平和鳥のしくみとは?

外から見ると、別にかわったところもない鳥のおもちゃです。
まえにおいたコップの水を、鳥は揺れながら飲む運動をしてします。




ところが、しばらく見ていると、不思議なことがわかってきます。
だれも押してやらないのに、この鳥はいつまでも動き続けるのです。
風のせいでは振りません。
電気仕掛けでもぜんまい仕掛けでもないのです。

頭と胴体はガラスで、足は金属でできています。
塗装をはがすと、中は図のようにできています。

Aのところにたまっているのは、エーテルといってアルコールよりも
もっと蒸発しやすい液体です。
Bの部分の外側にはフェルトがはってあり、水をふくむようになっています。

Aのエーテルは、ふつうの気温でも、さかんに蒸発して気体となり、エーテルを押します。
このとき、フェルトから水が蒸発するために冷やされて
Bの部分の蒸気は縮んで圧力が下がります。

このようにAの圧力が、Bの圧力より大きくなるのですから
エーテルは管の中をどんどんのぼっていきます。
そして、しまいにBの側のほうが重くなり、頭が下がります。

首が下がると、下の図の②のように、Aの部分のエーテルから管がはなれます。
すると、管の中のエーテルを押し上げる力が減るのでエーテルは全部Aへもどります。
こんどは、Aが重くなるので、また鳥の首があがるのです。

このようなことを繰り返して鳥は首を振り、水を飲む運動を続けるのです。

平和鳥の動力のもとは熱です。

Aのところの熱がBにうつっていって、冷めるあいだに、熱が仕事をするのです。
したがって、コップの水が冷たく、気温が高いほどよく動きます。

平和鳥が、熱を利用して動力をつくりだしているのは蒸気機関に似ています。
熱を動力にかえるしくみは、ひっくるめて、熱機関とよばれています。







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