堆積岩の特徴とは?堆積岩の大分けとは? わかりやすく解説!

堆積岩の記録

火成岩は、地下深くからあがってきたマグマ(岩礁)が、冷え固まったものです。つまり、火成岩のできる原因は、地球の内部にあるわけです。

これに対し、堆積岩は、そういう火成岩や変成岩、前からできていた堆積岩といったものが風化され、崩れ落ちた岩石くずが風や流水や氷河で運ばれてたまり、それが積み重なり、また岩になったものです。


火成岩を、生きた樹木だとすると堆積岩は、それをひいたノコギリくずにたとえた人もあります。

堆積岩は、地球の表面で、いろいろな作用によってできます。

ですから、それらの作用のあとたとえば、雨粒・ひび割れ・川の流れ・潮のひきあと
氷河のあとなどが残されていることがあります。

もちろん、カニや貝の巣穴、サンヨウチュウのはいあと恐竜の足あとなどの生物の生活していたあともいろいろな化石と同じように、堆積岩に残されています。

このような、むかし、地表で起こった、地表の変化やそのほかのいろいろなことは堆積岩そのもののできかたにも残されています。

したがって、堆積岩を研究するときにいちばん大切な目的はそれらの記録をたくさん見つけ出し、堆積岩ができたときの地裏の様子を知ることにあります。

その様子は、場所や時代によっていろいろと違っています。

そこで、堆積岩を調べるときには火成岩などと違って場所とか時間を切り離して考えることはできません。

堆積岩の大分け

堆積岩は、ふつう、いろいろな化学成分からできています。

そして、化学成分を調べることによってその堆積岩が、どのような過程を経て堆積したか、その道筋がわかります。

堆積岩は、いろいろな種類の物質が集まってできているため火成岩のようにはっきりした目安を立てて化学成分でわけることは、なかなか難しいのです。

むしろ、堆積岩は、そのでき方によって区別されています。

堆積岩は、大きく風成岩と水成岩とにわけられます。
風成岩は、砂丘や中国の黄土のように、風で運ばれて陸上に堆積したものをいいます。

水成岩は、海や川・湖などの底に堆積したものです。

また、運ばれてきた物質がどのようにしてたまるかという見かたで、大きく2つにおけることもあります。

その1つは、岩石や鉱物のかけらがれきや砂や泥などとして堆積したもので、砕屑岩とよばれています。

もう1つは、水中に溶けて運ばれた物質が生物のはたらきや化学的作用で堆積したもので、沈殿岩といわれるものです。

これから、この2つについて調べることにしましょう。




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