噴火の予知とは? 地震を観測する方法とは? わかりやすく解説!

噴火の予知

火山が噴火すると、岩石を遠くまで吹き飛ばしたり高温の溶岩流や軽石流が、ふもとの田畑や村落を襲うことが少なくありません。

このような危険な噴火を予知できれば人々を安全なところに避難させたり警報を出すことができます。

噴火を予知する方法は、いろいろ考えられていますが噴火のしかたによって、それぞれ適当な方法がとられています。

しかし研究者たちはいっそう正確な予知ができるようにさらに観測や研究を続けています。


地震を観測する方法

噴火のまえには、火山の近くで、たびたび地震の感じられることが少なくありません。
有珠山(昭和新山の誕生)の噴火のときは、激しい地震の前触れがありました。

地震の起こった場所は地震の観測からわかりますから噴火がどのあたりに起こるかが予測されるわけです。

いっぽう浅間山は、とつぜん激しく爆発する、たいへん危険な火山です。
爆発のまえに、人が地震を感じることはありません。

しかし.極めて敏感な地震計で観測していますと爆発の数日ないし2、3か月まえから小さな地震が起こり、しだいに増えていって爆発が起こるということがわかりました。

ですから、精密な地震の観測で、火山の爆発を予知することができます。

また阿蘇山では、噴火のまえに、脆動という連続した揺れが大きくなることを利用して噴火を予測しようとしています。

地面の変化をはかる方法

噴火のまえには、火山の内部の圧力が大きくなり、地面が降起すると考えられています。
実際、地面のあがりかたや傾斜を精密に測定すると噴火のまえには、地面が隆起することがわかりました。

ですから、火山のまわりの地面の変形によっても噴火を予測することができると考えられています。

その他

噴火のまえに地磁気が変化することがわかりこれが噴火の予知に役立つと考えられています。

また、火口から出ている火山ガスの量や成分が噴火のまえにかわるのを利用して噴火を予測できるのではないかと言われています。




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