植物の標本の作り方とは? わかりやすく解説!

おし葉標本

植物は、ふつう。おし葉標本にします。

おし葉標本をつくるには、そのための器械もありますが私たちは、もっとかんたんにつくることができます。


標本つくりの道具

道具は、小石をつめたミカンの空き箱と新聞紙つ折りくらいの大きさの板を2枚そろえます。

おし葉標本のつくりかた

採集してきた植物は、4つ折りにした新聞紙のあいだにはさみます。
長すぎるものは、茎をNやMやW字の形に折り曲げてはさみます。

草などの茎は、切れやすいものですから、茎を折るときは折り目をつめでつぶしてから折ると茎が切れません。

木などは、多すぎる枝をはさみで切り落とします。
葉も、多すぎて重なるものは葉柄を残して切り取ります。

葉は、なるべく表をだして、しわや折れ目がつかないようにします。
ただし、2、3枚の葉は、裏を出すようにしておきます。

新聞紙のあいだにはさんだらあいだに、新聞紙を4つ折りにして、2、3枚はさみます。

こうして、標本をはさんだ新聞紙と、あいだにはさむ新聞紙を互い違いに、何枚も積み重ねます。
木の枝や硬い葉の植物のときは、あいだにはさむ新聞紙を多くしてやります。

重ね終わったら、上と下に、用意した板をおきます。
そして、上から石や本などの重しをのせておしつけておきます。

あいだにはさんだ新聞紙は、面倒でも、毎日必ず取り換えるようにします。
新聞紙は湿っていますから、干して乾かせば、また使うことができます。

こうして、1週間から10日もすると、植物はすっかり乾いて、おし葉標本ができあがりますが葉が厚く水分の多いものは、もっと期間がかかります。

できあがった標本は、新しい新聞紙に入れ替えて、そのまま閉まっておいてもよいのですが、なるべく台紙に貼り付けるようにします。



台紙

おし葉標本をはりつける模造紙や画用紙のような厚い紙を台紙と言います。

標本は、小さな紙切れに、のりをつけて台紙にはりつけますがアラビアゴムやセロハンテープがあると便利です。

貼り付けるときは、あとで標本を見るのに邪魔にならないように注意します。

標本を貼り付けたら、台紙のなるべく右下のすみのところに小さな紙をはって、植物の名前・採集したところと月日、採集した人の名前などを書いておきます。

この紙をラベルと言います。

ラベルにはこのほか、植物の学問上の名前と科の名前を書いておくとよいのです。

こうしてできた標本は、虫がつかないようにナフタリンや、しょうのうなどを入れて、しまっておきます。

実や種の標本

種も、大切なものですから標本にします。

種は、たいてい小さくて、なくなりやすいものですから小さなふくろに入れて、その植物の台紙のすみに貼り付けておきます。

実も、小さくて乾きやすいものは、種のようにしておけばよいのですが大きくて水分の多いものは、キノコの標本などと同じように液づけ標本にしなければなりません。

まず、実をよく水で洗ってから、広口瓶にいれて70パーセントぐらいのアルコールかホルマリンの5パーセン卜ぐらいの液に浸しておきます。

これは、実が腐らないようにするためです。




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