温泉ができるわけと種類とは?温泉と地熱の利用とは?

温泉

温泉は火山と開係してできるものです。
火山の多い日本には、温泉もまた、たくさんあります。

温泉として湧き出す湯の量は、たいへん多く日本では雨量の1000分の1にも達しています。

温泉は地下の深いところから湧き出てくる高温の泉です。

ふつう日本では、摂氏25度以上のものが温泉と呼ばれそれより温度が低い場合は、鉱泉または冷泉とよんでいます。


温泉のできるわけ

噴火の源であるマグマが地下でしだいに冷えるときこれに溶けていたいろいろなガスが出てきます。

この高温のガスが冷えて、鉱物をたくさんふくんだ湯になり岩の割れ目から湧き出したものが温泉であると考えられています。

また、ときには雨水が地下に染み込み高温の水蒸気やマグマにあたためられて湯となりふたたび地表に湧き出す場合もあります。

このように、温泉は地下のマグマによってできるものでたいへん穏やかな火山活動といえます。

温泉の種類

温泉は地価のいろいろな岩石やガスを溶かし込んでいます。
そして、その化学成分によってたくさんの種類にわけられます。

それが酸性であるかアルカリ性であるかによってそれぞれ、酸性温泉・アルカリ性温泉といい、また中性のものは中性温泉といいます。

湯が地表にでると、これらの成分が、湯の出口などに沈殿することがあります。湯の花と言われているのがこれです。

湯の温度は、摂氏45度から、40度ぐらいがふつうです。
ときには、100度に近いものもあります。

鉱泉

温度が低くて(ふつう25度以下)、硫化水素・鉄分またはラドンなどの特別の成分をふくんでいるものです。



間欠泉

一定の時間をおいて、温泉の噴出を繰り返すもので日本では鳴子(宮城県)・鬼首(宮城県)・別府(大分県)などの温泉にあります。

アメリカのイエローストーンは、たくさんの間欠泉があることで有名です。

間欠泉は上の図のような仕組みで水蒸気の圧力がしだいに大きくなって噴出するものと考えられます。

温泉の利用

温泉には、いろいろ成分がふくまれているので温泉に入ると、体があたたまって血のめぐりがよくなり、健康を助けます。

このため温泉は、病気を治すためや保養に広く利用されています。

地熱の利用

ふつう、温泉の近くには、高沢の噴気孔がたくさんあります。
このような温泉や噴気孔から無駄に出ていく熱量は、たいへんな量になります。

そこで、この熱を利用することが考えられています。

とくにイタリアでは、地下から噴出する高温の水蒸気で大規模な発電を行っています。

また最近では、ニュージーランドでも地熱発電をはじめました。
日本でも岩手県の松川や大分県の大岳に地熱発電所があります。

そのほか温室栽培などに利用しているところもあります。




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