根・茎・葉の運動とは?花や実の運動とは? わかりやすく解説!

届光性と屈地性

植物を暗い所において、一方から光をあてると茎は光のくる方向に根は反対の方向に伸びます。

この性質を屈光性とよびます。

また、茎は正の屈光性(向日性)根は負の屈光性(背日性)があると言います。

これらは、光とオーキシンという物質のはたらきで曲がった外側のほうの細胞が、いっそう長く伸びたために起こります。

多くの植物は、光合成をおこないますから茎が光の方向に伸びていくことは、植物にとって都合のよいことです。
同じように光のあたるところは乾きやすいので根は光から遠ざかります。

また、植物は重力の方向に対しても反応し根は下に茎は上に伸びます。この性質を屈地性と言い。

根は正の屈地性、茎は負の屈地性があると言います。


つるの回せん運動

インゲンマメやアサガオなどは、つるを棒などにまきつけて伸びます。
つるには右まきのものと、左まきのものとがあります。

これらの植物のつるも、伸びはじめはまっすぐです。
少し経つと先のほうが弓のように曲がり、円を描くような運動をします。

このころ、つるの先がものに触れると、それにまきつきます。
この運動を回せん運動と言います。

オジギソウのおじぎ

オジギソウの葉は羽状複葉です。
1つの小葉に触れると、その小葉は内側に閉じます。

この運動は、つぎつぎと隣りの小葉に伝わっていき、その葉柄についている小葉全部がしおれたように縮まり、ついには葉柄も下を向いてしまいます。

この不思議な運動が起こるのは小葉や葉柄の付け根にある葉沈と呼ばれる関節状のもののためです。

葉に触れると、この葉沈の片側の細胞の水が、細胞の外に流れだして、その細胞が縮むため、小葉や葉柄がしおれたようになるのです。

葉の睡眠運動

植物によっては、昼から夜、夜から昼へとうつりかわるにつれて葉が運動をおこなうものがあります。

たとえば、広葉樹の仲間には、昼間は葉が水平になっていて夜になると下に垂れ下がるものがあります。

マメ類の葉も、睡眠運動をすることで知られています。
マメ類の葉のつけねには葉沈というところがあり、葉沈の下側の細胞は、細長く、細胞と細胞のあいだには隙間があります。

夜になって光が弱くなると、細胞の中の水が隙間に出てきて細胞がしぼみ、葉が垂れ下がるのです。



花の開閉

イネの花では、2枚のうろこが、子房を両側からつつんでいます。
このうろこが水を吸ってふくらむと、内側と外側のえい(花びらにあたるもの)を押すので花が開き、おしべとめしべが外にあらわれます。

キクの花は、昼開いて夜は閉じてしまいます。
これは、光の強さによって、花びらの付け根の生長が内側と外側とで違ってくるからです。

クロッカス・チューリップ・タンポポなどは早春に花を開きます。
これらは、温度がかおると、花びらの表と裏とで生長する早さが違ってくるために花が開いたり、閉じたりします。

とくに、クロッカスは、0.5度ぐらいの温度の違いでも花が開閉するほど、温度に感じやすい植物です。
いっぱんの植物では、ふつう5~10度の温度の違いで花が開閉します。

実がはじけて種を飛ばす運動

マメ類の種がさやから弾け出たりホウセンカの種が飛び散ったりする運動が、この例です。

これらは、さやや実の皮が乾燥するとき皮の内側と外側で縮みかたが違うために起こるものです。

また、シダ類の胞子が飛び散るときにも、これに似た運動が起こります。

食虫植物の捕虫運動

モウセンゴケ・ムシトリスミレなどの食虫植物は虫をつかまえるために、特別な運動をしています。

これが、捕虫運動です。

種類によって、捕虫運動は、いろいろ違いがありますが、つぎに、モウセンゴケを例にして、説明しましょう。

モウセンゴケには、葉の表面やふちに、触糸(腺毛)という糸があり、その先から、粘液を出しています。

虫が葉にとまると、まず粘液のために吸いつけられてしまいます。
虫が逃げようとして暴れ、葉の中央にある短い触糸に触れると葉のまわりの触糸が、曲がってきて、虫の上からかぶさります。

そして、触糸の先から消化液を出し虫の体を溶かして体内に吸収してしまいます。

植物の自由運動

植物のうちでも、ミドリムシやムラサキホコリカビの仲間は細胞膜をもっていないので、自由に体の形をかえることができます。

それで、アメーバのように、体のところどころから突起をだして、はいまわることができます。

また、バクテリアやモの仲間には、いくつかの長い毛や、たくさんの短い毛などを体にはやしていて、これで動きまわるものがあります。

このように、植物が自分の力で体を動かす運動を自由運動と言います。




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