電流計と電圧計の使い方とは? わかりやすく解説!

電気の実験では、電流計や電圧計を使うことが、よくあります。

これらの使い方を誤ると、内部の線が切れたりうまく電気が流れなかったりしますから、正しい使い方を覚えましょう。


① 電気には、直流と交流の電気があります。

電流計・電圧計には、それぞれ直流用と交流用があって直流用のものは交流電気には使えませんし、交流用のものは直流電気には使えません。

目もり板には、図のような記号で、直流用と交流用を区別しています。

② 電流計は、測ろうとする回路に、直列に入れます。
これを間違えて、並列につなぐと電流計の中の線が切れます。

③ 電圧計は、測ろうとする回路に、並列に入れます。
これを直列につなぐと、回路に電流が通りません。

④ 測ろうとする電流の強さや電圧の、およその見当をつけて適当なものを使います。
たとえば、電流の強さがだいたい3アンペアとしたら5アンペア用を使います。
また電圧が10ボルトくらいならば、15ボルト用を使います。

ふつうは、1つのメーターで2、3通りに使えるようになっていてそれぞれ端子が別についてしますから、適当な端子につなぎます。

もし、およその見当もつかないときは、大きいほうの端子から順につなぎます。
反対に小さなほうからつなぐと、針がふりきって、故障することがあります。

⑤ 針が、目もりの0点にあっているかどうかを確かめます。
もしあっていなければ、0点調整のねじで訓節します。

⑥ 直流用は、端子に+記と-記号があります。
+記号のあるほうを電池の+側に、-記号のあるほうを電池の-に必ずつながなければなりません。

交流用には、+・-がありません。

⑦ 目もり板には、上の図のようにななめにおいて使うことや垂直において使うことをかいたものがありますから、それにしたがって使います。

⑧ 2.5級と書いてあるのは、正確さの段階をしめすもので間違いが2.5パーセント以内ということです。

学校の実験などに使う電流計・電圧計は、2.5級でかまいませんがもっと正確な値が必要なときは、0.5級とか、1.0級のものを使います。




モバイルバージョンを終了