人間の進化とは?猿人・類人猿とは? わかりやすく解説!

人類の故郷アフリカ

人間が、地球上にはじめてあらわれたのはどの地方かということは、大切な、しかもおもしろい問題でした。

ある人は中央アジアだろうといい、またある人は東南アジアだろうと言いました。
人間にいちばん近い類人猿は、チンパンジー・ゴリラ・オランウータンです。

いずれも、アフリカと東南アジアの、熱帯のジャングルに生活しています。
こうした地方が、人間の故郷ではないか、という人もありました。

人類の化石で、もっとも早く知られたのは1856年にドイツのネアンデルタールで発見された、頭蓋骨と、2、3の骨のかけらです。
これは、ふつうの人間の頭蓋骨とは形が違い、そのころの学者は多いに議論しました。

しかしその後、ダーウィンの進化説が打ち立てられネアソデルタールの化石は現代人とは違う人類の化石であろうという学者が多くなり、ネアンデルタール人と名付けられました。

1891年、オランダのジェボアが、ジャワで発見したジャワ原人はそのころは、もっとも原始的な人類とされていました。

しかし20世紀になってから、南アフリカで、原始的な人類がたくさん発見され人類の故郷は、アフリカであることが確かめられました。


猿人

ゴリラやチンパンジーは、特殊化が進んだ類人猿です。
人類が生まれてきたような特別の仲間は、もう少し原始的なサルだろうとされています。

東南アフリカにあるビクトリア湖の第三紀後期の地層から発見されたプロコンサルという小さなサルが、それにあたります。

1947年、南アフリカで発見されたオーストラロピテクスは頭蓋骨の大きさが
類人猿と人類の中間ぐらいです。

火を使い、狩りをしてくらしていたと思われます。

これらは、いずれも、サルのような性質と人類のような性質とを持っておりサルに似た人間という意味で、猿人と言われています。

猿人は、ジャングルから出て2本の足で歩くようになり武器を使って狩りもするようになりました。

2本足で歩くということと手を使うということは、人間の進化にとって大切なことです。

手を使いはじめてから、人間は火を使うようになりました。
この地球上で、人間のほかに火を使う動物はおりません。



巨大な類人猿

第四紀の洪秋世に入ってから非常に大きなあごをもつ、大型の類人猿があらわれました。

中国南部にいたブラック巨猿がこれです。その臼歯は、ゴリラの2倍、人の6倍もあります。

洪積世の中ごろ、ブラック巨猿に似た原始的な人間があらわれました。
その化石は、ジャワ原人といっしょに発見され、メガントロプスと言います。

ゴリラぐらいの大きさで、ジャワの巨人と呼ばれています。
またこれに似たものが、アフリカのタンガニーカ湖の近くからも発見されました。

動物では、あごが発達すると、頭蓋骨が発達できなくなります。
現代人は、あごが退化し、歯が弱く小さくなりました。

人類は、頭蓋骨が発達して、歯やあごが退化するような特殊化をしてきました。




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