カエルの行動
カエルは、うしろ足がよく発達しているので、蹴る力が強く体の大きさにくらべて、たいへん遠くまで飛ぶことができます。
遠くまで飛ぶために、45度ぐらいの角度に飛び上がります。
カエルは、かなり発達した耳によって音を聞きます。
いま、1ぴきのカエルを脅かして、水に飛びこませます。
そのカエルが水に飛びこんで、ピシャッと音を立てると、ほかのカエルもつぎつぎと、すばやく水に飛びこみます。
最初に飛びこんだカエルとほかのカエルを、お互いに見えないようにしておいても同じことが起こります。
あとから飛びこんだカエルは、最初に飛びこんだカエルの音を聞いて、その行動を起こしたのです。
カエルの学習
カエルが虫などのえさをとるときは、虫が動いていないと使えません。
カエルの目の前にトンボをピンでとめておくと、トンボが動くたびにカエルは舌でトンボを叩きます。
これを何回も繰り返しますが、それでもトンボがとれないと、もう、トンボが動いても舌で叩くことをやめてしまいます。
また、トンボを糸でむすんでカエルの目の前で動かすとカエルはすぐにそれを舌でとって、食べてしまいます。
つぎに、刺すハチを目の前につるしてやると、またすぐにとって食べようとします。
しかし、そのときハチがカエルの舌を刺すとカエルはあわててハチを吐き出します。
そのつぎに、同じハチを目の前につるしても、もうそれをとろうとはしません。
しかし、最初のように、ふたたびトンボをつるすと、やはり食べてしまいます。
カエルは、ハチに刺されたため、それを食べようとすると痛い目にあうことを学んだのです。