中生代の地層の特徴とは?中生代の水陸分布とは?

中生代

中生代は、古生代にひき続く時代でこの中はさらに、生物とくに動物のうつりかわりをもとにして古い時代から、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀の3つにわけられています。

この3つの紀の長さは、それぞれ異なっています。
白亜紀は三じょう紀やジュラ紀にくらべて非常に長い時代で2つの紀にわけたらという意見さえあります。

中生代は、いまから約2億2000万年まえから7000万年まえまでにわたるおよそ1億5000万年のあいだにあたります。


中生代の水陸分布

古生代もおわりに近づいたころ、世界的な規模で起こった造山運動によってできたテーチス海が、ほぼ赤道地域をしめて、東西に細長く伸びていました。

東は太平洋につらなり、西は現在のカリブ海のほうにつながっていました。
テーチス海の北にはアソガラ大陸があり、南にはゴソドワナ大陸がありました。

ところが時代が経つにつれて海水面が高まりゴンドワナ大陸の中に南北方向の海が進入(海進)していきました。

また、北方のアンガラ大陸の北には、北極海があってときどき、太平洋やテーチス海と、いろいろな場所で連絡していました。

三畳紀の地層

中生代前期の地層はヨーロッパの北部では古生代の末にできた山地が風化や浸食の作用をうけたところにできました。

はじめは、砂漠のような気候のもとにできた、いろいろな色のサ岩が堆積しました。
やがてこの地形に海が進入し、貝類の化石をふくむセッカイ岩を堆積しました。

その後の地域は、ふたたび陸地になりましたがこんどは湿度の高い気候で、植物がおいしげりました。
こうしてできたこの時代の地層は見かけの違う、3つの地層が重なっています。

このため三じょう層とよばれ、それが時代の呼び名にも使われたのです。
この地、ドイツ地方に広く分布しています。

しかし、同じ時代にできた地層でもアルプス地方などでは、その様子が、かなり違います。

いろいろな色をしたサ岩やデイカイ岩にはじまりおもに、石灰質の岩石からなる地層が堆積しています。
これは、アルプス型三じょう紀層とよばれています。

さらに、アンガラ大陸やゴンドワナ大陸など各大陸の中には内陸盆地型の特別な堆積物があります。

場所によっては、岩塩やセッコウの層もあります。



ジュラ紀の地層

中生代中期の地層のうち西ヨーロッパに発達するものは、調査も進んでいます。
とくにこの地層が、アルプスの北側のジュラ(ユラ)山脈によく発達していることから、ジュラ紀の名が起こりました。

ドイツのスワビヤ地方のものは、典型的なジュラ紀層の1つで下から、黒色・褐色・白色と、はっきり色わけされた三層からなりそれぞれ、黒ジュラ・褐ジュラ・白ジュラとよばれています。

この地方のジュラ紀層は、ほとんどが浅い海に堆積してできたもので化石、とくにアンモナイト類をたくさんふくんでいます。

このようなことから、この時代には海進がいっそう進み大陸の内部まで、広く海が覆っていたものと思われます。

ジュラ紀も終わりごろになるとこの地域はふたたび陸となり多少の湖沼を残す状態となりました。

しかし、世界中の地層が、こうした順序で変化しているわけではなく各地でいろいろ違った堆積の様子をしめしています。

白亜紀の地層

白亜紀層は、世界に広く分布しています。

その地層のほとんどは、海成層からなっていますが地方によって、かなり様子が異なり、複雑になっています。

フランスとベルギーの国境方面からイギリスに分布するこの時代の堆積物には、白亜(白ぼく)が、たくさんふくまれています。

このことから、この時代の名がおこりました。




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