滑車の利用
私たちの生活には、いろいろのところに、滑車が利用されています。
校庭の旗竿の先や、鯉のぼりを上げる竿の先には定滑車が使ってあります。
いまでも、農村に行くと見られる車井戸も、定滑車です。
このほか、工場・駅・建築工事場・港などで見られるクレーンや重い物を持ち上げるチェーンブロックにも組み合わせ滑車が使われています。
クレーン
重い荷物を軽々と持ち上げて、右へ左へと自由に運ぶクレーンは滑車と輪軸のはたらきを、上手に組み合わせてあります。
クレーンには、いろいろの種類がありますがはたらきの原理は、みな同じです。
自由に傾きをかえられる腕の先に定滑車と動滑車を組み合わせたものが、つるしてあります。
上の写真は、定滑車と動滑車を上手に利用したしゅんせつ船です。
これには、動滑車についているかぎ(フック)のかわりに川底の土や砂をさらう腕が取り付けてあります。
港で荷物を積み下ろしするクレーンも大きな鉄の枠に滑車と輪軸のしくみが取り付けてあって全体がレールの上を動くようになっています。
上の写真は、港の倉庫に取り付けられた壁クレーンです。
船から直接倉庫に入れられるようになっています。
チェーンブロック
これは歯形をつけた組み合わせ滑車でロープのかわりにチェーンが使ってあります。
チェーンは、1つの輪になっていて歯形をつけた滑車とかみ合っているため、チェーンから手をはなしてもつり下げてある物が、落ちるようなことはありません。
ひとりの力でも、重い荷物を持ち上げられるので便利です。