1日、1年の気温の変化とは? わかりやすく解説!

気象

1日の気温の変化

1日のうちで、何時ごろがいちばん気温が高く、何時ごろがいちばん低いでしょうか。
下のグラフは、東京の1日の気温の変化を観測した結果です。

気温の変化の特徴をみるに、1日中の最高気温で最低気温にとの差その時刻に注意することです。


太陽からくる熱は、正午ごろにいちばん強くなるのですが気温はそれより1時間から3時間ぐらい後に、いちばん高くなります。

これは、太陽の熱が地面を温め、それから地面近くにある空気へだんだん熱が伝わってくるのに、時間がかかるからです。

また、朝早くに気温が最低になるのに地面が夜のあいだに冷えて日の出まえに最低となりその冷えた地面が空気を冷やすからです。

雲がある日には、つぎのページのグラフのように雲が太陽の熱をさえぎり、最高と最低の気温のひらきが小さくなります。
また、低気圧などが通って強い南風がふきだすと夜中でも、気温が高くなることがあります。

1日の最高気温と最低気温のひらきは、ふつう高岸地方では小さく海岸から遠ざかって陸地の奥のほうにはいるにつれて大きくなります。

東京と宇都宮とをくらべると、左下の表のように宇都宮のほうが約1~3度、大きくなっていることがわかります。

これは、大陸性の気候と、海洋性の気候の違いをあらわしています。
また、山に囲まれた盆地では、ひらきが大きくなります。
反対に、山や丘の上では小さくなります。

ふつう、1日の最高と最低の気温のひらきは、どこでも冬は大きく、夏は小さくなります。



1年の気温の変化

1年の気温の変化を調べるには、まず、毎日の気温を1か月集めて平均します。
そして、それを12か月続けてグラフにします。

これをもとに、最高と最低の気温のひらきや、それらの起こる月を調べてみましょう。

下のグラフによると、日本では、最高の気温の起こるのに8月です。
これは、太陽が高く、昼のいちばん長い夏至の日よりも、1か月以上遅れています。

最低の気温に1月に起こります。
これも、昼のいちばん短い、冬至の日より1か月以上あとになります。

最高と最低の気温のひらきは、1日中の変化の場合と同じように陸地の奥のほうになるほど大きくなるのがふつうです。

このほか、気温は赤道近くでは高く北極や南極に近づくにつれて低くなります。また、空に高く昇るほど、低くなっています。




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