鼻
鼻は、呼吸をするときの空気の出入り口で、入り囗に鼻毛があり吸い込むほこりや、細菌を取り除くはたらきもします。
また、においをかぐはたらきもあります。
においを感じるしくみ
鼻の中は、鼻こうとよばれ、左右2つに仕切られています。
この仕切りを、鼻中かくといいます。
鼻こうは、咽頭へつながっていますが咽頭には、左右の仕切りがありません。
鼻中かくに向き合った壁には、ひだが3つ並んでいます。
いちばん上のひだの近くには、においを感じる特別なしくみがあります。
においをもった細かい粒が空気に運ばれて鼻こうに入り、このしくみに触れます。
そのしらせは神経を通って脳へ伝わり、においが感じられるのです。
ですから、鼻風邪のために、鼻こうの粘膜がはれると空気の通りが悪くなって、においが感じられなくなります。
においをかぐはたらきは、子どものほうが大人よりもよくまた、人間よりも動物のほうが、いっそうよくはたらきます。
しかし、私たちの鼻は、同じにおいを長い時間かいでいるとそのうち感じなくなります。
これは、においを感じる部分が疲れてにおいをかぎわける力が衰えるからです。
鼻こうの周りには、いりくんだ洞穴が、いくつかあります。この穴を、副鼻腔といいます。
鼻風邪をひいたときに、鼻声になるのはこの副鼻腔が詰まるためです。
鼻の衛生
人の呼吸は鼻からするもので、口からすると病気になります。
ですから、鼻呼吸をすることが大切です。
蓄膿症は、細菌などの感染によって、副鼻腔に膿がたまる病気です。
これが長く続くと、病気を治してもにおいを感じなくなることがあります。
舌
舌は、口の中に入った食べ物の味を感じたり、かき混ぜたりこれをのどのほうへおくったりするはたらきをします。
また、私たちが、言葉を喋るにも、舌はなくてはたらないものです。
味を感じるしくみ
ものの味は、おもに舌で感じます。
舌には、味らいという味を感じる感覚器があります。
しかし、味らいのないところでも、味を感じることができます。
味を感じるしくみには、よくわからない点があります。
味をもった物質が、つばに溶けて、味らいに触れると味が感じられます。
味には、甘味・鹹味・酸味・苦味の4つがあります。
辛味・渋味などは味のほかに、ものに触った感じ傷みの感じなどが混じったものです。
味の感覚が損なわれると食べ物がまずくなり、食欲が減ります。
口の中は、いつもきれいにして舌が荒れないように気をつけていなければなりません。
実験
甘味・鹹味・酸味・苦味はそれぞれ感じやすい場所が違いいます。
どの部分で、どの味がいちばん感じられるか、試してみましょう。
砂糖・食塩・食酢で、それぞれ甘味・鹹味・酸味を調べます。
苦味は害のないように、溶かしてもらったキニーネなどの薬を使います。
これらを水でうすめて、それぞれ別の筆につけ、舌のいろいろな部分に塗ってみます。
どこで、どんな味を感じるかがわかります。
苦味は、あとまで残りますから、いちばんあとで調べましょう。
鹹味は、どこでも同じに感じます。
甘味は、舌の先、酸味はわき、苦味は奥のほうでいちばんよく感じることがわかります。