おおいぬ座・こいぬ座・うさぎ座・はと座・アルゴ座とは?

おおいぬ座

三つ星をむすんだ直線を、南東(左ド)へ伸ばしていくと
青くらんらんときらめく一等星に届きます。

これがシリウスで、空に21しかない一等星の第一位です。
中国では天狼(天のオオカミ)、日本では「あおぼし」といいます。




シリウスが、明るい光をはなつのは北半球のうち
肉眼で見える最も近い恒星だからで、距離は9光年にすぎません。

直径は太陽の約2倍半ですが、青い星で温度は1万1000度以上
実際の光は太陽の20倍といわれます。

シリウスは連星の1つですが、おともの白い星は
直径が地球の3倍しかないのに重さは太陽と同じくらいあって
引力が非常に強く、絶えず主星のシリウスを揺さぶっています。

これから考えると、この星をつくっている気体は
大さじ1杯で1トンのめかたがあることになります。

シリウスと、その北東にあるプロキオンとは
狩人オリオンについて昇るので、おおいぬとこいぬに見られたのですが
おおいぬ座はシリウスを口の先にしたイヌの姿に見えます。

イヌの尾は、シリウスのずっと下で3つの二等星が直角をつくっています。
日本では、「さんかくはし」といっています。

こいぬ座

シリウスから天の川を越した左上に
クリーム色の一等星プロキオンが光っています。
ここが、こいぬ座ですがイヌの形には見えずほかに二等星が1つあるだけです。

プロキオンはイヌの先がけという意味でシリウスより少し早く昇ります。
距離は11光年、シリウスと同じく近い星で直径は太陽の2倍あり
温度が6500度の黄色い星です。

なお、プロキオン・ベテルギウス・シリウスの
3つの一等星をむすぶ正三角形を、冬の大三角といいます。

うさぎ座・はと座

どちらも小さい星座です。
うさぎ座は、オリオンの一等星リゲルの下で
三等・四等の4つの星が四辺形を描いているもので
これと、まわりの小さい星で、ウサギの形になります。

はと座は、うさぎ座の下で、小さい星が羽根を広げた鳥の形に見えます。
これを「聖書」にあるハ卜の話にむすびつけたものです。



アルゴ座

ギリシア神話にある船の名で日本からは船の上半分が見えるだけですが、
ここに一等星カノープスがあります。

2月はじめの夜8時ごろ、シリウスが
真南に高くなったときにイヌの尾の直角を二等分した線を
地平線まで引き延ばすと、その右に赤く輝いているのがカノープスです。

実際は、クリーム色の星ですが
地平線に近いため、空気のにごりで赤く見えるのです。
これは日の出・日の入りが赤いのと同じわけです。

カノープスは、シリウスのつぎに明るい一等星ですが
距離は約200光年、直径は太陽の60倍、明るさは1300倍もあり
シリウスとはくらべものにならないほど大きな星です。

この星に、東京あたりでは、わずかのあいだしか見られませんが
緯度が南になるほど、よく見えます。

伝説

中国ては老人星といい、これが南に低くあらわれるので
南極にすむ寿老人の星と見たのです。

寿老人は、日本でいう七福神のひとりで、頭の長い老人ですが
あの姿は、中国の宋の時代に老人星が都にあらわれたときに
書き写したものといわれます。

そして、この星が見えた年は国がよく治まるといってお祝いをしました。
日本でも、平安時代には老人星祭りというのがありました。

さて、これまで、おもな星座を調べてきましたが
もういちど、北の空を眺めてみましょう。

東から、かに座に続いて、しし座の大きなかまの形があらわれ
うみへび座も首を持ち上げ長い体で伸びあがりかけています。

こうして春の星座が、だんだん昇ってくるのです。







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