古生代の地殻変動と気候とは? わかりやすく解説!

古生代

古生代は、いまから約6億年まえにはじまり、約2億2千万年まえまでにわたる
およそ3億8千万年のあいだです。

ふつうはこの中を、時代の古いほうからカンブリア紀・オルドビス紀・シルル紀・デボン紀・石炭紀・二畳紀の6つにわけます。

しかしここでは、前期・中期・後期の3つにわけて調べることにしましょう。

この3つの区分は、6つにわける場合と同じように生物、とくに動物の進化におもきをおいておこないます。


古生代の地層

古生代の地層は、おもに、海に堆積してできた海成層ですが中期や後期の地層には湖や川の底、または砂漠など陸上で堆積してできた陸成層もあります。

これらの地層は、いっぱんに先カンブリア代の地層の上に重なっていますがそのあいだには著しい不整合が見られます。

古生代の地層は、砂岩・泥岩・ネンバン岩・レキ岩・石灰岩・チャート・凝灰岩などの堆積岩でできていて、世界各地に分布しています。

とくに後期の地層には、石灰・セッコウ・岩塩などもふくまれています。

地殻変動

古生代には、いたるところで地殻変動が起こりそのたびごとに、山脈ができました。
この地殻変動によって、マグマが地殻の中に入り込んでカコウ岩や地表に噴出してゲンブ岩になったりしました。

ことに、終わりごろには、激しい造山運動が起こり北アメリカの東部や、ヨーロッパの中央部に、大きなしゅう曲山脈ができました。
このため、海進や海退がくりかえされ、海と陸との分布にも大きな変化がありました。

アジア大陸の東部は、前期のはじめには大部分が海に覆われていました。
しかし、中期ごろになって、そのほとんどが、陸になったようです。

このことは、前期と後期の地層が著しく不整合で重なっていることから知ることができます。

また、古生代の後期には南半球に1つの大陸をなしていたと考えられています。これをゴンドワナ大陸と言います。

この大陸と、北半球のヨーロッパ・シベリアなどをふくむ大陸とのあいだには大きな古い地中海のあったことが知られています。

この海を、テーチス海といいます。

古生代の気候

古生代は、全体を通して見ると、温暖な気候だったと言えます。

とくに古生代中期の終わりごろ(石炭紀)にはあたたかく湿度の高い気候で、シダ植物などがしげっていました。

しかしヽ古生代の終わり(二畳紀)には南半球に寒冷気候のところがあったことが知られています。

ゴンドワナ大陸に見られる地層には氷河のすりあとのあるれきがふくまれ、またその地層からは、グロッソプテリスというシダ植物の化石が発見されています。

この植物は寒い気候に耐えて栄えたものでそのころの気候が寒冷だったことをしめしています。




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