにも、卵胎生のものがあります。

アオザメ・シュモクザメ・デンキエイなどはその例です。
また、熱帯魚のグッピー・ソードテールなども卵胎生です。

ウミタナゴも、卵胎生の魚として有名ですが、たまごが母親の体内でかえってからも、さらに母親から養分をもらい充分に大きくなってから生みだされます。

それで、ウミタナゴの卵胎生は、獣の胎生によく似ているわけです。
貝の仲間では、タニシが卵胎生です。

タニシを水槽の中に飼っておくと貝殻の内側からたくさんのタニシが生まれてくるのがわかります。

昆虫では、家の中などにも飛んでくるニクバエが卵胎生です。

しかし、昆虫は変態して大きくなりますからニクバエでは小さなハエを生むのではなくハエの幼虫であるうじを生みます。




タイトルとURLをコピーしました