地表のでこぼこ
地球の表面には、8000メートルを越す山や深さ1万メートル以上の海底などがあります。
地表は非常にでこぼこしているように考えられます。
すじゃす、地球の半径は6380キロもありますから2万メートル足らずの工程は、わずかなものになります。
たとえば地球の半径を1メートルと考えて見ると、その高低は3ミリほどにすぎません。
そのため私たちが地球を考えるときは、その表面に滑らかだと考えても差支えありません。
陸と海の分布
地球の表面には、陸と海があります。
陸と海の割合は、ほぼ3対7で、海は陸の2階半もあります。
陸地のほとんどは大陸によってしめられていますが大陸はたいてい北に広く南にせまくなっています。
そのため北半球と南半球をくらべると北半球に陸地が全面積の40パーセントちかくをしめるのにたいして南半球の陸地は20パーセントにも足りません。
また、地球をもっとも陸地の多い半分ともっとも陸地の少ない半分にわけたものを陸半球・水半球と言います。
陸半球
フランスのロワール川の川口を中心とした地球の半分が陸半球です。
この部分では陸地が面積の半分ちかくをしめています。
水半球
陸半球に反対の部分で中心はニュージーランドの南東部にあるアンチホデス島になります。
この部分では海が90パーセント以上をしめています。
地表の高低の広がり
地球の表面で、もっとも高い地点はエベレスト山で高さは海面から約8800メートルです。
また、もっとも低いところは、海底にある海溝といわれるもので、海面から1万メートルを越す深さのものももあります。
このあいだで、どのくらいの高さのところがどのくらいの面積をしめているかを調べてみます。
世界地図を見てもわかるように陸地には高さ4000メートル以上のところはそれほど広くはありませんが、海の大部分は深さ4000メートルを越えています。
これをはっきりしめしたものが上のグラフです。
このグラフを見ると、高さが約1000メートルから深さ200メートルぐらいまでのところと深さが3000~6000メートルのところの面積が広いことがわかります。
このように面積の広いところがあるといいうことは地球の表面が2つの違った性質のものからできていると考えられます。
2つの性質というのは、いうまでもなく海と陸地のことですがこのグラフは、陸の低いところが海になったのではなくて海と陸とは全く別のものだということをあらわしています。
深さ4000~6000メートルのところは海の代表としての大洋底をあらわし高さ1000メートルから深さ200メートルまでのところは陸の代表としての平野の部分をあらわしています。
深さ200メートルまでというと海底の部分になるので陸地にいれるのは不思議なようです。
しかしよく調べてみると、ここは陸地であることがわかります。
つまり、現在の海には、もともと陸地であったところが低いために海水につかったところと、地表のつくりからいってはじめから海であるところの2つがあるわけです。