月食の起こるわけ
地球も太陽に照らされているので、その反対側に影ができています。
月食は、太陽と月のあいだに地球がきて、月が地球の影の中に入るために起こります。
月に、太陽の光をうけて光っているのですから、地球の影の中に入って、太陽の光がさえぎられると、暗くなるのです。
また、このときは、月に太陽の反対側にあるので、必ず満月です。
しかし、月の軌道が地球の軌道にたいして少し傾いているので日食と同じように、満月のたびに起こるとはかぎりません。
つぎの表は、1970年代に起こる月食の表です。
日食は地球の上の、ある場所で起こっても、ほかのところでは見えないことがあります。
月食はいちど起これば、月の見えているかぎり、地球上のどんなところからでも見えます。
月食の種類と様子
月が、地球の影の中に全部入るか、一部しか入らないかによって皆既食と部分食の2つにわけられます。
地球の影は、その境がぼやけているので月食は日食と違って、はじまりや終わりの時刻をはっきりと、はかることができません。
しかし、地球は月にくらべて、4倍くらい大きいのでその影も大きく、皆既月食は、長いときには2時間ちかくも続きます。
月食の観察
月食のあいだに、月が暗くなっていく様子や色の変化などを、何分かおきに写生してみましょう。
また、地球の影が、まるく大きいこともわかるでしょう。