春の宿根草とは?春の球根植えとは? わかりやすく解説!

春の宿根草

冬は、葉や茎が枯れてもかぶが残っていて毎年花を咲かせる草花を宿根草と言います。

また、このような草花のことを、野原にあるものでは多年草と言います。


宿根草には、キクの仲間の草花やオダマキなどがあります。
これらは、ふつうかぶわけで増やしますが、それには、1かぶに、2つか3つの芽がつくようにわければよいのです。

このほか、種がたくさんできるものは春に種をまき、苗をたくさん育てることもできます。

しかし、この苗は、一年草と違って、その年に美しい花を咲かせることは少ないのです。
けれども、つぎの年には、かぶわけしたものよりも、立派な花を咲かせます。

また、キクなどは、さし芽によって増やすこともできます。
それには、まず、つゆのころに、つぼみのない元気な芽を5、6センチにきり、水をよく吸わせます。

そして、水はけのよい土地にさしてやればよいのです。

春の球根植え

ダリア・カンナ・アマリリス・グラジオラス・スイレンなどは春植えのおもな球根です。

球根は、その中にたくさんの養分をたくわえています。
このため、肥やしのない土地でもよく伸びますが、たくさんの花を咲かせるためには、やはり肥料をやらなければなりません。



ダジアの球根植え

ダリアの球根は、根が大きくなったものです。

しかしその上に、茎が少しついていないと芽がでないので注意しなければなりません。

まず、よく耕した土地に深さ60センチ、直径60センチぐらいの穴を掘りごみ土やたい肥・灰・過りん酸石灰などの肥料を入れて土をよくまぜます。

この穴の中央に、球根が肥料にさわらないように、少し浮かして植えるのです。

ダリアは大きくなると茎が弱いので倒れやすくなります。
そこで、竹などをたててしばりつけますが、あまり高くなると花もよく咲かず、倒れやすいので、茎を切ってやります。

夏になると、いちど、育ちかたが衰えますが、つぎつぎに、わき芽が出てきます。

多すぎる芽をかきとって、そろった芽だけを育てると霜がおりるころまで美しい花を咲かせます。

球根のたくわえかた

花の終わったあとの球根は、そのままにしておくと冬の寒さで凍ってしまいます。
ですから、これを掘り出して、しまっておかなければなりません。
 
それには、秋に、葉や茎が枯れたとき地面にそって茎を切り取り、かぶのまま掘りとっておきます。

そして、アマリリス・ダリアなどは水はけのよい、あたたかい場所を深く掘って、そこに埋めておきます。

グラジオラスは、よく乾かしてふくろや箱に入れ凍らないところにしまっておきます。




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