固体燃料とは? 木炭・石炭・練炭と炭団の特徴とは?

木材

固体燃料にいろいろなものがありますが
とくにに人類の歴史のはじめから用いられていた木材はいまもよく使われる燃料です。




木材は炭素・水素・酸素などがからできているものです。
これを熱すると、水や燃える気体が出てきます。

空気に触れると燃えてしまいますが空気に触れないようにして熱すると
燃える気体だけを集めることができます。

この気体を木ガスといいます。

木炭

木を蒸し焼きにすると、木ガスがでて
あとには炭素と灰になる物質が残ります。

これが木炭です。

木炭には、もう、燃える気体がふくまれていないので
燃やしても炎はださず火の固まりになるだけです。

しかし、木炭をたくさん積み上げて火をつけると、青い炎がでることがあります。

これは、熱せられた炭素と
二酸化炭素が化合して、一酸化炭素ができ、それが燃えるためです。

石炭

石炭は、大昔の植物からできたもので
木と同じように、燃やすと炎をあげます。

石炭は、木炭のような黒い固まりですが
炭素ばかりでできているわけではありません。

炭素のほかに水素・酸素・窒素・イオウなども
それぞれいくらかずつふくまれています。

それで、石炭を蒸し焼きにすると
メタンなどの炭化水素や、アンモニア・コークスなどができるのです。

また、石炭を釜で燃やすと二酸化炭素・水・窒素のほかに
二酸化イオウができます。

この二酸化硫黄は、水に溶けて亜硫酸になり
それが空気に触れると酸化されて硫酸ができます。

このため、二酸化硫黄で汚れた都市などでは、金物がすぐさびたりします。

また、二酸化硫黄などは大気中にあって霧をつくる原因にもなります。

有名なロンドンの霧も、二酸化硫黄が原因になっているのです。



練炭と炭団

固体燃料は、形がふぞろいで取扱いに不便なことと
燃えかすがたくさんでることが欠点です。

そこで、固体燃料をうまく燃やすために粉にして
それを一定の大きさや形のものに固めて使う場合もあります。

このようにして、石炭を粉にして固めたものが練炭や炭団です。
とくに炭団は、ゆっくり長時間燃やす、こたつなどに用いられます。

大気の汚染

近年になって、石炭をとくに細かい粉にして
燃やすことが行われるようになりました。

例えば、セメントをつくるとき石灰石や粘土の粉に
石炭の粉をまぜ長い回転釜の中で燃やしています。

また、火力発電所では、石炭の細かい粉を空気とまぜて釜に送り込み
気体燃料のようにして燃やしています。

このときできる灰も、細かい粉になるので
煙となってでていくわけです。

この煙の中の細かい灰は、コットレル集塵機という仕掛けで取り除くことができるので
石炭を燃やしたために空気が汚れるということがなくなりました。

現在、大きなセメントエ場や火力発電所で
この仕掛けを用いていますが
石炭を燃やすところでは、どこもこういう仕掛けをつけなければなりません。

空気の汚れる原因はほかにもあります。
ガソリンを燃やすときも、不完全燃焼のためにスモッグの原因となったり
悪臭のある物質ができたりします。

そればかりではありません。

石炭にも石油にも少しですが、硫黄がふくまれていて
これは二酸化硫黄という毒ガスになります。

ですから、石炭や石油を燃やすと周りにこの毒ガスができて
そこに住む人たちは病気になります。

こうして大気が汚れることを大気汚染といい
都会や工業地帯に住む人がたいへん迷惑をしています。

このように大気を汚染することは
川や海の水を汚したりやかましい音を立てるのとならんで公害といわれています。







サブコンテンツ