溶解度とは? ホウ酸・食塩・水酸化カルシウムの溶け方とは?

物がよく溶けるという言い方には2通りの意味があります。

その1つは、物が早く溶けるということで
もう1つは、物が多く溶けるということです。




溶解度というのは、ある物質かある溶媒にどれだけ溶解するかをあらわすものです。

ですから溶解度がわかれば
その物質がどれだけ溶解するかを知ることができるわけです。

ホウ酸のとけ方

ホウ酸は、雲母のような薄い感じのきらきらした無色の結晶です。
ホウ酸の溶液は、目薬・うがい薬・しっぷ薬などに使われます。

つぎの表は、いろいろな温度で100グラムの水に
ホウ酸がどれくらい溶けるかをしめしたものです。

この表をグラフにすると図のようになります。

このグラフを見ると、水の温度が高いほど
多くのホウ酸が溶解することがわかります。

いま、50℃の水100グラムにホウ酸を溶かすと
11.54グラム溶けるわけですが
この溶液の温度を10℃に下げるとどうなるでしょう。

10℃の水100グラムに溶けるホウ酸の量は3.57グラムですから
11.54グラムとの差の7.97グラムは
ホウ酸の固体となり、溶液から分かれて沈みます。

ホウ酸の大きな粒と小さな粒の溶け方を比べると
大きいものより小さいもののほうが早く溶けることがわかります。

一般に、溶質は溶媒の温度が高ければ高いほど多く、しかも早く溶けます。
また、溶質の粒が小さいほど、早く溶けます。



食塩のとけ方

食塩が水に溶けると、食塩水ができます。
食塩の主な成分は塩化ナトリウムですが
塩化ナトリウムがいろいろな温度で
100グラムの水に溶ける量は
つぎの表のようになっています。

いま50℃の水100グラムに
塩化ナトリウムを溶かすと37.0グラム溶けます。

この溶液を、10℃に冷やすと10℃の水100グラムに溶ける
塩化ナトリウムの量は35.8グラムですから
その差の1.2グラムの塩化ナトリウムが
溶けきれずに固体になって沈みます。

これをホウ酸のときと比べると
ずっと少ない量であることがわかります。

塩化ナトリウムの溶解度をグラフにすると図のようになります。

このグラフは、ホウ酸のグラフと比べると
線の傾きが平らになっています。

この線の傾きが小さいのは
温度の変化による溶解度の変化が少ないことをあらわすのです。

その反対に、グラフの線の傾きが大きいのは
温度の変化による溶解度の変化が多くなることをあらわします。

水酸化カルシウムの溶け方

水酸化カルシウムは消石灰ともいわれ
運動場などに白線をひくときに使われる白い粉です。

一般に、溶媒の温度が高いほど溶ける溶質の量が多くなりますが
水酸化カルシウムの場合は、これと反対で
水の温度が高くなるほど、溶ける量は少なくなります。

水酸化カルシウムが、いろいろな温度で水100グラムに溶ける量は、表のようになります。

この表からもわかるように
水酸化カルシウムに、ホウ酸や塩化ナトリウムよりも溶解度が小さく
しかも、溶媒の温度が高くなるほど小さくなっています。

この表をグラフにすると左のようになります。
このグラフは、ホウ酸や塩化ナトリウムのグラフと違って
右のほうが左のほうより下がっています。
また、溶解度の変化が非常に小さいので、これまでのグラフと違って
溶質の量をあらわすたての目盛りを、ずっと引き伸ばしてあります。







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