魚類時代
東アフリカの沖で発見された魚のシーラカンスは生きている化石として有名です。
この魚は、のどが発達した魚でえら呼吸のほかに、浮き袋で呼吸をしていました。
いまの魚と違うのは皮膚が硬い殻で覆われており、骨もん軟骨でできていることです。
古生代のデボン紀には、この魚の仲間がたくさんいたのでとくにこのデボン紀を魚類時代とも言います。
両せい類時代
シーラカンスの仲間から進化したものに堅頭類があります。
デボン紀のころの気候は、温暖で雨期と乾期があり、淡水に住んでいた魚が長い乾期を肺呼吸によって生活していたと考えられます。
そして、やがて上陸して空気呼吸をおこなう動物があらわれました。これが両せい類です。
堅頭類は両せい類の一種で古生代の石炭紀から二畳紀に栄えたものです。
そこで、この時代を両せい類時代と呼ぶこともあります。
は虫類時代
古生化の末からあらわれたは虫類は中生代になると種顛も多く、いろいろかわったものがあらわれました。
なかでも恐屯は、たいへん栄え、中生代をは虫類時代と言うこともあります。
全長25メートルにもなったディプロドクスの類は、ジュラ紀から白亜紀にかけて栄え、湖・沼などに潜って、水草を食べていました。
北アメリカ・アジア大陸・ヨーロッパ・アフリカなどにいました。
こうした大型のは虫類を襲った肉食性の猛竜にカンガルーのように後足で走っていた、大型のチラノサウルスの一群がありました。
この強くて荒々しい猛竜との生存競争に負けないためにいろいろな武装をしたは虫類もでてきました。
ステゴザウルスは、背に大きい板のような骨がならんでおりトリケラトプスは、頭にサイのような大きな角をもっていました。
また、全身よろいで固めたようなノドザウルス、後ろ足が発達して、非常に速く走ったイグアノドン、口ばしや水かきやかんむりがあってアヒルのように泳いだトラコドンなどがあります。
このように、は虫類は、中生代の世界を支配していましたが大きなものが多く、お互いの生存競争が激しかったことも、1つの特徴です。
ほ乳類時代
中生代に栄えた大型のは虫類も、中生代の白亜紀末には、みな絶滅してしまいました。
中生代の中ごろからあらわれたほ乳類は新生代になるとたくさんの種類となり、全盛を極めました。
鳥の進化
鳥の祖先に近いような始祖鳥(アーケオプテリクス)はジュラ紀のドイツにいました。
カラスぐらいの大きさの鳥で、口ばしには歯があり翼に3本の指を持ち、長い尾に1本ずつ生えた羽根はたたむことができません。
頭の骨も、は虫類によく似ています。
これらの性質から見て、始祖鳥は、は虫類にたいへん近く鳥類が、は虫類から進化してきたことをしめしています。
口ばしに歯があることは鳥として原始的な特徴ですが始祖鳥は、こうした特徴をたくさんもっています。
ゾウの進化
ゾウの仲間は、古第三紀の終わりごろヒツジぐらいの大きさのヒオミアから進化しました。これは、牙も小さく、鼻も長くありません。
新第三紀になると、マストドンの類が栄えインドゾウやアフリカゾウなどの本当のゾウの仲間は新第三紀の後期になってからあらわれました。
こうしたゾウ類は、1つの歯がしだいに大きくなり複雑になっていったこと、歯の数がしだいに減っていったこと牙が長くなっていったこと、鼻が長くなっていったことまた、体全体が大きくなっていったことなど、進化する方向が決まっていました。
このような進化のしかた定向進化といいます。
馬の進化
馬は、北アメリカの古第三紀の中ごろにいたキツネぐらいの大きさのエオヒップスが祖先です。
はじめは4本指で、頭も、いまの馬のように細長くありませんでした。
そして、新第三紀のメリキヒップスは、ヒツジぐらの大きさにすぎませんでした。
このころから、ウマの種類も多くなり北アメリカのほかにアジアやヨーロッパへもわたっていきました。このころの馬は、みな2本指です。
いまの馬やロバ・シマウマなどは、200万年ぐらいまえからあらわれたもので1本指となり、体格もより大きくなりました。
南アメリカやアフリカにまでわたったのです。
馬の進化について言えることは、時代が進むにつれて種類が増えること、体が大きくなること、指の数が減ること臼歯が高い柱のような形になっていくことなどです。
爆発的進化
1つの系統樹が生まれると、はじめは、さまざまの違った枝がわかれでますが根に近いほうで、急に多くの枝がわかれます。
このような進化を、爆発的進化といって多くの生物に見られます。
ボウスイチュウでもサンヨウチュウでも、魚類やは虫類、ほ乳類でもこうした進化をしました。
ほ乳類は、第三紀のはじめに、爆発的進化をしますがこのとき、モグラ類・コウモリ類・サル類・アリクイ類・ウサギ類・ネズミ類・クジラ類・イヌやネコ類・ゾウ類・カイギュウ類・ウマやサイ類・ウシやシカ類などがわかれでたのです。
滅びる生物
どんなに栄えた生物でも、滅びるときがくるようです。
たとえば、マンモスとか、中生代の、は虫類などはそのよい例です。
は虫類は、中生代の末に、地球上からいっせいに姿を消しました。
そのころ、植物の世界にも大きな変化があって裸子植物にかわって被子植物が増えてきました。
こうした植物の変化が植物を食用にしていたは虫類に影響をあたえたと考えられています。
しかし、これらのは虫類が、なぜ滅びたかというほんとうの原因はまだよくわかっていません。