皮膚の衛生とは? 体温を調節するしくみとは? わかりやすく解説!

感覚器のしくみ

皮膚の衛生

皮膚の表面には、皮膚から出る汗(水分)やあぶらがついています。
この汗やあぶらのついている皮膚には、空気中のほこりや細菌がつきやすく
皮膚を洗わないと、汗・あぶら・ほこり・細菌がたまって皮膚が汚れてきます。


皮膚は、いつもきれいにしておくことが大切です。
ほどよく日光にあたると、皮膚は丈夫になります。これは、皮膚に色素が増えて、皮膚の抵抗力が増すからです。

しかし、強い日光にあまり長くあたりすぎると皮膚に、ひぶくれができます。

夏に汗をかくと、汗疹ができることがあります。
汗をかいたときには、水でしめした布できれいにふき皮膚を早く乾かすようにすれば汗疹もができません。

冷水浴・冷水摩擦をすると、皮膚が丈夫になります。
冬、激しい寒さにあうと、手足にしもやけができることがあります。

これは、寒さのために血液がよくまわらなくなり、皮膚の組織が壊されるためです。
寒いときは手足をよくこすって血液の循環をよくしたり、皮膚を乾かすことが大事です。

田虫・水虫・しらくもなどは、皮膚にカビがついたために起こる病気です。
また、皮膚がかゆくなるかいせんという病気はカイセンチュウが皮膚につくためです。
カイセンチュウは、めすが皮膚にもぐります。

体温を調節するしくみ

私たちが健康であるためには、まわりが熱くても、寒くても体温を37度ぐらいに、たもたなければなりません。

体には、この体温を一定に保とうとするはたらきが自然に備わっています。

体の中では、いつも食べ物をもとにして熱がつくられています。
これが、体温のもとになっています。

この熱は、体温を保つだけあればよいので余った分は、たえず体の外に出さなければなりません。

余った熱は、ほとんどが皮膚からまわりの空気中へ出されます。
そのほか、大便や尿といっしょに体の外へ出されます。



皮膚から失われる熱

皮膚からは、つぎの4つの方法で熱が失われていきます。

伝導

私たちのからどの皮膚の表面から、まわりの空気へと熱が伝わって逃げていきます。
これは、伝導という熱の伝わりかたの1つです。

冬になって寒くなると、毛の洋服を着ますが毛は熱を伝えにくく、伝導により熱か逃げるのをふせぐことができるからです。

対流

皮膚に触れている空気は体の熟で温められると軽くなって上にあがります。
そのあとへ、冷たい空気が入れ替わって入ってきます。

これを繰り返して、空気は、皮膚から熟をとっていきます。
これに、対流という熱の伝わりかたの1つです。

洋服を着ると、皮膚とまわりの空気とのあいだに動かない空気の層ができるので、熱の対流や伝導をふせぎ冬でも体を温かくしておくことができるのです。

放射

熱したストーブに近よると、熱さを感じますがこれはストーブが熱を放射しているからです。

私たちの体の表面でも放射で、熱をもらったり、熱を失ったりしています。

夏に白い着物を着るのは、まわりからの放射熱を反射するため冬に、黒い着物を着るのは放射熱を吸収するためです。

蒸発

私たちの皮膚からは、たえず水分が蒸発しています。
体から水分が蒸発するとき、皮膚から熱を奪っていきます。

皮膚から熱が失われるのはこの4つのうちどれにいちばんよるかというと、気温や湿り気などいろいろな場合によって違います。

私たちの身の周りの空気の温度が低いほど放射・伝導で熱を奪われることが多く、空気が乾いていると蒸発がさかんになり、風邪が強いと対流と蒸発が、さかんになります。




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