木炭が燃えてできる物
木炭が燃えているところを見ると木炭の火がふわふわした向い灰に包まれています。
それで、よく木炭が燃えて灰かできる、と考えられがちですがこの灰は、実はもともと木炭にふくまれていた物なのです。
木炭はその90パーセント以上が炭素で残りは灰になる物でできています。
木炭に火をつけると、この炭素が燃えて二酸化炭素ができます。
二酸化炭素は、炭素と酸素とが化合してできた気体です。
前にも述べたように、空気中で物が燃えるということは空気中の酸素にその物が酸化されることなのです。
木炭の燃えているところを拡大して見ることができたとすれば、分子や原子が入りまじりところどころに灰になる物質がまざっている様子がわかるでしょう。
木炭が燃えると二酸化炭素ができることは瓶の中で木炭を燃やし、このあとに石灰水を少し入れて振り混ぜてみると白くにごることでわかります。
石灰水には、二酸化炭素にあうと白くにごる性質があるのです。
この二酸化炭素は、木炭の炭素が瓶の中の酸素と化合してできた物です。
水素が燃えてできる物
水素が燃えると、何もなくなるようですがその炎の上に冷たい物をかざすとそこに水がつくので、水ができたことがわかります。
このときは、水素の2分子と、空気中の酸素の一分子とが反応して水の分子が2個できると考えることができます。
マグネシウムが燃えてできる物
マグネシウムのリボンに火をつけると白い煙をあげ、強い光をだして燃えます。
また、マグネシウムを瓶の中でも燃やすと瓶の内からに白い粉がたくさんつきます。
この白い粉は、マグネシウムと酸素とが化合したもので、酸化マグネシウムといいます。
しかし、この酸化マグネシウムは水や二酸化炭素と違って、分子ではありません。
酸化マグネシウムは、酸素原子とマグネシウム原子とが1対1の割合でむすびつきそれが、何万何億と集まってできた固体の粉です。
硫黄が燃えてできる物
硫黄を燃やすと、硫黄にも酸素にも全くなかった、特別の匂いのある気体ができます。
これは二酸化硫黄(亜硫酸ガス)という気体です。
二酸化硫黄は無色の気体で水でぬれた色素を漂白する性質があります。
例えば、赤い花を入れておくと白くなってしまいます。
鉄が燃えてできる物
鉄も、燃えて酸化物になります。
しかし、鉄などの場合はできるときの条件で赤い鉄の酸化物、黒い鉄の酸化物などというように、できる物が違ってきます。