石灰岩の利用
セッカイ岩は水成岩の一種で、小さいホウカイ石(炭酸カルシウム)の粒が集まってできています。
石灰岩を、かまどの中で焼くと、分解して二酸化炭素が外へ逃げていきあとには、酸化カルシウムが残ります。
これが生石灰で肥料の原料、そのほかのいろいろな用途に使われます。
石灰岩の粉と、ねん土をゆっくりまわる長い筒形のかまの中に入れて熱すると小さなかたまりができます。
これは、クリンカーとよばれ、これを砕いて粉にしたものが、セメントです。
セッカイ岩は、我が国の方々の山地に産出しなかでも福岡県平尾台・山口県秋吉台・広島県帝釈・岐阜県赤坂・栃木県葛生・埼玉県秩父・東京都五日市などが、有名です。
そんなわけで、石灰やセメントの原料はほとんど無尽蔵にあるといっても、言い過ぎではありません。
ケイ岩の利用
ケイ岩は変成岩の一種で、細かいセキエイの粒が集まってできています。
不純物の少ない良質なケイ岩は、ガラスや陶器の原料として用いられます。
ふつうのガラスはセキエイ・石灰・炭酸ナトリウムの粉を適当な割合にまぜてるつぼの中で溶かし、それを急に冷やしてつくります。
また、セキエイだけを溶かしたものを、急に冷やすと、セキエイガラスができます。