住む場所をかえる動物とは? わかりやすく解説!

住む場所をかえる動物

ガン・カモ・ツバメ・シギなどの鳥は、季節がかわると南から北に、あるいは北から南にわたりをします。

また、クジラやオットセイなどの獣で広い大洋を泳ぎ回る魚も同じような回遊をします。

しかし、これらは、同じ陸上なら陸上、海中なら海中を行き来しているだけで陸から海にうつるというようなことはありません。

ところが、魚のなかには海水から淡水、または淡水から海水に住みかをかえるものがあります。
また、カエルや昆虫の中には水中から陸上に住みかをかえるものがあります。


住む場所をかえる魚

ふつう海に住んでいるサケやマスは、たまごを生むころになると、川を遡ります。
また、ウナギは川に住みますが海に下ってたまごを生みます。

水中から陸上に住みかえる動物

水の中にいるボウフラやヤゴが陸にあがって力やトンボになることは、だれでも知っているでしょう。

力の幼虫は、水中で生活をしていますが実は空気を呼吸しているのです。
ですから、たいした変化ではありません。

トンボの幼虫のヤゴは、肛門から水を腸の中に入れて呼吸していますが、トンボになって空を飛ぶようになると、気管で空気を吸って呼吸します。

カエルは、オタマジャクシのころは頭の両側に突き出ているえらで呼吸をしています。
そして手足はなく、尾びれで泳いでいます。

しかし、だんだんに肺ができて、えらがなくなり手足がはえ、尾がなくなって陸上にあがってくるのです。

つまり、オタマジャクシは、魚とほとんど同じ体つきですがカエルはトカゲなどのような陸上に住む動物とほとんど同じです。

ですから、オタマジャクシがカエルになるありさまは魚から水にも陸にも住むことのできる動物にわかれた大むかしの進化のありさまを、いまでも繰り返しているわけで、たいへん面白いことです。




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