いて座

さそり座の東(左)の天の川の中で、5つの星が弓に矢をつがえてサソリを狙っている形に見えます。

これが、いて座です。

弓の頭の星を入れて、6つの星が小さいひしゃくの形にならんでいるのが、弓を射る半人半馬の体です。

中国では、これを北斗七星にたいして南斗六星とよんでいます。
黄道にかかっているので、正月の太陽は毎年ここにきます。

天の川は天頂から流れ落ちて、いて座にかかるところで、幅が広くなり、光も美しくて、星団や星雲もたくさんあります。

これは、銀河系宇宙の中心が、この方向にあたっているからです。


わし座

いて座から天の川を東北へ昇っていくと、わし座があります。
ワシの形は、わかりにくいのですが、3つの星の1文字が日につきます。

真ん中のうす白く輝いている一等星が七夕の「ひこぼし」で中国の名では牽牛(牛をひいている男)といいます。

西洋ではアルタイル(飛んでいるワシ)といい直径が太陽の1.5倍、温度が8600度、距離は17光年です。

神話では、この大ワシは大神ゼウスの遣いで毎日、下界を飛びまわって、見たことを知らせたといわれます。

こと座

目を北の空に向けると天頂近くに有名な、こと座が輝いています。
ことの形は、4つの星の長方形をギリシアの音楽の神アポロンのことに見立てたのです。

ここに青白くきらめいている一等星が七夕のおりひめで中国では織女です。

西洋ではベガ(落ちるワシ)といい近くにある小さな星と「く」の形に並んでいるのをワシが落ちる形と見たものです。

日本では、この2つの星を、おりひめの子供と呼んでいます。

ベガは、直径が太陽の2.4倍、距離は26光年ですが温度は1万1000度以上で、「空のダイヤモンド」といわれます。

そして、天の川をはさんで、アル夕イル(ひこぼし)とまたたきあっているので、中国では、星の夫婦と見て七夕の伝説が生まれたのです。



伝説

織女は天帝の娘で、毎日毎日、わき目もふらずに、機を追っていました。
そこで、天帝もかわいそうに思って天の川の向こう岸で、牛を飼っている若者に、御嫁入をさせました。

すると織女は、すっかり怠けて、少しも機を織らなくなりました。

天帝は怒って、娘を家に連れ戻し、1年に1度、7月7日の夜だけ川を渡って若者と会うことを許しました。

このときは、カササギという鳥が天の川に羽根をさしかけて橋となり織女を渡してくれますが雨が降ると、水かさが増すためにふたりは会えないといわれています。

その夜、ふたりが無事に会えるようにそしてまた、針仕事や、ことや、文字がうまくなるようにお祈りした祭りが日本へも伝わって七夕祭りとなり星の名も、おりひめと、ひこぼしになったのです。