ハマグリの体のつくり
二枚貝には、左右の貝殻を結びつけている、靭帯があります。
また、そこに小さな歯があって2枚の貝殻が、うまくかみあわさるようになっています。
貝殻に、メスを静かに差し込み、貝柱をきり貝を開くと貝の体を左右からつつんでいる外とう膜が見られます。
貝柱は、貝殻を開閉する筋肉の束で、前とうしろに1つずつあります。
外とう膜の内側には、二対のえらがあります。
足は、体の前側にあり、その根本には、消化管などが入っています。
うしろの貝柱の下には上側に水を吐き出す出水管、下に水を吸い込む入水管があります。
消化器は、しんべん・口・胃・消化腺・腸・肛門などからできていて、心臓は、胃のうしろ側にあります。
タカラガイの体のつくり
口のうしろには長円形をしたのどがあり、これには歯舌があります。
口に続いて、細い食道があり、食道につながった太い部分が胃です。
胃に続いて、細い腸があり、この腸は折れ曲がって前のほうに向かい、やがて直腸となって肛門までつながっています。
また、食道のうしろ側には、だ液腺があって、のどに開いています。
消化腺は、腸のまわりにあります。
外とう膜の内側には、一対のえらがあり、これで呼吸をします。
心臓は、えらの根本のところについています。
消化管の終わる部分の直腸とならんで腎臓があり、肛門の近くに開いています。
食道のうしろ側に脳があり、ここから内臓神経節・足神経節などへ神経が出ています。
イカの体のつくり
イカの胴の先にはひれがあり、頭には、大きな目と水を吐き出すろうとと足のつけねに、カラストンビをもった口があります。
胴の背中側に甲があります。
ヤリイカの甲は透き通り、コウイカの甲は石灰質が多いので白色をしています。
腹側を縦に切り開くと、ろうとのすぐうしろには大きな茶かっ色の肝臓があり、肝臓の上には直腸がはしっています。
この直腸に、胃ともう腸がつながっていて食道は肝臓の背中側を通っています。
墨ぶくろは直腸のうしろにあり、羽根のような形をしたえらが肝臓の左右に見られます。
えらの根本には、まるいえら心臓があり、左右のえらのあわさったところに本当の心臓があります。
ミズクラゲの体のつくり
ミズクラゲの口は、十字形をしていて垂れ下がった4本の口腕のあいだにあります。
口から口道・胃こうと続き胃こうは四方に広がっていて、そこから放射管を出しています。
また、放射管は、環状管につながっています。
肛門はなくて食物のかすは口から吐き出されます。
このような消化管を、こう腸と言います。
胃こうの壁に、ばてい形をした生殖腺があります。
生殖腺の内側にそって胃糸と呼ばれる多数の糸のようなものが、はえています。
この胃糸の中には、取り込んだ生きたえさを殺すとげがあります。
かさのふちには8つのへこみがありますが、ここにはつりあいを保つしくみや、においを嗅ぐしくみなどを備えた感覚器があります。