竜巻・夕立・虹とは? 夏の天気図の特徴とは?

竜巻

竜巻は、小さな空気の渦巻きです。

直径が、100メートルくらいのものですが中心のところは気圧がたいへん低く、ものすごいき暴風になっています。

風の強さは毎秒50メートル以上、ときには、100メートルくらいになることもあります。


竜巻は、たいてい、かみなりを伴うことが多いようです。

竜巻の起こるときは、まず、まっ黒な雲の底が乳房のような形に垂れ下がってきて、その先のほうがしだいに伸びゾウの鼻のような形で、地面に届きます。

海の上に竜巻が起こったときは、海面から水の柱が立つように見えます。
これは、雲の足が海面に届いたあとでできるものです。

陸地で竜巻ができると、ものすごい砂ぼこりが空に巻き上げられときには人や馬が、空中に持ち上げられて、遠くまで吹き飛ばされることがあります。

竜巻は、小さな渦巻きですから、被害が起こるのも竜巻の通り道になった帯のような地域だけです。

そのほかのところは、ほとんど影響がありません。
日本でも、竜巻が起こることがありますが、その数はあまり多くありません。

トルネード

また、アメリカのミシシッピ川の流域では、トルネードといわれる竜巻がよく起こります。

トルネードは、とくに激しい竜巻で、それが通ったところはひどい被害を受けるので、たいへん恐れられています。

夕立

かみなりは午後の2時から4時のあいだに、いちばん多く起こります。
かみなりのときには、にわか雨が降ります。

また、かみなりは鳴らなくても、にわか雨だけが降ることもあります。

このように、にわか雨は、夏の午後に多いものですがさっときて、すぐに行ってしまうので、夕立といわれるのでしょう。



夕立の通り過ぎたあとなどに、虹が出ることがあります。
虹は、太陽の方向と反対側に、雨が降っているときに見えるものです。

虹は、太陽の光が空に浮かぶ水粒にあたって、屈折・反射するためにできるものです。

虹の色は、外側が赤で、内側が、紫に並んでいるのがふつうです。
しかし、これよりも輪がすこし大きくて、内側が赤色、外側が紫色という並び方の色のうすい虹が、いっしょに見えることもあります。

虹の輪の中心は、太陽の中心と、見る人の目とを、結んだ線の上にあります。

平らなところでは、虹の輪が円になって見えることはありませんが飛行機の上や山の上などからは、円形の虹が見えることがあります。

実験

太陽を背にして、霧吹きで霧をつくると、虹のようなものが見えます。
太陽の光が、霧吹きでつくられた水粒にあたって、屈折・反射した光が目に入るからです。

また、夏、水泳に行ったとき、太陽を背にして水面で水を吹くと、やはり同じような現象が見られます。

夏の天気図

図は、夏の天気図の一例です。
日本の南の海上には、高気圧があって本州のほとんど全部が小笠原高気圧におおわれています。

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この天気図では、北海道のほかは、天気がよくて風が弱く温度は朝からすでにかなり高くなっています。

この日の午後は、全国にわたって、最高気に30度以上になりとくに東京では34.5度までものぼりました。

気圧配置と季節風

満州の北方には低気圧があって、気圧配置は南が高く、北が低くなっています。
このような型を「南高北低型」といいます。

夏のあいだ、風は太平洋上の高気圧から大陸の低気圧にむかって吹きます。
これを夏の季節風といいます。

夏の季節風は南よりの風で、風の速さは、わりあいに遅く湿り気を多くふくんだ温度の高い風です。




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