火成岩の成り立ちとは?火成岩をつくっている鉱物とは? わかりやすく解説!鉱物とは?

地球の姿

マグマと火成岩

火成岩は地下の深いところにあるマグマ(岩礁)が地表や地表に近いところに噴き出し、それが、冷え固まったものです。

核の内部に、いろいろな鉱物が、どろどろに溶けてできるものです。

マグマのある場所に、地震の起こる場所と深いつながりがあってだいたい地下数十~数百キロの深さのところです。

これは、地球全体から見えばごく浅いところです。
しかし、マグマのできる原因は、むかしから多くの学者によって研究されていますがよくわかっていません。

マグマは、地表に吹き出したときは、かなり流動性があって遠いところまで流れるものもあります。

しかし、地下の深いところにあるときには、上から強い圧力を受けているのでもっとねばりけの強い状態になっているのだろうと考えられています。

火口から流れだしたマグマの温度は桜島や大島の三原山の例では、1000~1200度くらいです。

外国の火山の場合も、だいたいこれと同じ温度です。

また実験室で岩石を溶かすときもほぼこのくらいの温度で溶けることがわかっています。


火成岩をつくっている鉱物

鉱物の種類は、何千種もありますが火成岩を形作っている鉱物はごくかぎられた種類です。

日本の火成岩をつくっているものはおもにカンラン石・輝石・角閃石・雲母・長石・石英の6種類だけです。

もっとも、これらの鉱物には、それぞれいくつかの種類があります。

これらの鉱物のうち、カンラン石・輝石・角閃石・運もの4つには鉄やマグネシウムがたくさんふくまれているので、いっぱんに、黒っぽく見えます。

それで、これらを有色鉱物とよびます。

これに対して、石英と長石は鉄やマグネシウムがほとんどふくまれていないので、いっぱんに白っぽい色をしています。

このため、この2つを無色鉱物とよんでいます。

カンラン石

マグネシウム・ケイ素・酸素からできている鉱物です。
ふつうあめ色(オリーブ色)で、短い柱状をしています。

変質しやすく、緑色、うろこ状の蛇紋石石になります。

輝石

いろいろの成分のものがありますがカンラン石と似た成分のもの(シソキ石)とそれにカルシウ厶をふくんだもの(フツウキ石)が多くみられます。

カンラン石と同じように、短い柱状をしていますが、黒色をしていること平らな面にそってわれやすい性質があることなどによってカンラン石と区別できます。

角閃石

いろいろな成分が複雑に混じりあった鉱物でふつう、黒っぽい緑色から、黒色をしていて、長い柱状になっています。

平らな面にそって割れやすくその面がキラキラ光っているので、輝石と区別できます。

雲母

これも、いろいろな成分のまじりあったものですが板状で、その面にそって、うすくはげやすいので、かんたんにほかの鉱物と区別できます。

鉄・マグネシウムをふくんでいて、黒色のものを黒雲母、それらの成分をほとんどふくまない白色のものを、白雲母と言います。

長石

いろいろな種類がありますが、カルシウムとナトリウムをたくさんふくんでいるもの(シャチョウ石)とカリウムをたくさんふくんでいるもの(セイチョウ石)にわけられます。

ふつう、うすい灰色から白色のものですがいくらか変質したものは、うす桃色や肉色をしています。

平らな面にそって割れやすく、その面がキラキラ光るので、石英と区別できます。

石英

ケイ素と酸素が、化合した鉱物です。

岩脈をつくっているものは、六角柱状のきれいな結晶(水晶)になりやすいのですが、火成岩の中にあるものは、いっぱんに不規則な形をしています。

ふつうのものは、ガラスのように無色透明で平らな面にそってわれる性質がないので、長石と区別できます。




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