山を調べるにはどこを見ればいいの? わかりやすく解説!

形を調べる

富士山や阿蘇山などは形を見ただけでその山が噴火によってできたものだということがすぐにわかります。

しかし、山の大まかな形や大きさだけでなくもっとくわしく頂上の様子や傾斜の様子、屋根や谷のいりくみかたなどを調べるとその山のうけた、浸食の進み具合もわかります。

また、山の輪郭や谷などを調べると、断層の跡がみつかることがあります。
これによって、そこ地域にはたらいた遣山運動を知ることもできます。

山の形は、実際に行ってみたり写真や模型で調べるほか、地形図でも調べられます。

等高線が、ほぼ円にちかい山は、火山によってできたものと考えられます。

また、等高線の形が不規則で、山頂付近の等高線がこみいって谷や尾根などがいりくんでいる山は造山運動によってできた場合が多いようです。


地質を調べる

山の地質を調べることによって、山のできかたを知ることができます。
山をつくっている岩石が、安山岩や玄武岩のような火山岩であればその山は火山です。

また、堆積岩や変成岩、花こう岩のような深成岩でできている場合にはふつう、土地が変動をうけて山になったと考えられます。

古い時代のこれらの岩石が峰をつくっていれば浸食によってできた山地ということがわかります。

堆積岩の地層を調べて、その中に貝類など海の生物の化石がふくまれていれば海底かたその高さまで、土地が隆起したことがわかります。

そして、隆起したのは、化石になった生物の生きていた時代よりもあとだということもわかります。

山のつくりを調べる

山のつくりを調べることも、山のできかたを知るうえで大切な手がかりになります。

何種類もの岩石が組み合わさっていたり、地層に断層やしゅう曲があったりしてつくりが複雑になっているところは、その土地の造山運動のような大きな変動があった証拠です。




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