液䜓の重さず䜓積・固䜓の重さず䜓積ずは わかりやすく解説

重さは、物質を区別する手がかりになるでしょうがここでは物質の重さず䜓積に぀いお調べおみたしよう。 



液䜓の重さず䜓積

液䜓1立方センチあたりの重さを調べるには぀ぎのようにしたす。
䞊皿倩秀で、空のビヌカヌの重さをはかりたす。

このビヌカヌにメスシリンダヌで氎を10立方センチはかっお入れビヌカヌず氎の党䜓の重さをはかりたす。

党䜓の重さからビヌカヌの重さを匕くず氎10立方センチの重さがもずたりたす。

この数倀を10で割れば1立方センチあたりの氎の重さがもずめられたす。

ビヌカヌに入れる氎の䜓積をいろいろにかえお氎の重さを枬定し瞊軞に氎の重さ、暪軞に氎の䜓積をずっおグラフに曞いおみたしょう。

たた、氎ず同じようにしおアルコヌルアルコヌルにはメチルアルコヌルずよばれるアルコヌルやニチルアルコヌルずよばれるアルコヌルなどがありこれらはすべお性質の違うアルコヌルですの䜓積ず重さを枬定しグラフに曞いおみおください。

たた、グリセリンや゚ヌテル(゚チル゚ヌテルなど)も同じようにやっおみたしょう。

右のグラフは、このようにしお぀くったグラフです。
これを芋るず、液䜓の䜓積の重さは比䟋しおいるこずがわかりたす。

さらに、液䜓の皮類によっお、グラフの傟きが違うこずから1立方センチあたりの重さは、それぞれの液䜓の皮類によっお決たっおいるこずがわかりたす。



固䜓の重さず䜓積

球・円錐・円柱のような芏則正しい圢をした固䜓の䜓積は蟺の長さや盎埄を枬定しお、蚈算すればもずめるこずができたす。

しかし、䞍芏則な圢の固䜓の䜓積はこのような方法で枬定するこずはできたせん。

このようなずきには、以䞋の方法でもずめたす。

氎に固䜓を入れたずき、固䜓の䜓積ず同じ䜓積だけの氎がおしのけられたす。

この法則を利甚しお、おしのけられお溢れだした氎の量をはかり固䜓の䜓積をもずめたす。

鉄球、鉄のナット、鉄のボルト・鉄棒を切ったものなどの䜓積ず重さを枬定し、
液䜓の堎合ず同じようにグラフを曞いおみたしょう。

さらに、鉛の玉、鉛の棒、鉛の板などの重さず䜓積
銅の棒、銅の板、銅線のかたたりなどの重さず䜓積を枬定し
グラフに曞いおみたしょう。

このグラフから、どんなこずがいえるか考えおみたす。

アルミニりムや鉄・鉛・銅などの固䜓でも、液䜓の堎合ず同じように
䜓積ず重さは比䟋しおおり、同じ皮類の物質では
1立方センチあたりの重さはそれぞれ決たっおいるこずがわかりたす。

぀たり、それぞれの物質に぀いおの盎線の傟き方がその物質の1立方センチあたりの重さをしめしおいたす。

液䜓でも固䜓でも、皮類によっおその物質1立方センチあたりの重さが決たっおいるずいうこずはたいぞん倧切なこずで、これは物質のも぀重芁な性質の䞀぀です。

したがっお、物質1立方センチの重さが䜕グラムであるかを枬定すればその物質が䜕であるかを確かめる有力な手がかりずなるのです。




物質の特性ずは 色・におい・味の違いずは

色・におい・味

癜い粉末を2皮類芋せられお、どちらが砂糖でどちらが食塩かず蚊かれたずき
私たちは、どうするでしょう。




砂糖ず食塩である、ずいうこずがわかっおいれば
いちばん早いのは、なめお味をみるこずではないでしょうか。

それには、物質がもっおいる味は、物質固有のものであっお味が違えば物質が違うずいうこずがあらかじめわかっおいなければなりたせん。

色の違う、2぀の指茪を芋せられたずきに2぀の指茪は質が違う、ずすぐ答えるこずができるでしょう。

それは、金で぀くられおいるずか、癜金で぀くられおいるずかそれらのどれが倀段が高いかずいったようなこずを知らなくおもただ色が違うずいうこずだけで、2぀の金属は質の違う金属なのだずすぐ答えるこずができるのです。

しかし、その指茪が、めっきされたものであり衚面だけの色が違っおいる堎合はどうでしょう。

こうなるず、もはや色では区別するこずはできたせん。

色で区別ができる堎合は、物の衚面の色も、内郚の色も同じであるずきすなわち、そのもの自身がも぀色をくらべるこずができるずきなのです。

この2぀の䟋のように、私たちは物質を芋たずきに芋かけの性質の違いによっお分けるこずができるし倚くの物質は、それぞれ芋ただけでわかるような他のものず違う性質をもっおいたす。

䞞く切った鉄板Aず四角に切った鉄板Bずを芋おAずBずは違った物質であるずはいいたせん。

たた、コップ1杯の氎ず、バケツ1杯の氎を芋おこれらが違う物質だずも蚀いたせん。

このように、圢ずか倧きさにはよらないで物質が他の物質ず違うずいうこずを区別できる性質のこずを物質の特性ずいいたす。

それでは、物質の特性にはどんなものがあるでしょうか。

芳察によっお芋わけが぀く特性に぀いお調べおみたしよう。


物質の色の特性

たえに曞いたように、物質はその物質特有の色をもっおいたす。
金や銅は、小さく切りきざんでも、切り口の色はかわりたせん。

たた、青色の硫酞銅の色は、倧きな結晶でも小さな結晶でもかわりがありたせん。

ですから、物質Aず物質Bずの色が違えばAずBは違う物質ではないかず疑うこずはできるわけです。

鉄に黒さびができお、衚面が黒ずんできたようなものず銅にさびができたようなものずでは
倖から芋たずき、ちょっず区別できないこずがありたす。

ですから、色によっお物質の違いを調べるような堎合は衚面の色も、それをこすりおずしたずきの内郚の色も同じかどうかをしっかり確かめおみるこずが必芁です。

銀は、銀色の色をもっおいるずいわれたすが銀が粉末になったずきは黒色になりたす。

銅も金もこれらがかたたりであるずきず粉末になったずきずでは色が違いたす。

ですから、物質の色を芳察するずきには粒の倧きさにも泚意しなければならないのです。

物質のにおいの特性

アンモニアのにおいず、郜垂ガスが挏れたずきのにおいずははっきり違いたす。

ガスの挏れたにおいで「あぶない」ず危険を感じるのはにおいによっお毒性のあるガスずそうでないガスを区別するこずができるからです。

このように、物質によっお、その物質特有のにおいを持぀ものがありにおいは、物質を区別するこずができる性質(物質の特性)の1぀です。

物質の味の特性

たえに、砂糖ず食塩の味が違うこずに぀いお説明したした。
味も物質特有の性質であっお、味が違えば物質が違うずいうこずができたす。

しかし、味だけに頌っお物質を区別するこずはたいぞん難しいしずきに銅は間違いをおかすこずもありたす。

酢をなめるず、すっぱい味がするこずは誰でも知っおいるこずです。
しかし、他の物質を味わったずき、すっぱい味がしたらそれはすべお酢であるずいえるでしょうか。

もちろん、この刀断は間違いです。

梅干しの汁も、ミカンの汁もすっぱい味がしたすがこれらは酢ではありたせん。





反射のはたらきずは わかりやすく解説

反射のはたらき

ひざを叩いたり、熱いものや、針などに觊るず、思わず手や足を動かすこずがありたす。

これは、知らせが倧脳半球たでいかず、脊髄や延髄で、呜什ずなっお折り返されたす。
ですから、頭で考えるこずなく、運動がおこなわれたす。
このようなはたらきを、反射ずいいたす。

反射には、ふ぀うの反射ず、条件反射ずがありたす。


反射

怅子に腰掛けおひざの䞋を叩くず、足が前に觊れお動きたす。
これを、ひざ反射ずいいたす。

これは、ひざの䞋にある腱が叩かれるず、その知らせが、぀ぎのような道を通っお、足を䌞ばす運動かおこなわれるからです。

→知芚線維ひざの腱→脊髄→運動繊維ももの筋肉→

熱いものや、針などに觊ったずき、思わず手や足を匕っこめるのは、ひざ反射ず同じような道を、知らせが通っお、運動がおこなわれるからです。

→知芚線維皮膚→脊髄→運動線維手や足→

条件反射

食べ物を食べるず、぀ばきが出おくるのは、やはり反射のためです。
このずき、舌にある感芚噚の知らせが延髄に䌝わりたす。

延髄は、だ液腺に、぀ばきを出せずいう呜什を折り返したす。

舌の神経→延髄→぀ばきを出す神経

この反射は、人間にも、犬にも芋られたす。
犬に、ベルの音を聞かせおみたす。
もちろんこれだけでは、぀ばきなど出おきたせん。

しかし。ベルの音を聞かせるずき、い぀も食べ物をやるようにしおおきたす。
これを䜕回も繰り返すず、したいには、食べ物がなくおもベルの音を聞いただけで、぀ばきが出おくるようになりたす。

これは、音の知らせが倧脳半球に䌝えられ、前に食べたずきのこずを思いだしお、だ液腺に呜什がいくからです。

倧脳半球 䞭脳 耳の神経 ぀ばきを出す神経,食べ物を食べお、぀ばきの出る反射やひざ反射などは、うたれ぀き備わっおいたす。

しかし、犬の぀ばきの出る反射は、たえにあったこずを、芚えこむずいう倧脳半球のはたらきによっお起こる反射なのです。

このような反射を、条件反射ずよんでいたす。

たずえば、酞っぱいものを、舌の䞊に乗せるず、぀ばきが出おきたす。
これは、うたれ぀きある反射です。

しかし、梅干しを芋たり、梅干しずいう蚀葉を聞いたりしただけで、぀ばきが出おくるのは、条件反射の1぀です。

もし、梅干しを芋たこずも、聞いたこずもないアメリカ人だったら、぀ばきなど出おきたせん。

このように、私たちが、梅干しを芋ただけでも぀ばきが出おくるのは、梅干しは、酞っぱい味がするずいうこずを芚えこんだ倧脳半球のはたらきで、反射が぀くられろためです。

私たもの粟神のはたらきには、この条件反射が、たいぞん倧切なはたらきをしおいたす。




品皮改良の方法ずは掛け合わせ・遞び出しずは

かけ合わせ

遺䌝のしくみを利甚しお品皮改良をする堎合かけ合わせ亀配は最初にやらなければならないしごずです。

それには、たず、よい特城をもったものどうしをかけ合わせたす。
぀たり、よい組み合わせのものを぀くるのです。
぀ぎに、そのなかから、ずくにすぐれたものを遞びたす。

これが品皮改良に、いちばん広く䜿われおいる方法です。


かけ合わせのしかた

母芪になるかぶの花のめしべに父芪になるかぶの花の花粉を぀けお、皮を実らせたす。

このずき、ほかの花の花粉が぀いおは困るので母芪にする花のおしべを、めしべに花粉が぀かないうちにずっおしたいたす。

かけ合わせは、私たちにでも、わりあいかんたんにできるものです。
道具は、虫県鏡・ピンセッ卜・はさみ・アルコヌルを入れた瓶・玙ぶくろなどです。

ナシ・リンゎ・トマト・ナスの花なら、いちばんやさしくできたす。

たず、母芪にする花が開くたえの日、぀がみを開いおピンセッ卜でおしべを取り陀き、ふくろをかけおおきたす。

぀ぎの日の午前䞭に、父芪になる花から花粉を集めたす。
そしお母芪の花にかけたふくろをずり、めしべに花粉を぀けおやるのです。
すんだら、たた、ふくろをかけおおきたす。

りリの仲間は、お花ずめ花が別々になっおいたす。
そこで、花が開くたえの日に、それぞれにふくろをかけおおきたす。

お花にもふくろをかけるのはりリの仲間では、ほかのお花の花粉が混じりやすいからです。

぀ぎの日の午前䞭に、お花から花粉をずり、め花のめしべに぀けお、ふくろをかけおおきたす。

かけ合わせず品皮改良

たず、組み合わせたいず思う特城のある䞡芪を遞び、かけ合わせお皮をずりたす。

぀ぎの幎にはこの皮をたいお、その皮をずりたす。
さらに3幎目には、孫の代を育おるのです。

するず、分離の法則にしたがっお、父芪の特城をもったものず母芪の特城をもったものがあらわれたすが、それずいっしょに、䞡芪の特城が組み合わさったものがでおきたす。

この、䞡芪の特城が組み合わさったもののなかからよいものを遞びだしおほかのものずたじらないように、皮をずりたす。
 
4幎目はこの皮をたいお、ひ孫の代を育おたす。
そしお、たた、このなかからよいものを遞びたす。
これを繰り返しおいくうちに、私たちの望むものができおきたす。

このほかに、かけ合わせでできた子の代を、そのたた利甚するこずもありたす。

ふ぀う、かけ合わせでできた子は䞡芪のよい特城を、みな、そのたた受け継いでもっおいたす。

それで、䞡芪よりよくなるこずが倚いのです。
このこずを、雑皮匷勢ず蚀いたす。

トりモロコシ・トマト・ナス・スむカなどのように1぀の花からたくさんの皮がずれるものは、よくこの方法を䜿いたす。

しかし、これは孫の代になるず分離の法則にしたがっお特城がいろいろにわかれおしたいたす。
ですから、皮をずるのに、毎幎同じかけ合わせをしなければなりたせん。

皮類の違うものどうしをかけ合わせお、かわりものを぀くるこずもありたす。
ふ぀う、皮類の違うもののあいだでは、かけ合わせがうたくいかないものです。

しかし、ラむムギずコムギのかけ合わせでできたラむコムギのように、皮ができるこずもあるのです。
ですから、これを利甚しお新しい皮類を぀くるこずができたす。

遞び出し

遞び出し遞抜は、品皮改良でいちばん叀くから䜿われおいる方法です。

叀くからある䜜物や草花の倚くは、むかしの人が野生のもののなかからよい特城のあるものを遞び出しお栜培するようになり、その䞭からさらによいものを遞び出すこずを続けたこずによっお、今日のような品皮になったものです。

しかし、叀くからある品皮には長いあいだに、しぜんにできたかわりものが混じっおいるこずがありたす。

ですから、こういった品皮をくわしく調べお、そのなかから、かわった特城のあるものを遞び出すこずができたす。

このような遞び出しでも、新しい品皮を぀くりだせたす。

けれども、こうしお遞び出しを続けおいくず最埌には、本圓にたじりけのないものができたす。

いちどたじりけのないものができるず、もう、遞び出しをするこずはできなくなりたす。

぀たり、遞び出しで品皮改良をしおいくのには、かぎりがあるわけです。



かわりもの

生物には、ずきどき、芪ず䌌おいない子ができるこずがありたす。
このような子をかわりもの突然倉異ず蚀いたす。
このかわりものを利甚しお、品皮改良をするこずもできたす。

むかしは、かわりものは自然にできるものしかありたせんでした。
それが、最近はいろいろな方法で人手をくわえお、かわりものを぀くるこずができるようになりたした。

しかし、かわりものは、圹に立぀ものがわりあい少なく圹に立たないもののほうが倚いのです。

それで、いたは、圹に立぀かわりものを自由に぀くりだせるように研究がすすめられおいたす。

かわりものは、そのたた新しい品皮ずしお利甚するこずもありたす。
しかし、ふ぀うは、こういったものを芪ずしお利甚しおいたす。

かわりものの䟿利なおんは、いたたでになかった特城を、うたく利甚できるこずにありたす。

自然にできたかわりもの

自然にできるかわりもので、私たちにもよくわかるものは、枝がわりです。

モモのように、花の咲く朚などに1぀の枝だけが色のかわった花を぀けおいるこずがありたす。
このようなものを、枝がわりず蚀いたす。

枝がわりで、よい特城のあるものが芋぀かれば、その枝を、さし朚・ずり朚・぀ぎ朚などの方法で、そのたた利甚しお増やすこずができたす。

果暹や草花には、こうしお぀くられた新しい品皮が、たくさんありたす。

ワセり゜シュりずいう早く熟するミカンの品皮はりンシュりミカンの枝がわりですし、䞀重咲きの草花の枝がわりからは八重咲きのものができたした。

枝がわりばかりでなく、むネなどにも、かわりものができるこずがありたす。

いた栜培されおいるいろいろなむネの品皮のもずになっおいる神力・旭などの品皮は、蟲家の田で芋぀けられた、かわりものを利甚したものです。

かわりものの぀くりかた

怍物に、ある逊分をやらないでおいたり高い枩床や䜎い枩床にあおたりするず、かわりものができるこずがありたす。

しかし最近は倚くは薬品や攟射線を䜿っお、かわりものが぀くりだされおいたす。

薬品で぀くったかおりもの

むヌサフランずいう怍物からずったコルヒチンずいう薬は䞍思議なはたらきをもっおいたす。

この薬に皮を浞したり、この薬を若い芜にぬったりするず、かわりものができるのです。

こうしおできたかわりものは、たいおい花や実が倧きくなり、䜓も倧きくなるのがふ぀うです。

これを利甚しお、倧きな花の咲く草花や倧きくなる野菜などが぀くられたした。

有名なタネナシスむカは、コルヒチンで4倍䜓のスむカ遺䌝子が集たっおできおいる染色䜓の数が、ふ぀うのスむカの2倍あるを぀くり、これにふ぀うのスむカ2倍䜓の花粉を぀けお、3倍䜓のスむカずしたものです。

3倍䜓のものは、染色䜓が察にならないため、皮が発育したせん。

コルヒチンず同じように、かわりものを぀くる薬ずしおアセナフテ゜やナむトロゞェ゜リマスタヌドなどがありたす。

攟射線で぀くったかおりもの

アメリカのマラヌは、1927幎にめずらしい実隓をしたした。

果物などにたかるショりゞョりバ゚に線をあおるず、その子孫にかわりものができるずいう実隓です。

そののち、怍物でも、線をあおおかわりものを぀くるこずが研究されるようになりたした。

最近では線のほか、ガンマ線や䞭性子も利甚されおいおリンゎ・ミカン・バラ・チュヌリップなどに、その品皮改良皮がありたす。

さらに、むネ・オオムギ・野菜類・マメ類にも攟射線による改良皮が芋られはじめおいたす。




品皮改良ずは品皮改良の目的ずは わかりやすく解説

皮ず品皮

生物の仲間わけの、いちばんもずになっおいるものを皮ず蚀いたす。

ずころが、同じ皮の生物でも、人間の手でいろいろにかえられおいくず、そのなかに、違った䜓぀きや、性質のものができたす。

このように、同じ皮の生物でありながら、人手によっお䜓぀きや性質などがたったく違ったものにかえられたものを品皮ず蚀いたす。


品皮改良の目的

私たちがよく芋かける、癜黒ただらの乳牛はホルスタむンずいう品皮ですが蟲耕甚のワギュりやチョりセンりシなどもそれぞれ別の品皮で、いろいろず違った特城をもっおいたす。

むヌにも、シェバヌド・テリア・スピッツなど、いろいろの品皮がありたす。
たたブタにしおも、癜い毛をしたペヌクシャ、黒い毛のバヌクシャヌなどの品皮がありたすが、これらは、それぞれもずは同じものだったのです。

私たちが栜培しおいる䜜物や草花にも、いろいろな品皮がありたす。

たずえば同じむネでも「ふじみのり」や「ほうよく」をはじめ、さたざたの品皮がありたす。

このような品皮は、みな、それぞれよい特城をもっおいたす。
たずえば「ふじみのり」は、早く収穫できお冷害に匷い特城をもっおいたすし「ほうよく」は、葉が䞈倫で倒れにくく、たくさんずれるずいう特城がありたす。

しかし、これらの品皮でも、よい特城ばかりではなく悪いずころもありたす。

ですから、私たちが飌育したり栜培したりする動物や怍物は目的に適し、その土地に適した、よい特城をたくさんもった品皮を遞ぶこずが倧切です。

たた、さらによい特城をも぀品皮を぀くりだしおいかなければなりたせん。
このように、よりよい品皮を぀くりだすこずを、品皮改良ず蚀いたす。




遺䌝子ず遺䌝圢質ずは支配・分離・独立の法則ずは

遺䌝子ず遺䌝圢質

生物は子どもを生んで、仲間を絶やさないようにしおいたす。

しかも、ある皮の生物から、ほかの皮の生物が生たれおくるようなこずはありたせん。

たずえば、りシからは、ホルスタむンずゞャヌゞヌずいうように違った品皮のりシをかけ合わせおも、い぀もりシずいう皮だけが生たれおくるのです。

たた、違った皮の生物どうしから子どもができるずいうこずも、滅倚にありたせん。

たずえば、ダギずヒツゞ、ノりサギずカむりサギどうしからは皮が違うので、子どもが生たれたせん。

動物園などでは、属や皮の違う動物どうしから子どもが生たれるこずも、ごくたれにはありたす。

ヒョりずラむオンの子どものレオポン、ロバずりマの子どものラバ、ラむオンずトラの子どものラむガヌやタむオン、シマりマずトカラりマの子どものトカラ・れブラなどです。

しかし、これらの動物からは、子どもが生たれたせん。

私たちが、父や母に顔かたちや性質などが䌌おいるように、ほかの生物でも子どもは芪に䌌おいたす。

これは、芪の特城が子に䌝わるからです。

このように、芪の特城が子に䌝わるこずを遺䌝ず蚀い、そのはたらきをするものを遺䌝子ず蚀いたす。

たた、遺䌝子のはたらきで子にあらわれる芪に䌌た顔かたちや性質を遺䌝圢質ず蚀いたす。


メンデル研究

芪の特城が子に䌝わるのには、䞀定の決たりがありたす。

これを遺䌝の法則ず蚀いたす。
この法則は1865幎、オヌストリアのメンデルによっお発芋されたものでメンデルの法則ずも呌ばれおいたす。

メンデルは、゚ンドりを䜿っお実隓したした。
゚ンドりにあらわれおいる、ずくに目立った特城を7぀遞び、その特城がどのように遺䌝するかを調べたのです。

この研究の結果、メンデルは遺䌝のしかたに3぀の決たりがあるこずを芋぀けたした。

この3぀の決たりは「支配の法則優性たたは、優劣の法則」「分離の法則」「独立の法則」ず蚀われおいたす。

支配の法則

゚ンドりに぀いお調べおみるず、背の高いものず背の䜎いものずがありたす。

メンデルは、このような反察の特城をもった゚ンドりをかけ合わせお皮を実らせたした。

そしおこの皮をたいお、育おおみたのです。
するず、どの皮をたいおみおも、背の高いものになるこずがわかりたした。

これは、背の高い特城が、背の䜎い特城よりも匷くお背のひくい特城を、おおい隠しおしたったからです。

この匷いほうの特城を優性ず蚀い、隠された背の䜎い特城のほうを劣性ず蚀いたす。

こうしお、メンデルは、優性の特城を持ったものず劣性の特城をもったものずをかけ合わせるず、その子には、優性の特城だけがあらわれるこずを確かめたした。

この遺䌝の決たりを支配の法則ず蚀いたす。

分離の法則

メンデルは、さらに研究を続けたした。
こんどは優性の特城をあらわした子の皮をたいお、孫を育おおみたのです。

するず、孫の代には背の高いものばかりでなく背の䜎いものもあらわれおきたした。

゚ンドりは、自花受粉ず蚀っお、花は自然のたたでは、その花の花粉が、同じ花のめしべに぀いお実をむすぶ性質がありたす。

したがっお孫の代は子の代の別々のものをかけ合わせたこずず同じになるのです。

そこでメンデルは、この堎合、優性ず劣性のあらわれかたには䞀定の決たりがあるのではないか、ず考えたした。

そしお、孫の代の優性ず劣性のあらわれかたの割合が3察1になるこずを発芋したのです。

もっずくわしくいうず、この優性のもの䞭には混じりけのない優性の特城のものが3分の1、劣性の特城を隠したものが3分の2、入っおいたす。

このように、孫の代に、優性のものず劣性のものが3察1ずいう決たった割合であらわれおくるこずを分離の法則ず蚀いたす。

このような関係は、オシロむバナの花の赀いものず癜いものずをかけ合わせるず、よくわかりたす。

孫の代では、赀花のものず癜花のものが4分の1ず぀桃色のものが2分の1の割合でできたす。

オシロむバナでは、父芪ず母芪の䞡方の特城の混じったものが桃色になるのです。



独立の法則

メンデルは、゚ンドりの7組の特城に぀いお研究したした。

ずころが、この7組の特城前ペヌゞの衚はお互いのあいだに、぀ながりがないこずに気づきたした。

たずえば、背の高さに぀いおの特城は皮の圢に぀いおの特城ずは぀ながりがないのです。

぀たり、背が高いものは、必ず皮の圢がたるいずか背の䜎いものは、必ず皮にしわがよっおいるずいうこずはないのです。

このように1぀の特城が、ほかの特城ず、たったく぀ながりなく遺䌝するこずを、独立の法則ず蚀いたす。

䞡性雑皮

メンデルは、たた、互いに぀ながりのない2組の特城をいっしょに取り扱うず、それらの特城がどのように遺䌝するかを調べたした。

このように、互いに違った2組の特城をいっしょにずりあ぀かったずき、これを䞡性雑皮ず蚀いたす。

たずえば、゚ンドりの皮がたるくお黄色のものず皮がしわばっお緑色のものずのあいだでは子の代に皮がたるくお黄色のものがあらわれたしたが、これらを自花受粉させお孫の代をみるず、぀ぎのような特城のものがあらわれたした。

䞋の数字は、あらわれおきた数です。

  • 皮がたるくお黄色のもの  315
  • 皮がたるくお緑色のもの  108
  • 皮がしわばっお黄色のもの  101
  • 皮がしわばっお緑色のもの  32

これらのあらわれた数をみるずおよそ9・3・3・1の割合になっおいるこずがわかりたす。

これを皮の圢だけで芋るず、たるいものずしわばったものは423察133でほが3察1、皮の黄色のものず緑色のものは416察140で、だいたい3察1の割合になっおいたす。

これは、さきに独立の法則で述べたように、皮の圢ず色ずいう2぀の特城は互いに぀ながりがなく、別々に遺䌝するからです。

これらのこずから、皮の圢の特城では、たるいものがしわばったものに察しお優性であり色の特城では黄色が緑色に察しお優性であるこずがわかりたす。

この堎合、孫の代に、はじめにかけ合わせた䞡芪の特城が互いにいれかわった、皮がたるくお緑色のものず皮がしわばっお黄色のものが、あらわれおきたしたが、これは、子の代にはあらわれなかった劣性の特城が、あらわれおきたのです。

孫の代に、はじめの䞡芪の特城がいれかわっおあらわれるものでは自花受粉を続けおいくかぎりい぀たでもその特城をもった子孫があらわれおきたすから、かけ合わせによっお品皮改良ができるわけです。




草花ず暹朚の圹割ずは私たちを楜したせる怍物ずは

私たちを楜したせる怍物

私たちの身の呚りには、いたるずころに、草花や暹朚が怍えおありたす。

むかしから、私たちは、これらの草花や暹朚に芪しんでたくさんの皮類や品皮を育おおきたした。


草花

草花は、花がきれいなだけでなく、よい銙りがあったり色や圢が面癜いので、庭に怍えたり、鉢怍えにしお郚屋に食ったりしたす。

これらの草花には、キク・キキョり・シャクダク・アサガオ・アダメ・スむセンなどのように、むかしから日本で育おられおきたものや倖囜から茞入された、カンナ・ベゎニア・コスモス・ダリア・シクラメン・カヌネヌション・チェヌリップ・ヒダシンス・アネモネのようなものがありたす。

これらの草花は、぀くりかたが、わりあいに、かんたんなのでだれにでも育おるこずができたす。

䞖界の囜花

䞖界の囜々では、囜を代衚し、囜民にいちばん芪したれる花や、たた、その囜に、䜕か蚀われのある花を遞んで囜花ずしおいたす。

お囜自慢の花

アメリカでは、州ごずに州花が遞ばれおいたす。

日本でも、新聞瀟が䞭心になっお、郷土の花県花が遞ばれたした。
郷土に蚀われのある花や、名産などを獲り入れた、おもしろいものです。

暹朚

暹朚は、街路暹や䞊朚にされたり、公園や広堎などにも怍えられたす。

花や実の矎しい朚、よい銙りのする朚、圢のおもしろい朚、玅葉の矎しい朚などは、私たちを、い぀も楜したせおくれたす。

䞊朚

䞊朚は、景色をよくするばかりでなく日かげを぀くり、颚やほこりをふせいでくれたす。

むかしから、道を歩く旅人などにたいぞん䟿利だったので街道などに倚く怍えられおきたした。
日光街道のスギ䞊朚、東海道のマツ䞊朚などは、有名なものです。

たた、川などの堀防の䞊にも、よく䞊朚が芋られたす。
これは、堀防を䞈倫にするうえ、景色もよくしおいたす。

このような䞊朚には、サクラ・ケダキ・マツ・スギ・むチョりなどの花や葉が矎しかったり、せいが高く倧朚になるような朚が怍えられおいたす。

街路暹

郜䌚の道路の䞡偎には、街路暹が怍えられお私たちの健康をたもり、道路を矎しくしおいたす。

これらの街路暹は、姿が矎しいこず圢を敎えるため、枝を切ったりしおも枯れないこず、倏には日かげを぀くるが、冬は葉を萜ずしお日かげにならないこず、郜䌚の煙の害に匷いこず也燥に匷いこずなどずいった、条件にかなったものがよいのです。

パリのマロニ゚、ベルリンのボダむゞュリンデンなどは䞖界的に有名です。

日本では、京郜のカツラ、札幌のポプラ、東京のシダレダナギ・スズカケノキ・むチョりなどが有名です。

぀ぎに、東京でたくさん怍えられおいる街路暹を、調べおみたしょう。

スズカケノキプラタナス

朚のはだが矎しく、ほどよい日かげを぀くり、枝を切り぀めおも枯れたせん。
それで街路暹に適しおいるのです。

むチョり

䞭囜ず日本にだけあるもので、䞭囜の原産ず蚀われおいたす。
日本の土地に適しおいるので、よく育ちたす。

朚の圢や黄葉が矎しく、スズカケノキに぀いで倚く䜿われおいたす。

ニセアカシア

育ちが早く、䞈倫で倧きさもちょうどよいので、よく䜿われたす。
けれども、枝にずげがあるのが欠点です。

そのほか、゜メむペシノ・゚ンゞュ・アオギリ・シダレダナギ・トりカ゚デ・トチノキ・ナリノキ・センダンなどが䜿われおいたす。



庭や公園の暹朚

庭や公園には、矎しい花や実の぀くもの秋の玅葉の矎しいもの、葉の萜ちない垞緑暹などが怍えられおいたす。
しかし、庭朚には、あたり倧きくならないものが遞ばれおいたす。

花の矎しいもの

サクラ・りメ・ツバキ・サザンカ・モクレン・ツツゞ・フゞ・サルスベリ・ハギ・アゞサむ・ゞンチョりゲ・コデマリ・ナキダナギ・モクセむ

実の矎しいもの

ナンテン・アオキ・ザクロ・りメモドキ・むチゞク

垞緑暹、葉や幹の矎しいもの

マツ・ヒマラダスギ・ラカンマキ・コりダマキ・ヒノキ・クス・゚ノキ・カナメモチ・モチノキ・モッコク・サンゎゞュ・ダツデ・むヌツゲ・アセビ・カ゚デ類・ニシキギ・アオギリ・タケ類・カシ類。

たた、生垣には、あたり倧きくなく枝を切り぀めおも枯れないようなものがよいのです。

マサキ・カナメモチ・チャ・バラ・カラタチ・サカキ・ヒむラギ・ドりダンツツゞ・ネズミモチ・カシ類・ヒノキ・サワラなどが怍えられおいたす。

盆栜

盆栜は、小さな鉢に小圢にしたおた朚を怍えお、その矎しさを楜しむものです。

これは、ふ぀うの鉢怍えず違っお難しい手入れのいるもので䞀皮の芞術ず蚀っおよいでしょう。

盆栜には、マツ・ヒノキ・むチョり・カ゚デ・ツタ・サクラなどやナズ・りメなどの果暹も䜿われたす。

生け花

床の間などにかざる生け花も、盆栜ず同じく、むかしから日本にだけあるものです。

むかしから倚くの流掟があっお、さたざたな朚や草が䜿われおいたす。




そのほかの材料や原料になる怍物ずは油や砂糖がずれる怍物ずは

油をずるもの

怍物の油は、おもに皮からずれお食甚のほか化粧品甚・機械甚・印刷甚などに䜿われたす。

たた、ペむントやニスなどの塗料にたぜお䜿うこずや唐傘や提灯などにぬるこずもありたす。

アブラナの皮からずれる油は、食甚油ずしおもっずも広く䜿われるほか機械甚ずしおも利甚されおいたす。

ほかに、ゎマ・゚ゎマ・ダむズ・ナンキンマメなどの皮からずれる油も、食甚ずしお䜿いたす。
ずくに、ゎマの油は食甚油ずしお䞊等なものです。

ツバキの皮からずれる油は、おもに髪油ずしお䜿われ、ほかに、印肉甚や、時蚈などに䜿う機械油にもなりたす。
オリヌブの実からずった油は、おもに化粧に利甚されたす。

アブラギリやアマの皮からずった油は、塗料甚や印刷甚に䜿いたす。
ほかに、トりゎマやダシからも油がずれたす。


砂糖をずるもの

珟圚䜿われおいる砂糖は、倧郚分が熱垯地方で栜培されるサトりキビず北の寒い地方で぀くるサトりダむコンからずったものです。

ほかに、サトりカ゚デ・サトりモロコシ・ダシなどからも砂糖をずるこずができたす。

ろう・うるしをずるもの

ろうは、ハれノキやりルシの実からずった粉を蒞しおからしがりずったものです。

塗料ずしお䜿ううるしは、りルシの幹に傷を぀けお出おくる液から぀くったものです。

のりをずるもの

切手などの裏に぀けるのりはアラビアゎムノキの暹皮から流れでる液を䜿ったものです。

あらいはりに䜿うふのりは、海藻のフノリから぀くられたす。
パずり玙の原料やずりもちはモチノキやダマグルマの皮からずっおいたす。

ほかに、ゞャガむモ・サツマむモ・クズなどのでんぷんからも、いろいろなのりが぀くられたす。



染料をずるもの

いたでは、化孊の力で、いろいろな染料ができるため怍物からずった染料は、ほずんど䜿われなくなりたした。

けれども、むかしは、怍物からずった染料ばかりでした。

そのおもなものは、アむの茎ず葉藍色アカネの根赀黄色、ムラサキの根玫色、クチナシの実黄色、りコンの地䞋茎黄色、カシワの幹の皮黒色、ベニバナの花玅色、スオりの幹ず実のさや赀色、サフランのめしべ玫色などです。

銙料をずるもの

よい銙りのする怍物からは、たいおい銙料がずれたす。
銙料は、銙氎にしたり飲食物・薬・歯みがき粉などの日甚品に甚いられたす。

スミレ・バラ・ラベンダヌ・ゞャスミンなどは、花から銙氎がずれたす。

ハッカ・クスノキ・ニッケむなどは䜓党䜓から、薬や菓子にたぜる銙料がずれたす。

たた、バ゚ラの実からずる銙料は菓子や飲み物に銙りを぀けるのに䜿われたす。
いたでは、銙料も化孊の力で぀くりだすこずができたす。




薬にする怍物ずは毒のある怍物ずは わかりやすく解説

薬にする怍物

むかしは、薬ずいえばたいおい怍物からずったものでした。

近ごろでは、化孊の力で、いろいろなものから薬が぀くられるようになっおいたすが、いたでも、怍物からずる薬は少なくありたせん。

たた、怍物には、毒のあるものがたくさんありたす。
これも、䜿いようによっおは薬になるのです。


怍物党䜓を䜿うもの

ゲンノショりコは、䞋痢止めに、センブリは、胃の薬になりたす。

たた、マクリずいう海藻はカむニン゜りずも蚀われカむチュりの虫䞋しになりたす。

葉を䜿うもの

ゞギタリスは、心臓を匷くするはたらきがありハッカは、興奮させるはたらきや、胃を䞈倫にさせるはたらきがありたす。

たた、南アメリカ原産のコカずいう䜎朚からはコカむンずいう麻酔薬がずれたす。

根や地䞋茎を䜿うもの

チョりセンニンゞンの根は、䜓を元気づける匷壮剀に䜿われ、どんな病気にも効き目があるず蚀われたす。

ハシリドコロの根からは、アトロピンずいう神経を鎮めるはたらきのある薬がずれたす。
たた、リンドりやオりレンの根は、胃の薬に䜿いたす。

オシダは、地䞋茎からゞョりチュりの虫䞋しがずれダむオりの地䞋茎からは、䞋剀や胃の薬がずれたす。

センキュりは地䞋茎から神経を鎮めるはたらきのある薬がずれ頭痛止めなどに䜿いたす。

カノコ゜りは、根からも、地䞋茎からも神経を鎮めるはたらきのある薬がずれたす。

朚の皮を䜿うもの

キナからは、マラリアの薬であるキニヌネがずれたすしザクロは、幹・枝・根の皮から、ゞョりチュりの虫䞋しがずれたす。

たた、サクラ類の暹皮からブロチンずいう咳止めや、たんきりの薬がずれたす。



そのほかの郚分を䜿うもの

カむチュりの虫䞋しに䜿うサントニンはセメンシナの花からずったものですし、のみずり粉や蚊取り線銙の薬は、ゞョチュりギクの花からずったものです。

たた、サフランのめしべからは、血のめぐりをよくする薬がずれたす。

りむキョりの実からはかぜ薬がずれ、ケシの若い実からでる液からはモルヒネずいう、麻酔薬がずれたす。
 
アンズの皮からは、きょうにんずいうせきどめの薬がトりゎマヒマの皮からは、ひたし油ずいう䞋剀がずれたす。

薬を぀くるカビやバクテリア

いたさかんに䜿われおいるペニシリンはアオカビの䞀皮からずれる物質です。
これは、肺炎や化膿する病気に効きたす。

ストレプトマむシンは、ストレプトミセスずいう、おもに土の䞭に生掻しおいるパクテリアの仲間からずれる薬です。

これは、ペニシリンでは効かない結栞・チフス・パラチフス・むンフル゚ンザなどの病原䜓に効き目がありたす。

たた、クロロマむセチン・テラマむシン・オヌレオマむシンなどの薬もバクテリアの仲間からずれたす。

毒のある怍物

毒のある怍物でも、䜿いかたによっおは薬になりたすし薬になる怍物の倚くは、毒をもっおいたす。

ですから、薬になる怍物ず毒のある怍物を、はっきり区別するこずはできたせん。

おもなものは衚の通りです。




繊維をずる怍物ずは朚材をずる怍物ずは わかりやすく解説

繊維をずる怍物

繊維ずいうのは、糞や垃を぀くるもずになるもののこずです。

近ごろは、怍物や動物の繊維ばかりでなく化孊繊維なども、さかんに぀くられるようになりたした。

しかし、ただただ、怍物の繊維は、衣服や玙の原料ずしお、たいぞん重芁なものです。


衣服にするもの

衣服甚の繊維をずる怍物には、ワタ・アサ・アマなどがありたす。

ワタは、繊維をずる怍物ずしおは、最も倧切なもので皮のたわりにはえおいる毛を぀むいで糞や織物にしたり垃団綿や脱脂綿を぀くりたす。

アサやアマは、茎の皮の繊維をずっお、織物にしお䜿いたす。
どちらも高玚な織物です。
アサは織物のほか、綱や網ずしおも利甚されたす。

玙にするもの

玙は、ほずんどが朚の繊維から぀くられ、その性質や甚途によっお掋玙ず和玙ずにわけられたす。

掋玙ずは、本・ノヌト・新聞玙・包み玙など私たちの生掻のいたるずころで芋られる玙のこずです。

掋玙の原料になるのは、北海道の゚ゟマツ・トドマツなどの材がおもでほかに、アカマツ・クロマツ・カラマツ・スギ・ヒノキ・ブナなども䜿われおいたす。

これらの材を、砕いたり、薬品で凊理したりしお繊維をずりだし、それを固めたのをパルプず蚀いたす。
掋玙は、このパルプから぀くられたす。

和玙ずは、障子玙や玙幣などに䜿われる玙のこずです。
これは、繊維が長く、䞈倫な玙ですが掋玙のように倧量には生産されたせん。
コりゞ・ミツマタ・ガンピなどがおもな原料です。

綱や網にする怍物

いろいろな綱や網には、近ごろ、化孊繊維が䜿われるようになりたしたが、ただ怍物繊維も、倧切な材料です。

マニラアサの葉柄の繊維や、カラムシの茎の皮の繊維は、぀やがあっお、氎に濡れおも腐りにくく、たいぞん䞈倫なので船の綱や持船の網などのほか、海底電線のおおいや消火ホヌスの材料などにも䜿われたす。

たた、カラムシや、これににたラミヌの繊維は綱や網だけでなく高玚な織物にも利甚されおいたす。



朚材をずる怍物

怍物は、朚材ずしおも、私たちずたいぞん深い぀ながりをもっおいたす。
私たちの身の呚りを芋ただけでも、どんなにたくさんの朚材が䜿われおいるか、わかるでしょう。

これらの朚材は、皮類によっお性質が違うので、いろいろず䜿い道もわかれおいたす。

たた、たきや朚炭などの燃料も、朚材を利甚したものずいうこずができたす。

噚具や道具にするもの

家具・楜噚・现工物・箱・桶などは、䞈倫で、くるいの少ない朚材から぀くられたす。

たずえば、蟲具の柄などは、重くおも硬くお䞈倫なカシやミズナラなどがよくタンスや䞋駄は軜くお、工䜜がしやすく朚目の矎しいキリなどが適しおいるずいうように噚具や道具の皮類によっお、朚材ずしお䜿われる朚の皮類も違っおきたす。

おもなものをあげるず、スキ・アカマツ・クロマツ・ヒノキ・ケダキ・ミズナラ・ブナ・カシ・カ゚デ・キリ・ホオノキ・シラカンバ・サクラ・むチョりなどです。

家や土朚工事の材料にするもの

日本の家は、おもに朚で぀くられおいたす。

土台・柱・梁・倩井板・床板などを芋ただけでも、さたざたな朚材が䜿われおいるこずがわかるでしょう。

たた、朚材は、ビル・橋などの建築珟堎で足堎ずしお䜿われたり、坑朚や鉄道のたくら朚ずしおも利甚されたす。

建築材ずしお、いちばんすぐれおいるのはヒノキで朚曜長野県ず吉野奈良県がおもな産地です。

ほかに、アカマツ・クロマツ・スギ・ケダキなどが䜿われたす。

土朚工事に䜿う朚材は、湿気に匷いスギ・ヒノキ・カラマツなどの針葉暹や、クリ・サクラ・シむ・ケダキ・ミズナラなどの広葉暹がおもなものです。




実・花・葉・茎・根を食べるものずは わかりやすく解説

果物

果物の倚くは、実の郚分を食べたす。

ひずくちに実ずいっおも、りメ・モモ・ブドりなどのように子房が発達しおできた真果の堎合もありたすしリンゎやナシなどのように花たくが発達しおできた停果の堎合もありたす。

たた、真果のうち、りメ・アンズ・モモ・スモモ・ミザクラなどのように実の䞭倮に硬い芯栞があるものがありたす。

これは、内果皮が硬くなったもので、皮はこの䞭にありたす。
このような栞をもった真果のこずを、ずくに、栞果ずいうこずがありたす。

果物の倚くは生で食べるほか猶詰・ゞュヌス・ゞャムなどに加工しお利甚されたす。

ほかに、ブドりのように、酒に加工されるものもありたすしりメのように、生では食べないで、おもに梅干しや梅酒ずしお利甚するものもありたす。

たた、ミカンの仲間には、皮類によっお皮からマヌマレヌドなどを぀くるものもありたす。


実を食べる野菜

カボチャ・キュりリ・スむカ・メロン・ナス・トマト・オランダ・むチゎなど実を食べる野菜のこずを果菜類ず蚀いたす。

たえにあげた、゚゜ドり・むンゲンマメ・゜ラマメなども野菜ずしお食べるこずがあり、このような堎合は、果菜類にふくたれたす。

これらのうち、スむカ・トマトなどのように、おもに生で食べるものカボチャのように、おもに煮お食べるものがありたすしキュりリ・ナスのように、挬物ずしおも利甚するものがありたす。

たた、トマトやオランダむチゎは、ゞュヌスやゞャムなどにも加工されたす。

花や葉を食べるもの

春さき、地面にあらわれるフキノトりや倏の終わりから秋にかけおでるミョりガの芜は、それぞれ、フキやミョりガの花芜です。

いっぜう、かわった味があり、喜ばれおいたす。

シュンランやサクラの花などは塩挬けしお茶に入れたりしたすが、これらもにおいのよいものです。

キクの花は、酢のものなどにしお、よく食べたす。
たたカリフラワヌや、ブロッコリヌは、぀がみを食べる野菜です。

葉を食べるものにはキャベツ・ハクサむ・ホりレン゜り・ネギ・チシャ・シュンギクなど、いろいろなものがあり、これらにはビタミン類がたくさんふくたれおいたす。

ナリ根やタマネギの食べる郚分は葉がかわっお倚肉になったものです。
ナリ根のおもな成分はでんぷんでタマネギには、ビタミンCが倚くふくたれおいたす。

茎や根を食べるもの

茎を食べるものには、その圢がかわり、根のようにみえるゞャガむモがあり、これは、煮たり、ふかしたりしお食べるほか加工しお、でんぷんをずりたす。

れんこんは、ハスの地䞋茎です。
アスパラガス・タケノコ・りドなどは芜ばえた若い茎の郚分を食べるのです。

サツマむモは、根を食べたす。おもな成分はでんぷんです。

ふかしたり、煮たりしお食べるほか、でんぷん・あめなどを぀くり泡もりや焌酎など、アルコヌル飲料の原料にしたす。

ダむコンの根は、倧根おろし・挬物・切り干しなどにしたり煮たりしお食べたす。

ビタミンB・Cや、ゞアスタヌれなどが倚くふくたれおいたす。

このほかに、根を食べるものにはカブ・ゎボり・ニンゞン・ダマノむモなどがありたす。

たた、クズ根からは、くず粉ずいうでんぷんがずれたす。



シダ・キノコ・海藻など

 
ワラビやれンマむは、シダの仲間です。これらは、若い芜の郚分を食べたす。

キノコには、マツタケ・シむタケ・ハツタケ・シメゞ・ショりロ・マッシュルヌム・ハラタケなど、食べられるものがたくさんありたす。

キノコはカビの仲間で、その本䜓は、クモの巣のように现い菌糞であり花の咲く怍物にたずえれば、花にあたる郚分が、キノコです。

海藻は、䜓のやわらかい郚分を食べたす。

耐藻類のコンブは、ペり玠を倚くふくみ、栄逊分の豊かな食品です。
同じ仲間のワカメ・ヒゞキなども、食甚ずしおよく知られおいたす。

玅藻類のアサクサノリには、たんぱく質が倚くふくたれ消化がよく、浅草のりに加工されたす。
たたテングサやヒラクサなどは、寒倩を぀くる原料ずしお、倧切なものです。

バクテリアやカビを利甚した食物

玍豆

これは、むしたダむズにナットり菌ずいうバクテリアを繁殖させお぀くったものです。

ダむズのたんぱく質が分解しお、ねばりずかおりがでたす。消化がたいぞんよい食品です。

麹こうじ

コりゞカビは、でんぷんを糖類にかえるはたらきがありたす。

蒞した米に、このコりゞカビを繁殖させお麹米麹を぀くり甘酒などを぀くりたす。
コりゞカビをコムギに繁殖させたものが、麊こうじです。

味噌ず醀油

味噌は、ダむズに米麹、たたは、麊麹・塩・氎などを加えお぀くりたす。

醀油は、ダむズずコムギを原料ずし、コりゞカビを繁殖させおから塩ず氎をくわえ、これを発酵させお぀くりたす。

酒

コりボ菌は、糖類をアルコヌルにかえるはたらきがありたす。

日本酒・ビヌル・りむスキヌ・ぶどう酒などは、みなコりボ菌を䜿っお぀くったものです。




食甚にする怍物ずはおもに皮を食べるものずは

食甚にする怍物

怍物には、食甚ずしお倧切なものが、たくさん知られおいたす。

ふだん、私たちが、䞻食にしおいる米やパンの原料にしおいる小麊粉などは、むネやコムギの実を利甚したものです。

ほかに、野菜や果物などずしお食べるもの味噌や醀油の原料にするものなどもありたす。


おもに皮を食べるもの

むネ・オオムギ・コムギなど、おもに䞻食ずしお私たちが利甚しおいるむネ科怍物の実を、いっぱんに穀物ず呌んでいたす。

たた、タデ科の怍物である゜バは叀くからの習わしで穀物ずしお取り扱われおきたした。

これらの怍物の実は、果皮がうすく皮ずくっ぀いおいお、皮ずの区別がはっきりしおいたせん。
したがっお、私たちが食べおいる郚分は、おもに皮です。

このほか、クリやクルミなども、食べる郚分は、皮の䞭の子葉です。

むネ

アフリカやアゞアの熱垯原産の、1幎生の草です。
皮にふくたれたでんぷんの性質の違いにより、うるちず、もちにわけられ、それぞれに倚くの品皮がありたす。

いたでは、品皮改良によっお北海道のような寒い地方でも䜜物ずしお栜培できる品皮が、぀くりだされおいたす。

もみがらを取り陀いたむネの実が、玄米です。
玄米を぀いお、果皮や皮皮の郚分を取り陀いたものが癜米で取り陀かれたものがぬかです。

癜米にするずきに、胚の倧郚分がずれおしたいたすので癜米のおもな成分はでんぷんだけになりぬかの䞭には、ビタミンB1などの逊分が、たくさんふくたれおいたす。

オオムギ

叀くから、䜜物ずしお栜培されおきた越幎生の草です。

䞖界的には、コムギほど倚く栜培されおいたせんがわが囜では、ほがコムギず同じくらい栜培され、実をおし麊にし麊飯ずしお食べるほか、家畜の飌料にも䜿いたす。

その䞻成分は、米ず同じくでんぷんです。

オオムギは、ビヌルの原料ずしおも倧切なものですが、これには、穂の平たいダバネムギビヌルムギずよばれる品皮が䜿われたす。

ふ぀うのオオムギは、実が、えいからはなれにくいのでカワムギずよばれるこずがありたす。

これにたいしお、実がえいからはなれやすいのが、ハダカムギです。

コムギ

1幎生、たたは越幎生の草です。
叀くから知られおおり、䞖界䞭で、いちばん広く栜培されおいる穀物です。

実は、えいからはなれやすく、これをひいた小麊粉でパン・うどん・そうめん・䞭華そば・菓子などいろいろな食品を぀くりたす。

おもな成分は、でんぷんです。



トりモロコシ

1幎生の草で、南アフリカの原産ず考えられおいたす。

穂に぀いたたたの実を、焌いたり、蒞したりしお食べるほか粉にひいたりコヌンミヌルなどにしお食べたす。

おもな成分はでんぷんで、ほかに、たんぱく質がふくたれおいたす。
トりモロコシは、食甚ずされるほか、家畜の飌料ずしおも倧切なものです。

゜バ

1幎生の草でアゞアの䞭北郚の原産ず考えられおいたす。
涌しい地方に適し、長野県の高冷地や東北地方で、おもに栜培されおいたす。

実の殻を取り陀いお、そば粉を぀くり、おもにそばに加工しお食べたす。

おもな成分はでんぷんで栄逊的にはコムギよりすぐれおいたすが所以が悪いず蚀われたす。

マメ類

穀物に぀いで重芁がものに、マメの仲間がありたす。

これらは、おもに皮の子葉の郚分を食べたすが、なかには、゚ンドりやむングンマメなどのように若いさや、぀たり果皮の郚分をいっしょに食べるものもありたす。

ダむズは、さやのたた茹でお枝ためにしたり、皮をいったり、煮豆にしお食べたす。

たた、きなこ・豆腐・玍豆・味噌・醀油・倧豆油などの原料ずしおも倧切なものです。
これらは、怍物性のたんぱく質や脂肪など、豊かな栄逊分をふくんでいたす。

アズキは、赀飯に䜿うほか、あんを぀くり菓子の原料に䜿われたす。
゚ンドりは、さや゚ンドりにしお食べたり熟した皮は煮豆にし、若い皮はグリヌンピヌスずしお利甚したす。

むンゲンマメも、若いずきはさやごず食べたすし熟した皮は煮豆にしお食べるほか、菓子などの原料ずしおも䜿われたす。

このほか、マメの仲間には゜ラマメ・ナンキンマメなどがよく知られおいたす。




人に害をする動物ずそのふせぎかたずは わかりやすく解説

人や家畜を襲う動物

クマ・ラむオン・ヒョり・トラなどの猛獣は人や家畜を襲うこずがありたす。

むヌ・ネコ・むタチなども、しばしば家畜を襲いたす。
ヘビは、ニワトリの小屋に入り、たたごを飲んでしたうこずもありたす。

しかし、これらの害は飌い䞻が泚意すれば、ある皋床、ふせぐこずができたす。

たた、人間をはじめ、りシやりマ・ブタのような家畜やニワトリなどに、寄生虫が䜏み぀くこずがありたす。

寄生虫の害をふせぐには、倖郚寄生虫にたいしおはクロルピクリン・リンデン・陀虫菊剀・石油乳剀などが䜿われたす。

内郚寄生虫にたいしおは、食物に泚意しお寄生虫のたたごを䜓内に入れないようにたす。

もし、䜓内に寄生虫のいるこずがわかったずきは適圓な薬を䜿っお、䜓の倖に出したり、殺したりしたす。

カむチュりなどはサントナンやフェノチアゞンなどによっお駆陀するこずができたす。

寄生虫のほかにも、人や獣に害をするものがいたす。

昆虫のカ・サシバ゚・りマバ゚・りシバ゚などは人間・りシ・りマ・ニワトリなどにたかっお血液を吞い貧血や栄逊障害などを起こさせたす。

スズメバチは、ミツバチを食い荒らす害虫です。

たた、ドクガずいう恐ろしいガでは、その矜根のりん粉が人や家畜の皮膚に觊るず、皮膚病を起こしたす。

これらの害虫をふせぐにはDDVP・バむゞッ卜・タバコの煮汁、陀虫菊剀などで殺したす。
家畜を飌うずきには、いろいろな害虫の幌虫が発生しないように泚意したす。


䜜物や森林をあらす動物

䜜物や森林が、動物によっお受ける害にはいろいろありたすが昆虫による害、鳥による害、獣による害などにわけるこずができたす。

昆虫による害

昆虫による害は非垞に倚く、そのおもなものは衚の通りです。
これらは、ほんのわずかな䟋だけにすぎたせん。

バッタの仲間でも、急にたくさん増えたずきは倧矀を぀くっお蟲䜜物を食い荒らすこずがありたす。

このほか、昆虫ではありたせんがアメリカザリガナは倩敵がいないので非垞に増え氎田に穎をあけお、むネに害をあたえおいたす。

鳥による害

鳥たちのうちで、いちばん倧きな害をするのは、スズメたちです。
スズメには、スズメずニュりナむスズメの2皮類がありたす。

スズメは、46月に繁殖したすが、このころは害虫をさかんにずるので、私たちにずっおは、ありがたい鳥です。

しかし9、10月には、たくさんのスズメが矀れをなしお刈り入れ前の、よく実ったむネを食べ荒らしたす。

ニュりナむスズメは北海道・東北地方などに倚く、おもに穀物ばかり食べるので、ちょうどむネの実るころには、たいぞんな害をあたえたす。

スズメの害をふせぐには、鳎子や、きらきら光るものを田の䞊に぀るしたり、かかしを立おたりしたすが、このような叀めかしい方法でも、いくらかは、ふせぐこずができるようです。

いちばんよい方法は、スズメをどんどん぀かたえるこずですが、それでも、なかなか完党には、ふせぎきれないようです。

獣による害

ノネズミ・モグラ・むノシシ・クマなどの獣たちは畑を荒らし、䜜物に倧きな害をあたえるこずがありたす。

ノネズミは、ツメクサ・ムギなどの新芜やダむズの茎・葉などを食べたり、サトむモやゞャガむモをかじりたす。

モグラは、土の䞭に䜏んでいお、トンネルを掘るので䜜物の根を浮き䞊がらせたり、食いきったりしお䜜物の生長を害したす。

むノシシやクマは、ふだんは山奥に䜏んでいたすが、秋になっお、えさが少なくなるず人里にでおきお、いろいろな蟲䜜物を食い荒らしたす。

森林をあらす動物には、ノりサギ・ノネズミ・ムササビ・リス・クマ・キツネ・タヌキ・シカ・むノシシ・モグラなどがありたす。

これらの動物は朚の実を食べたり朚の枝や根をかじったり朚の皮をむいたり、苗を螏んだり、倒したり林の地面を掘り起こしたりしたす。

ノネズミをふせぐには、亜ひ酞・ストリキニヌネなどの毒物を混ぜたえさで殺す方法や、ネズミの䌝染病を起こすバクテリアを混ぜたえさを食べさせお、病気をネズミたちに䌝染させお、退治する方法もありたす。

たた、ネズミの倩敵であるむタチがネズミをどんどん食べお退治しおくれるこずもありたす。

そのほか、ノりサギ・むノシシ・クマなどは、眠や、猟銃でずらえたす。



䜏たいや着物のをあらす動物

倧切な曞物や、軞物のような、のりの぀いたものが虫のためにかじられるこずがありたす。

こういう害をするのはシミずいう小さな虫です。
シミは、倪陜の光を嫌うかわった動物なのです。

也いた毛皮、動怍物の暙本、たゆなどをかじる虫にはカツオブシムシの仲間がいたす。

幌虫は、毛ぶかい现長い虫でヒメマルカツオブシムシ・ヒメカツオブシムシ・トビカツオブシムシなどがありたす。

たた、むガずいっお、着物をあらす小さなうす茶色のガがいたす。
このガは5月ごろ、毛織物・毛皮などにたたごを生みたす。

このたたごからは、癜い幌虫がかえり、これが着物を食い荒らしたす。
シミも、着物を食い荒らしたす。

このような虫は日光がたいぞん嫌いですから曞物や着物などをよく日光にあおれば、たたごも虫も死んでしたいたす。

もし、これらの虫が、たくさん増えたずきはパラゞクロルベンれンや、むンセクトヌルなどを䜿っお退治したす。

着物などをしたっおおくには、これらの虫がよっおこないようにナフタリン・ショりノりなどを入れおおくこずが倧切です。
毛皮・動怍物暙本をしたっおおくには、亜ひ酞などを䜿いたす。

これらの虫のほかに、む゚ネズミは、食物や材朚などをかじるくせがあり家の぀くりを、ずころ構わずかじる悪い動物です。

む゚ネズミは、ネズミずりで捕たえるか、毒えさで殺すようにしたす。




薬のずれる動物ずは人を楜したせる動物ずは

薬のずれる動物

動物のなかには、いろいろな薬がずれ、私たちの生掻に、たいぞん圹立っおいるものがいたす。

動物から぀くられる薬は、おもにその䜓の䞭の噚官からずりたす。
これは、動物の噚官には、䜓を動かすために必芁ないろいろな物質がたくわえられおいるからです。

そのため食べたものをこなす消化噚官の薬や、ホルモン剀が倚いのです。


人を楜したせる動物

どんな動物でも、育おおいるうちにはだんだん人にな぀いおきお、たいぞん可愛らしいものです。

動物には、それぞれ矎しい色をしおいるもの、おもしろい栌奜をするもの、人たねをするものなど、いろいろな特城があっお私たちを楜したせおくれるものが、たくさんありたす。

鳎き声を楜しむ動物

矎しい声をしお私たちを楜したせおくれる動物は、おもに、鳥ず昆虫たちです。

鳥では、カナリア・りグむス・ホトトギス・むンコ・メゞロなどが、その代衚的なものです。
たた、オりムやキュりカンチョりは、人の蚀葉を真䌌したす。

昆虫では、スズムシ・マツムシ・りマオむ・クツワムシ・キリギリスなどが、矎しい音を出しお鳎きたす。

矎しい䜓を楜しむ動物

オナガドリは非垞に長い尟矜根をもっおいる矎しい鳥で、たいぞん倧事に育おられたす。

チャボは、ずおも小さなニワトリですが、いろいろな色の矜根があっお矎しく、かわいらしいので、よく飌われたす。

クゞャクも、その姿が矎しいので公園などに、はなし飌いにされ人々の目を楜したせたす。

たた、魚の仲間でも、キンギョや熱垯魚は矎しい色をしおいるので家庭でもさかんに飌われおいたす。

芞を楜しむ動物

むヌは、たいぞん利口な動物で、いろいろな芞を教えこむこずができたす。

たた、ニホンザル・チンパンゞヌ・ゟりなども、いろいろな芞を芚えたすし、さらに、むルカ・アシカなども、いろいろな曲芞をするこずができたす。



いろいろな圹に立぀動物の䜓

動物たちは、いたたで述べたほかにも私たちの生掻の面で、いろいろなものに圹立っおいたす。

獣の骚・なん骚・皮膚などからは、にかわやれラチンがずれたす。

血液からは、血枅アルブミンずいう、にかわの䞀皮が぀くられ、これは、砂糖を぀くるずきや垃地を染めるずきなどに䜿われたす。

骚・角・蹄・歯などからは、装食品も぀くられたす。

たたブタ・りマ・りシ・ヒツゞの毛は歯ブラシや、はけなどの日甚品に䜿われおいたす。

アコダガむ・チョりガむ・ペニコチョりなどは䜓の䞭に矎しい真珠を぀くる性質があるので、これを逊殖しお逊殖真珠が぀くりだされおいたす。

モルモット・ハツカネズミ・ハムスタヌ・りサギ・むヌ・サル・カ゚ルなどは医孊の実隓などに䜿われ、倧切な圹目を果たしおいたす。




仕事をする動物ずは着物の原料の獲れる動物ずは

仕事をする動物

動物のなかには、私たちのしごずをいろいろ、手䌝っおくれるものがいたす。
ずくに機械化の進んでいない地方の蟲業では、倧切な圹目を果たしおいたす。

動物で、仕事をしおくれるものはりマ・りシ・ラバ・ロバ・ラクダ・むヌ・トナカむ・ゟりなどです。


圹牛

仕事をさせるりシは、圹牛ずいっお、乳牛や肉牛ず区別しおいたす。

圹牛は、あたり掻発に動きたせんが、人間に玠盎で、力も匷く、せたい面積のずころでも、よく䜿えたす。

ずくに氎田の仕事を䞊手にやっおくれたす。このほか、荷物を運ぶのにも䜿われたす。

りマ・ロバ・ラバ

りマも、蟲業や荷物を運ぶのに䜿われたす。

りマは動䜜が早いし、わずかな時間に匷い力を出すこずができるので田畑を耕すずきなどに、ずくによく䜿われたす。

ロバやラバは、䞭囜などで、穀物の脱穀や荷物運びなどに極めお倧切な動物ずなっおいたす。

むヌ・トナカむ

北の囜に䜏むトナカむやむヌたちは冬のあいだ、そりをひいおはたらきたす。
暺倪サハリンやシベリアなどでは、このそりが倧切な亀通機関になっおいたす。

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ゟりは、アフリカやむンドなどに䜏んでおり、力の匷い動物です。
ふだんは、倧きな䜓ににあわず、たいぞん倧人しいので朚材を運ぶずきなどに䜿われたす。

ラクダ

ラクダは、いく日も氎を飲たないでも生きおいられるので砂挠地方では、荷物運びの動物ずしお、倧切にされおいたす。

着物の原料の獲れる動物

私たちの身に぀けおいるもの、家庭にあるものを、調べおみたしょう。

そのなかには、動物の䞖話になっおいるものが、どんなにたくさんあるかがわかるでしょう。

これらは、糞をずる原料になるものや、毛皮や皮をずるものにわけお考えるこずができたす。



ヒツゞ

私たちの着おいる着物にはヒツゞの毛を原料ずしたものが、たくさんありたす。

ヒツゞの毛は、ふっう幎に1回、春に刈り取られたす。
䞀頭から刈り取られる毛の䞊は、およそ4キログラムぐらいです。

ヒツゞは、150日ほど、䜓内に子をやどしおいたす。
ですから、秋に皮぀けをすれば、よく幎の24月ごろに䞀頭の母ヒツゞから、13頭の子ヒツゞが生たれたす。

アンゎラりサギ

このりサギの䜓には、たっ癜な现い絹糞のような、やわらかい毛がはえたす。
幎に3、4回刈り取られ1匹からおよそ300グラムの毛がずれたす。

この毛は、セヌタヌに぀くられたりヒツゞの毛ずたぜお垜子に぀くられたりしたす。

りサギは1幎䞭、い぀でも増やすこずができお1幎に3、4回子りサギを生たせるこずができたす。

母りサギは1回に48匹の子を生みたす。

カむコ

カむコはカむコガの幌虫です。

カむコがさなぎになるずきに矎しいたゆを぀くりたすが、このたゆの糞をよりあわせるず、絹糞になりたす。

絹糞は、蚀うたでもなく、着物の原料ずしお、倧切なものです。
このため、カむコは、日本では、むかしから飌われおいたした。

毛皮や皮をずる動物

キツネの仲間のギンギツネは毛皮ずしお、えりたきやケヌプに利甚されおいたす。
たた、ミンクからも、オヌバヌ甚のよい毛皮がずれたす。

このほか、ヌヌトリア・タヌキ・テン・むタチ・リス・ラクダ・ムササビ・クマ・ラッコ・アザラシ・オットセむなどからも、よい毛皮補品が぀くられたす。

たた、りマ・りシ・ダギ・ブタなどは毛皮ずしおは、あたり圹に立たないので、毛を取り陀いお皮ずしお利甚されたす。

これらの動物の皮は、たいぞん䞈倫なので靎・鞄のほか、いろいろな噚具などに、広く䜿われたす。




食甚にする動物ずはそれぞれの特城ずは わかりやすく解説

食甚にする動物

動物の仲間には、私たちの食甚になるものがたくさんありたす。

動物からずれる食物には、非垞に倚くの栄逊分がふくたれおおり私たちの日垞生掻にずっお倧切なものばかりです。


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私たちが食甚にするりシには、肉をずる肉牛ず牛乳をずる乳牛ずがありたす。
乳牛からは、1日に1020リットルもの牛乳がしがられたす。

牛乳はそのたた飲み物にされるほか倧きな工堎でいろいろな食品に加工されたす。

図からわかるように、りシからずれるものには、なに1぀捚おるものはなく、私たちの暮らしに利甚されおいす。

ダギ

ダギのちちには、人間の乳ず同じような栄逊分がふくたれおいたす。
ふ぀うのダギからは、1日に0.61.8リットルほどの乳がずれたす。

ブタ

ブタは、たいぞん成長が早くお、よく倪る動物ですから、その肉はたいぞんおいしく、煮たり焌いたりしお食甚にされるほか加工しおハム・ベヌコン・゜ヌセヌゞ・ラヌドなどにされたす。

このように、圹に立぀りシ・ダギ・ブタなどは家畜ずしおさかんに飌育され、その増やしかたは近ごろでは非垞に進歩した人工受粟ずいう技術によっおなされおいたす。

このほか、肉ずしお利甚される動物にはりサギ・ニワトリなどがありたす。

ニワトリ・アヒル・ガチョり・シチメンチョり

これらの鳥たちからは、たたごや肉をずるこずができたす。
これらを増やすには、その受粟卵を巣に぀いた雌鶏に抱かせるか、ふ卵噚ずいう。

たたごをかえす装眮の䞭であたためるのです。
するずニワトリでは21日、アヒル・シチメンチョりでは28日ガチョりでは30日でひながかえりたす。



ミツバチ

みなさんはミツバチがたくさん集たっお瀟䌚生掻をしおいるこずを知っおいるでしょう。
このミツバチのうち、はたらきバチは花から蜜をずっおきお巣の䞭にためたす。

はち蜜は、たくさんの糖分のほかにビタミン類もふくんでいお、たいぞん栄逊がありたす。

魚・゚ビ・カニ・むカ・タコ・貝・クゞラ

日本は海に囲たれおいるので、むかしから海にすむ動物を食甚にしおきたした。

しかし、自然に海で生たれるものばかりをずっおいたのでは、だんだん少なくなるので、飌っお増やすこずもおこなわれおいたす。

魚や貝などを飌っお増やすこずを逊殖ず蚀いたす。
逊殖されおいる魚のおもなものは、コむ・サケ・マスなどです。

たた、りナギも、シラスりナギをずっお池に入れ、えさをあたえお倧きく育おおいたす。

逊殖のサケやマスでは、たたごを生む時期になるず、めすのたたごをしがりだし、これにおすの粟子をかけお受粟させたす。

このように、人手によっお受粟させるこずを、人工受粟ず蚀いたす。

受粟卵は、ふ卵噚ず蚀う噚に入れおかえしおから、池にう぀し、ある皋床倧きくなるたで育おおから、川にはなしおやりたす。




キュりリずヘチマ、りリの仲間の栜培方法ずは

キュりリの栜培

キュりリは、若い実を生のたた、あるいは挬物などにしお食べる倧切な野菜で日本䞭どこにでも栜培されおいたす。

キュりリには、実のできないお花ず実を぀けるめ花がありたす。

花は、葉の根本のずころに぀きたすから䞊手に぀くるず、ふしごずに実ができたす。

キュりリは、ふ぀う、春早くから苗を育お4月䞭ごろから畑に怍え぀け、5月䞭ごろから8月ごろたで獲り入れたす。

しかし、近ごろは栜培技術が進歩しおビニルハりスの䞭で、冬でも぀くれるようになりたした。


぀くりかた

キュりリの苗は、枩床で育おたす。
苗床の枩床は、ふ぀う20床以䞊で皮をたくず10日ぐらいしお双葉が開きたす。
そのころ、いちど、別の苗床に怍えかえたす。
そしお、葉が5、6枚でるころたで育お、苗にしたす。

畑を耕しお、90センチくらいの間隔に溝を぀くり、そこに肥料を入れお、苗を50センチおきぐらいに怍え぀けたす。
怍え぀けるずきに、苗の根に充分土を぀けおおくこずが倧切です。

茎はどんどん䌞びたすから、暪に倒れないように竹の支柱を建おお、これに茎をむすび぀けお䌞ばしたす。

たた支柱のあいだに網をはっお、これに぀るをのがり぀かせるこずもありたす。

花は䞋のほうから咲きだし、め花は実をむすびたす。
そしお、日ごずに実が倧きくなりたす。
手ごろの倧きさになったら、はさみで実を切り取りたす。

実は順々に獲り入れたすので、勢いを匱めないように獲り入れがはじたったら、10日おきぐらいに远ごえをやりたす。

たた、草ずりもしたす。

病気で恐ろしいのはべず病で葉にかっ色のはん点ができお、だんだん広がりたす。
ボルドヌ液やダむセンなどの薬をかけおふせぎたす。

ヘチマの栜培

ヘチマは、実の䞭にある繊維を取り出しお利甚したりヘチマ氎をずったりしたす。

日本で、たずたっお栜培されおいるのは静岡県の倩竜川䞋流の䞀郚の地方だけです。
 
ヘチマの繊維は、靎の底のしきものや、油をこすのに䜿いたす。
たた、颚呂で䜓を掗うのにも䜿いたす。

なお、ヘチマの繊維は、油こしに䜿うためにペヌロッパやアメリカぞ茞出しおいたす。

家庭では、庭さきに日よけを぀くるのに栜培されたす。
そしおヘチマ氎をずったりしたす。



぀くりかた

畑に皮をたくじきたき栜培ず苗床で苗をそだおお移怍する移怍栜培ずがありたす。
ふ぀う畑で栜培するずきは、じきたき栜培です。

皮を4月のはじめにたき぀けお8月のおわりから9月のはじめにかけお獲り入れたす。

畑を耕しお120センチぐらいの間隔に溝を぀くり、そこに肥料を入れお、6090センチおきに皮をたきたす。
皮は、ひずずころに35粒たき、葉が2枚でたころ間匕きしお1本にしたす。

1メヌトルぐらい䌞びたころ、高さ150センチぐらいのたなを぀くり、たなにたき぀けおやりたす。
手入れは、草ずりず远ごえをやる皋床です。

花が咲いおから、4050日ぐらい経ったころ獲り入れ4、5日ぐらい氎に぀けおおき、腐らせお繊維を取り出したす。

家庭で぀くるずきは、苗を買っおきお怍えるのがふ぀うです。
穎を掘り、そこに肥料をいれお怍え぀けたす。
そしお、竹を立おお、それにたき぀かせお茎を䌞ばしたす。

たなの䞋に぀くるず茎がたな䞀面に広がるので、倏にはよい日かげができたす。

ヘチマ氎のずり方

9月になっお、茎や葉がよくしげったころ茎を地䞊60センチぐらいのずころで切りたす。

茎をよく掗っおお瓶に切り口を差し蟌み、瓶の口を脱脂綿などでたき雚が入らないようにビニルでおおっおおきたす。

ひずかぶから、1.5リットルぐらいのヘチマ氎がずれたす。




むモの仲間の栜培方法ずはゞャガむモの栜培方法ずは

むモの仲間の栜培

むモ類は、むかしはむネやムギずずもに倧切な食料で飢饉のずきなどには倧きな圹目を果たしおいたした。
いたでは副食にされるほか、でんぷんやアルコヌルの原料に䜿われおいたす。

むモ類の栜培には、ほかの䜜物ず違っお皮のかわりにむモをそのたた䜿いたす。

このむモを、皮むモず蚀いたす。


サツマむモの栜培

サツマむモは、あたたかい気候に適しおいるため日本では関東地方から西の地方で倚く栜培され北海道ではほずんど栜培されおいたせん。

ふ぀う、春に苗床で苗を育お5月から6月にかけお畑に苗を怍え、霜のおりるたえに獲り入れたす。

毎幎同じずころに぀くっおも、構いたせんが黒はん病ずいう恐ろしい病気があり、これにかかるずむモは苊くなっお、みな腐っおしたいたす。

この病気がいちど出た畑には3、4幎間はサツマむモを栜培するこずができたせん。

苗

1020センチ四方に1個くらいの割合で、皮むモを苗床に埋め蟌みむモが芋えない皋床に土をかけたす。
苗床の枩床を28床ぐらいにしおおくず、10日ぐらいで芜がでたす。

30センチぐらいに䌞びたら、これを切り取っお苗にしたす。

怍え぀け

畑に山圢のうねを぀くり、うねのたん䞭に肥料を入れ、その䞊に苗を怍え぀けたす。

うねのあいだは6090センチ、苗のあいだは30センチぐらいにしたす。
苗の怍えかたにはいろいろありたすが、いちばんふ぀うの怍えかたは、ななめざしです。

肥料は、窒玠肥料が倚すぎるず぀るばかり䌞びたすから、泚意したしょう。

手入れ

手入れはかんたんで、぀るが雑草に負けないように2、3回草をずっおやるだけで、充分です。

獲り入れ

霜のおりるたえに、぀るを根もずのずころから切り取りむモを傷぀けないようにしお、掘り取りたす。

サツマむモは䜎い枩床にあおるず腐りやすいので、長く保存するために、いろいろな方法がずられたすが、いちばん倧切なこずは、枩床の調節です。

い぀でも枩床を1015床くらいに保぀ようにするず、぀ぎの幎の春たで、保存するこずができたす。



ゞャガむモの栜培

ゞャガむモはサツマむモず違っお、涌しい気䟯に適しおいたすから日本では関東から北の地方で倚く栜培されおいたす。

春から倏にかけお栜培するのがふ぀うですが、あたたかい地方では倏の終わりから秋にかけお栜培するこずもありたす。

皮むモ

あたたかい地方でできたむモほど、ビヌルス病にかかっおいるこずが倚いので、なるべく涌しい地方でできたむモを皮むモずしお䜿いたす。

たた、掘りずったばかりのむモは芜がでないので堀りずっおから2、3か月経ったものを䜿うのがふ぀うです。

怍え぀け

6080センチの間隔にうねを぀くり,3040センチおきに皮むモを1個ず぀怍え぀け、その䞊に、69センチぐらいの厚さに土をかけたす。

皮むモが40グラムぐらいの堎合は、そのたた怍え぀けたすが倧きいものは3぀か4぀に切っお怍え぀けたす。

肥料は、むモずむモずのあいだにほどこすようにしたす。

手入れ

芜が出おから1週間ほど経ったら1かぶに぀いお芜が2、3本になるように間匕きしたす。

このあず、雑草に負けないように草ずりをし远ごえをいちどやるのがふ぀うです。

病気で恐ろしいのは疫病で、これをふせぐためにボルドヌ液を2、3回かけおやりたす。

獲り入れ

茎や葉が黄色くなっお、枯れはじめたころに掘りずりたす。

貯蔵

2、3日、日かげでよく也かしおから涌しい所においたり、よく也いた所に浅い穎を掘っお、そこに埋めたりしお貯蔵したす。




マメの仲間の栜培ず゚ンドりの栜培のやり方ずは

マメの仲間の栜培

マメの仲間には、ダむズ・アズキ・むンゲンマメ・゚ンドり・゜ラマメなどのマメ類や、クロヌバヌ・レンゲ゜りなどの牧草や肥料にするものがありたす。

マメの仲間には、぀ぎのような特城がありたす。

マメの仲間の根には、根りゅう菌が぀きたす。
根りゅう菌は空気䞭から窒玠をずっお、マメ科怍物にあたえおくれたす。

ですから、マメの仲間を栜培するずきには、窒玠肥料が少なくおすみ、そのうえ、畑の䞭の窒玠分を増やすこずができたす。

たた、マメの仲間は獲り入れるたえに葉が萜ちたすから畑を肥やすこずになりたす。

ですから、3幎に1回ぐらいはマメの仲間を぀くるほうがよいず蚀われおいたす。


ダむスの栜培

ダむスは、畑にできる肉ずいわれるほど脂肪ずたんぱく質をたくさんふくむ倧切な食料です。

ダむズは、おもに油の原料にしたすが日本では、豆腐・味噌・醀油の原料ずしお、なくおはならないものです。

ダむズは、おもに䞭囜などで栜培されおいたしたが、いたでは䞖界䞭で栜培されるようになりずくに、アメリカ・゜ビ゚トで、倚く぀くられおいたす。

アメリカでは、小麊粉にダむスの粉をたぜお栄逊の倚いパンなどを぀くっおいたす。

぀くりかた

わが囜では、ダむズはムギをずりいれたあずに぀くりたす。
しかし、それよりも、ずりいれるたえにムギのうねのあいだにたくのが、もっずもふ぀うです。

獲り入れは倏の終わりから、10月ごろたでのあいだにおこないたす。

うねの間隔は、60センチぐらいにしお25センチおきぐらいに、3、4粒ほどたきたす。
そしお、芜が出おから2、3本になるように間匕きをしたす。
肥料はずくに、窒玠肥料を少なめにしたす。

䞭耕や草ずりは、ダむスの花が咲くたでに、2、3回やるようにしたす。
獲り入れは、葉が萜ちお、さやがよく色づいたころにおこないたす。

根ごず抜きずるか、根もずから刈り取っお数本ず぀束ね、よく也かしおから、棒で叩いお実マメを萜ずしたす。

ダむズには、マメコガネ・サダタマバ゚などの害虫が぀きたす。
これは、ひ酞石灰やEPN・MPPなどの薬でふせぐこずができたす。



゚ンドりの栜培

゚ンドりは、おもに生のマメやさやを食べたすが也かしたマメも食甚にしたす。
寒さに匷いので、涌しい地方に倚く぀くられ、北海道以倖では秋に皮をたいお、぀ぎの幎の5月から6月に獲り入れたす。

しかし北海道では、春に皮をたいお倏の終わりに獲り入れたす。

生のマメやさやを食べるものはおもに北海道以倖で也かしたマメを食べるものはおもに北海道で栜培されおいたす。

぀くりかた

゚ンドりには、䞈の高くなるものず、䜎いものず2皮類ありたす。
うねのあいだは、高くなるものでほが1メヌトル䜎いものでは70センチぐらいにするのが適圓です。

皮は、2530センチおきに、2、3粒ず぀たきたす。

そしお、芜が出お20センチぐらいになったら高くなるものには支柱を建おお、からたせおやりたす。

冬の寒さの厳しい土地では、ササなどを建おお保護したす。

䞭耕や草ずりは2、3回やり、肥料には、たい肥・化孊肥料のほか魚かすや灰などを䜿いたす。

病気や害虫をふせぐためには、ボルドヌ液やヒ酞石灰などをかけおやりたす。

獲り入れ

若い゚ンドりを食べるためにずるずきには、さややマメが硬くならないうちに、もぎずりたす。

マメを獲るものは、葉が枯れおしたっおから根もずから刈取り、棒で叩いお、実マメを萜ずしたす。




ムギの仲間の栜培方法ずは わかりやすく解説

ムギの仲間の栜培

ムギの仲間にはコムギ・オオムギ・ラむムギ・カラスムギ゚ンバクなどがありたす。

コムギは、䞖界でいちばん広く栜培されおいる䜜物で、倧切な食料です。
粉にしおパン・マカロニ・うどん・菓子などの原料にされたす。

オオムギは、食料のほか家畜のえさに䜿われたす。
たた、オオムギの仲間のビヌルムギは、ビヌルの原料に䜿われたす。

ラむムギは、寒冷な地方で栜培され、コムギのかわりにパンの原料にされたす。
カラスムギは、おもに家畜のえさに䜿われおいたす。

日本でも、ムギはむネの぀ぎに広く栜培されおいたすがパンを぀くるのに適したコムギができたせんのでパンにするコムギはアメリカやカナダから茞入しおいたす。


぀くりかた

ムギの仲間にはいろいろありたすが、぀くりかたは、どれもほずんどかわりがありたせん。

秋に皮をたいお、぀ぎの幎の倏のはじめに獲り入れるのがふ぀うですが寒いずころでは、春にたいお倏に獲り入れるずころもありたす。

畑に぀くるのがふ぀うですが日本ではむネを獲り入れたあずの氎田に぀くるずころもありたす。

畑に぀くるずきは、たず、畑を耕しお土を现かく砕き、浅い溝を぀くりたす。
溝ず溝ずの間隔は、日本では60センチぐらいがふ぀うです。

そこに肥料を入れお少し土をかけその䞊に皮をたいお土を1センチぐらいかけたす。

芜が出おある皋床生長したら霜柱などで持ち䞊げられないように螏み぀けおやりたす。

たた、春になっお䌞びはじめるころムギの䞊から土をふりかけお、䞈倫に育぀ようにしたす。

皮や茎が黄色くなっお、枯れかけたころに刈取りよく也かしおから、脱穀機で実を萜ずしたす。

実は、よく也かしおから、俵や箱に入れおたくわえたす。




モバむルバヌゞョンを終了