滑車の組み合わせによるはたらきの違いとは? わかりやすく解説!

力の利用

動滑車と定滑車の組み合わせの図解

こんにちは!
滑車の問題、複雑な組み合わせが出ると「うわっ、めんどくさい…」って思いますよね。

でも大丈夫。実はある「ルール」さえ分かれば、計算は一瞬で終わります。
サクッとポイントだけ押さえて、テストで点数を稼ぎましょう!

▼この記事でわかること

  • 定滑車と動滑車を組み合わせるメリット
  • 【裏ワザ】ひもの本数を数えるだけの計算方法
  • 動滑車をどんどん増やしたときの計算式

1. 滑車を組み合わせる理由

まずは基本のおさらいです。

  • 動滑車:力が半分で済むけれど、上に引き上げる必要がある。
  • 定滑車:力は変わらないけれど、ひもを下に引ける(向きを変える)。

この2つを合体させると、「小さい力で、楽な姿勢で(下に)引ける」という最強の道具になります。

※この記事では、滑車の重さや摩擦は考えないものとします。


2. 【基本】動滑車1つ + 定滑車1つ

一番よく出る基本の形です。
動滑車で力が半分になり、定滑車で引く向きを変えています。

動滑車と定滑車の組み合わせの図解

計算はシンプルに「重さを2で割る」だけ!

例:100gの重りを持ち上げる場合

100g ÷ 2 = 50g

50gの力で引けば持ち上がります。


3. 【応用】動滑車を「縦に」増やすパターン

次は、動滑車を縦に連結していくパターンです。
動滑車を1つ通すごとに、力がさらに半分になります。

動滑車と定滑車の組み合わせの図解

動滑車が2つのとき

力が「半分の、さらに半分」になります。

例:100gの重りを持ち上げる場合

100g × 1/2 × 1/2 = 25g

動滑車が3つのとき

もう1回、半分にします。

100g × 1/2 × 1/2 × 1/2 = 12.5g

ポイント:
動滑車が1つ増えるごとに、力は 1/2倍になっていきます。


4. 【必勝法】ひもの本数で決まる!複合滑車

ここからは、定滑車と動滑車をグルグルとひもでつないだ「複合滑車」です。
一見難しそうですが、超簡単な見分け方があります。

「動滑車を支えているひもの本数」を数えてください!

動滑車と定滑車の組み合わせの図解

重りの重さを、支えているひもの本数で割れば、必要な力が出ます。

引く力 = 重りの重さ ÷ 動滑車を支えるひもの本数

パターンA:ひもが4本のとき

定滑車2つ・動滑車2つなどの組み合わせで、動滑車側のひもが4本ある場合。

例:40gの重りを持ち上げる場合
40g ÷ 4本 = 10g

パターンB:ひもが5本のとき

ひもの端を動滑車側に結ぶと、支えるひもが1本増えることがあります。

例:40gの重りを持ち上げる場合
40g ÷ 5本 = 8g

パターンC:ひもが6本のとき

定滑車3つ・動滑車3つなど、さらに数が増えた場合も考え方は同じです。
6本のひもが動滑車を支えているなら、力は6分の1です。

例:60gの重りを持ち上げる場合
60g ÷ 6本 = 10g

まとめ:
滑車がいくつあっても関係ありません。
「動滑車にくっついているひもが何本あるか」だけを数えて割り算しましょう!


テストに出る!よくある質問 (Q&A)

Q1. 楽に持ち上げられる分、ひもを引く距離はどうなるの?

A. 引く距離は長くなります。(仕事の原理)

力で得をすると、距離で損をします。
例えば、力が 1/2 で済むなら、ひもを引く距離は 2倍 必要です。
力が 1/4 なら、距離は 4倍 引かなければなりません。

Q2. もし「滑車の重さが20gある」と言われたら?

A. 重りの重さに足し算してから計算します。

動滑車自体にも重さがある場合は、重りとセットで考えます。
例えば、重り100g + 動滑車20g = 合計120g を持ち上げると考え、そこから 1/2 などの計算をしてください。

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