トンボ・カタツムリ・アリの飼いかたとは? わかりやすく解説!

動物・植物

トンボの飼いかた

成虫の飼いかた

成虫としてのトンボを長く飼うことは、ほとんどできません。

しかし、イトトンボなら、木か、金網でできた小鳥の巣びきかごくらいの入れ物に入れ、その中に水草を植えて飼うことができます。

かごの中に、ハエや力も入れてやると、わりあい長く生きています。


幼虫の飼いかた

幼虫は、井戸水を入れたコップに1匹ずつ入れておけば長く飼うことができます。

ギンヤンマ・イトトンボのヤゴは水草に止まって生活するので水草を入れてやります。
また、シオカラトンボのヤゴは砂にもぐるのでコップの底に砂を敷いておきます。

1つのコップに多数のヤゴを入れると、共食いをするので、よくありません。

食物としては、ボウフラ・イトミミズ・オタマジヤクシなどをあたえ食べ残しは、取り出して捨てます。

大きくなるとヤゴは水面に浮かぶようになります。
このときには、コップの中に割りばしを立てコップのふちに、洗濯ばさみでとめます。

ヤゴがトンボになるとき、このはしの上によじのぼるのです。

たまごの生ませかた

シオカラトンボのめすを指ではさんで腹の先を水に浸すと、たまごを生みます。

このたまごを数日おくと、小さなヤゴがかえります。
小さなヤゴにはミジンコをあたえて飼います。

陸に住む甲虫の飼いかた

甲虫を飼う入れ物

甲虫は、丈夫なので、とても飼いやすいものです。
大きいものは、セミとりに使うような金網のかごで飼います。

小さなものは、下に砂を敷いたガラスやプラスチックのつぼ、または、マヨネーズの瓶に、ふたをしたまま入れて飼います。

砂は、少し湿らせておいたほうがよいようです。

甲虫のえさ

多くの甲虫は、脱脂綿に砂糖水をしませたものやリンゴ・キュウリの欠片に、砂糖をまぶしたもので飼うことができます。

カブトムシ・カナブン・ハナムグリ・クワガタムシ・カミキリなどは、この食物で長く生きています。

ゴミムシ・オサムシ・マイマイカブリはもともと小さな虫を食べているものですが、砂糖水やリンゴでもよいでしょう。

また、ホタルは、あまり長生きをしたいものですが砂糖水をあたえると1週間ぐらいは飼うことができます。

ゴミムシ類やシデムシ・ハネカクシなど肉食性の強いものは少し湿らせた煮干しをあたえます。

しかし、どうしても、特別な食物の必要なものは、つぎのようなものです。

  • テントウムシ・ナナホシテントウ(親・幼虫)→食物はアリマキ
  • ニジュウヤホシテントウ→ナス・ジヤガイモの葉

    トホシテントウ・クロウリハムシ→カラスウリの葉

    ウリハムシ→ウリ類の葉

    コクゾウムシ→米粒

    アズキゾウムシ→アズキ

水に住む甲虫の飼いかた

飼う容器

ヤゴと同じように井戸水を入れたコップの中で、1、2匹ずつ飼います。
コップの底には、砂をしき、水草も入れてやりましょう。

えさ

ガムシの成虫は、腐った水草を食べますが幼虫にはカワニナなどの巻貝や、ボウフラ・煮干しなどをあたえましょう。

ゲンゴロウ・ミズスマシの成虫・幼虫は煮干しかつおぶしの粉・ボウフラ・イトミミズなどをあたえます。

ミズカマキリ・コオイムシなどはカゲロウの幼虫・イトミミズなど生きているものを、えさとしてやることが必要です。

飼うときの注意

これらの幼虫がさなぎにかわるときには、陸にあがります。

幼虫が水からでたがるようになったら、コップの水を捨てて湿った土を入れてやると、その中で、さなぎにかわります。

また、これらの甲虫の成虫は夜飛んで逃げることがありますからコップにふたをしておきます。



カタツムリの飼いかた

カタツムリも、やはり、コップで飼えます。

えさには、キャベツ・紙などをやり、コップの底には、りん酸カルシウムなどを少し入れておきます。

食物のとりかたや、はうときの様子などを、よく観察しましょう。

アリの飼いかた

習性を観察するための飼いかた

アリの生活を正しく観察するためには、1匹の女王アリと数匹の幼虫・さなぎ、それに2、3匹のはたらきありをいっしょに飼うことが必要です。

4~7月ごろ、大きな石をどけると冬越しを1匹で住ませた女王アリが見つかることがあります。

この女王アリだけを飼っていると、たまごを生み幼虫を育て、やがて、はたらきアリが出てくるので自然にこの組み合わせができあがります。

すでにできているアリの巣から、女王アリと、はたらきアリをつかまえてもよいのです。

巣の違うものは、喧嘩をしますから喧嘩を観察するのでなければ、いっしょにしないようにします。
また、はたらきアリは、たくさん入れないほうが観察をするのに楽です。

入れものは、マヨネーズの広口瓶などを使い、ふたをして、土を入れずに中に湿らせたスポンジを入れておきます。

土を入れなくても、光になれるので、飼育には差支えがありません。
このほうが、細かい仕草がよく観察できます。

食物は、ざらめをごく少しあたえます。
ビスケットなどは、かびやすいので、よくありません。

巣づくりを観察するための飼いかた

これにはプラスチックの砂糖つぼなどに土を入れ、アリを中にはなしてやります。

もっと見やすくするには、ついたて型の木の枠をつくり2枚の板ガラスをビニルテープで取り付け、そのあいだに小さな木をはさみます。

2枚のガラスのあいだの幅は、2、3ミリぐらいにします。

こうして飼うと、トンネルを掘るのが観察できますが掃除がしにくく長くアリを飼うことはできません。




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