植物と動物
動物は、動物や植物を食べて生きていますが植物は、地中の無機物を養分とし
また、葉緑素をもつ緑色植物は日光の力を借りて光合成をしながら生活しています。
植物の細胞は変形菌やべん毛そう類のほかはセルロース質の厚い細胞膜を持っています。
しかし動物には、このようなものがなく、アメーバなどの原生動物では細胞が自由に動くことができます。
細菌は、らんそう類とともに、原形質と細胞膜はありますが核はありません。
また、最近は運動しますが生活の様子は下等生物と似たところがあります。
単細胞の原生動物のうち、べん毛虫類は、べん毛で運動しますがミドリムシのように葉緑素をもったものもあり動物と植物との境のものとされています。
同じ原生助物のアメーバは核をもっていてこれから多細胞動物が進化してきたものとされています。
これにたいして多細胞植物は、らんそう類のような単細胞の下等生物からわかれてきたようです。
このように、多細胞生物に進化したもとの単細胞生物も、いろいろな種類があります。
これらの単細胞生物の群が原ビールスから進化するには長い時間を必要としました。
生物のあいだのつながり
単細胞生物と多細胞生物、植物と動物、原生動物と細菌やらんそう類・べん毛虫類などをそれぞれくらべて体のつくりや生活のかんたんなものから複雑なものへと関係づけてならべると下等な生物のあいだにつながりのあることがわかります。
そして、はじめはかんたんなものからしだいに複雑なものへ進化してきたと思われるのです。
このことは、化石で知ることはできませんが現在生きている生物をくわしく調べその比較研究から、わかってきました。
細菌は、体が2つにわかれて増えていきます。
単細胞生物の多くは、このような増えかたをします。
多細胞生物が地球上にあらわれたのは、生物の進化にとって大切なことがらでおすとめすができたのも、それから後のことです。
下等植物には、日光の力で光合成をしているそう類とこのはたらきをしない菌類(キノコの仲間)とがあります。
先カンブリア代前期の地層には、そう類とカイメンが化石として残っており先カンブリア代後期の地層には、そう類の化石コンニアが、たくさん見られます。
先カンブリア代の終わりごろになるとクラゲ・ゴカイ類・ウミサソリ・イソギソチャクなどかなり進んだ動物がいろいろな方面に進化してきたことがわかります。
生物は自分たちの生活する場を、いろいろな方面に広げようとして進化してきました。
はじめは、水の中にかぎられていましたが、やがて陸上にあらわれ空中で生活するようになったのは、古生代の中ごろ(シルル紀)になってからです。
化石の多くなるわけ
古生代のはじめになると、急に、世界中に化石が多くなります。
これは生物が化石になるような硬い物質を体につけて敵から体を守るようになったためで、生きていくための競争が激しくなってきたためでしょう。
先カンブリア代の終わりごろには、世界的な大氷河が発達しました。
その影響は海の生活にまであらわれ、生存競争も激しくなったと思われます。