地球をとりまく空気とは? 観測を妨げる空気とは?

私たちは、地球をとりまく、大気という
厚い空気の海の底で暮らしている生物です。

空気の海は、水の海のように目立ちませんが、私たちの頭の上には
水にして、厚さ10メートルにも相当する重さの空気がのっています。

したがって、私たちは太陽でも、月でも、星でも
すべての天体や宇宙の姿を、みなこの空気の海を通して
眺めているにすぎません。

いわば、海の底に住む魚が、地上の世界をみているようなものでしょう。
もっとも、私たちは、この厚い空気のおかげて
いろいろなものから守られています。




空気と私たちの生活

太陽の光に照らされている地球は、昼間もそれほど暑くならず
夜もたいして寒くなりません。

これは、空気がほどよく熱をためておく力をもっているからです。
いわば空気は、地球の布団のような役目をしているわけです。

また、太陽からは目に見える光のほかに、いろいろな光線がきています。
たとえば、波長のたいへん短い紫外線や、X線などがあります。

そして、これらの光線の中には
私たちが、それに直接あたると焼け焦げる、恐ろしいものもあります。

しかし、これらの光線は、空気にすっかりさえぎられてしまって
地上までは届かないのです。

また宇宙から、たえず地球に降り注いでいる宇宙線も
直接あたれば人体に害があります。
しかし、これも地球をとりまく空気によって
ずいぶんその力は弱められています。

さらに、地球には毎日、何億とい細かい流れ星が降り注いでいます。
この流れ星も大部分が地球の空気分子と衝突して燃えきってしまいます。

このように空気は、私たちを守ってくれる役目もしているわけです。
ですから空気は、ただ私たちが呼吸をするのに
なくてはならないなどというだけではないのです。



観測をさまたげる空気

このように、空気は私たちを守ってくれていますが
一方では、宇宙観測をさまたげています。

というのは、空気が地球をとりまいているので
私たちは、ほかの天体を、空気ごしに眺めているのです。
そのため地上からでは、とても天体の本当の姿をつかむことができません。

私たちの目に感じる光は空気を通り抜けてくるので
太陽が出れば明るくなります。

しかし、空気がまったく通さない光や電波もいろいろあります。
したがって、そうしたものは、地上からは調べることができませんし
宇宙線や流れ星が空気に入ってくるまえに
どんな性質をもっているかを知ることができません。

このように、天体や宇宙の観測・研究には
空気が大きなさまたげとなっているのです。

このことは、もっと身近なことでもわかります。

たとえば、私たちが月や火星などの姿を大きな望遠鏡でながめると
たいていゆらめいて見えたり、ぼけたりしていて
あまりはっきりと見えることがありません。

これは、たえず揺れ動いて流れている
空気の層を通してながめているからです。

このようなわけで昔からの天文学者の望みは
なんとかして天体の観測をさまたげている空気を
取り除きたいということでした。

それでm多くの天文台が少しでも空気の薄い
山の頂上や丘などにつくられたのです。

しかし、わたした・乙は、空気を取り除くことはできません。
そのかわりに、地球をとりまく空気の上に出て観測すればよいわけで
これを実現させてくれたのが、ロケット、そして人工衛星です。







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