岩石・鉱物の採集と注意することとは?採取用具とは?

採集用具

岩石や鉱物を採集するためにでかけるときは、つぎのような道具を用意します。


ハンマー 

一方が正四角形、他方が平たくなっているハンマーが標準形です。
岩石を大きく割るときは、四角なほうを形を整えるときは平たくなったほうを使います。

そのほか、一方がとがった探鉱ハンマーや化石ハンマーといって一方はうすく平らに、他方は細くとがっているものもあります。

タガネ

岩石を大きく割ったり、岩石の中の鉱物を掘り出したりするのに使います。

折尺・スケール

鉱物の大きさや、産出場所を正確に測るのに使います。

色鉛筆

鉱物の産状などをスケッチするのに用います。
赤鉛筆は、採集した岩石や鉱物のすみに、仮の印をつけておくのに使います。

空き缶

壊れやすい鉱物は、紙や綿で包み、空き缶に入れます。

クリノメーター

地層や岩石の走向・傾斜を測るのに使います。
めもりの読みかたに注意すれば、磁石の代わりにもなります。

管瓶

小さな鉱物を入れます。底に綿を少し入れると、管の底が割れません。

虫眼鏡(ルーペ)

小さな鉱物を探したり、採集地で小さな鉱物を見分けるのに便利です。

ノ-卜

方眼になっている手帳が便利です。採集地での記録に用います。

筆記用具

万年筆や、鉛筆などです。

ピンセット

細かい鉱物を掘り出したりつまみとったりするのに使います。

古新聞

鉱物や岩石が、こすれあって、欠けたりしないように、紙で包みます。

地図

採集には、必ず地図を持っていきます。
国土地理院発行の地形図で、5万分の1、2万5000分の1、1万分の1などが適当です。

布袋

ふくろには、ひもをつけておきます。岩石や鉱物の標木の持ち運びに便利です。

磁石

磁性のある鉱物を見分けたり採取したりするのに使います。



採集の準備

鉱物や岩石を採集する場所は、足場が悪く汚れやすいので、汚れてもよい服装で、出かけます。

キャラバンシューズや地下足袋をはきます。リュックサックも、ぜひ用意したいものです。

鉱物や岩石を採集する場所は、非常にかぎられています。
参考書でよく調べたり、よく知っている人に聞いて、場所を確かめてから出かけます。
できれば、いちど採集したことのある人に、案内を頼むのもよいでしょう。

鉱物や岩石のよい標本

鉱物は、大きいことよりも、結晶形が整っているもの・色がよく出ているもの欠けていないものであることが大切です。

岩石の標本は、岩石そのものが、変化を受けていないことが大切です。
多くの岩石は表面が風化してかわっていても、割ってみると内部は変化していません。

そのような岩石は、はじめに大きく割って内部の変化していない部分を標本にします。
また、まわりの岩石を見て、代表的な標本を選ぶことも必要です。

鉱物・岩石の採集場所

海岸の大きく崩れた崖・道路や鉄道の新しい切り通し石切り場・鉱山・鉱山の石捨て場などは、鉱石のよい採集地です。

天然にできたものは、二度と同じものをつくることができません。

ですから、掘り出したものを大切にすることはもちろんのことですが根こそぎ掘りつくすことは、やめなければなりません。




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