気圧の変化、気圧配置とは? 等圧線の引き方とは?

空気は、水のような液体ではないので、高さや場所によって、気圧の大きさは異なります。

気圧と高さ

海面上で測った気圧を平均すると、その大きさは水銀柱の高さが76センチの圧力に相当します。

この圧力を1気圧といい。
これは約1013ミリバールにあたります。

空気には、圧力によって体積がかわるため、圧力の大きい地上では濃く
上空にいくにつれて薄くなります。

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上のグラフは、高さと気圧の関係をあらわしたものです。
このグラフからもわかるように、地上30キロメートル以上になると
気圧も地上より、ずっと小さくなります。

高さと気圧の関係は、およそ1000メートルくらいまでは
高さ10メートルにつき、約1.2ミリバールずつ減っていきます。




気圧の変化

同じ場所で、続けて気圧を測ってみると気圧は時刻とともにかわっているのがわかります。

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上のグラフは、5日間の気圧の変化をあらわしたものですが
このグラフからも、気圧はいつも変化し、しかも、気圧の高いときは天気はよいが
気圧が低くなってくると、天気は悪くなることがわかります。

等圧線と気圧配置

各地で観測した、気圧の値の等しいところをむすんでできた線を等圧線といいます。

何本かの等圧線をひくことによって気圧の高いところや低いところが
どのように分布しているかがわかります。

このように、地図の上に気圧の分布をあらわしたものを気圧配置といい
天気記号で述べた、風向・風力・天気、等圧線などを書きこんだものを天気図といいます。

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上の天気図は、春の日本付近の気圧配置をしめしたものです。

この天気図を見ると、大陸側に気圧の高いところがあり
太平洋側にも気圧の高いところがあります。
そして、日本はちょうど2つの気圧の高いところにはさまれています。
このようなところを気圧の谷といいます。

気圧の谷は天気の移り変わりが激しいところでです。

等圧線のひきかた

等圧線の間隔は、天気によって、2ミリバールおき、3ミリバールおき
5ミリバールおきというように、いろいろあります。
日本の気象台や測侯所で出している天気図は
ふつう2ミリバールおきの等圧線で書かれています。

そして、10ミリバールごとに太い線であらわされています。
各地で観測した気圧が、必ずしも2ミリバールごとの値になるわけではありません。
そのため、等圧線をひくとき、観測値から、平均の値をもとめて、線をひくこともあります。

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たとえば、各地で観測した気圧が、1図のようになっているとき
1012ミリバールの線をひくとします。

ちょうど、10ミリバールという気圧は、イとエとしかありませんが
アやウやオは、1011と1013ミリバールのあいだですから
これらのところは1012と考えて、ア・イ・ウ・エ・オというようにつないでいけばよいのです。

この5つの点をつなぐとき、1図のようにもつなげるし、2図のようにもつなげます。
しかし、1図のほうが、見た目にもきれいであり、実際に2図のように
気圧が変化していることもありません。

1014ミリバールの線も、同じようにして引くことができます。
等圧線は、天気図のはしからはしまでつながっているものや
まるい形や楕円形をしているものなどがあります。

しかし、等圧線が交わったり、枝分かれしたり、切れたり
渦巻きになったりすることはありません。

また、等圧線は、前線のところでは、とがっていますが
このほかのところでは、とがった形にはなりません。



高気圧と低気圧

天気図の中に「高」または「H」という印しのつけてあるところは
まわりよりも気圧が高いところです。
ここを高気圧といいます。
高気圧といっても、気圧が1気圧(1013ミリバール)より低くても
まわりよりも気圧が高ければ高気圧になるのです。

高気圧の中では、等圧線の間隔が、比較的広く、風はあまり強くなく
中心から時計の針の動きと同じ方向にまわりながら、外側へ噴き出しています。
そして、これを補うために、空気が上層から降りてきて、下降気流を生じます。

空気が降りるときには、温度が上がるため、雲があっても蒸発して消えてしまいます。
したがって、高気土でおおわれている地域は、一般に天気がよくなっています。

天気図の中で「低」または「L」という印のつけてあるところは
そのまわりにくらべて気圧の低いところで、ここを低気圧といいます。

低気圧とは、高気圧と同じように、気圧が1気圧より低いということではなく
まわりよりも気圧が低いところということです。

低気圧の中では、等圧線の間隔は、せまく風は
北半球では時計の針の動きと反対の方向に、まわりから中心へ吹き込んでいます。
また風の強さは、低気圧の中心に近づくほど強く吹いています。

このように、低気圧では、四方から風が吹き込んでいるので
中心付近では、上昇気流ができるため、雲を生じ
くもりがちや雨の降っていることが多いようです。







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