冬の天気図の特徴とは? わかりやすく解説!

気象

冬の天気図

下の図は、冬の天気図の1つの例です。まず、この天気図の特徴を調べてみましょう。

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夏のあいだ南の海上にあった小笠原高気圧は弱くなり南東のほうにいってしまって、この天気図には顔を出していません。

そのかわり、大陸に中心のある大きな高気圧が、この天気図の大部分を占めています。
また千島の北部には、目立って発達した低気圧があります。
このような気圧配置を「西高東低」の気圧配置といって、冬の天気図の代表的なものです。


冬の季節風

この天気図では、風向はたいてい北から西のあいだで東シナ海の南部だけが北東の風になっています。

このように広い範囲に渡って大陸から太平洋に向かって吹く風を、冬の季節風といいます。
冬のあいだ、シベリア大陸の高気圧はたいへん強く、ときには1080ミリバールにもなります。

そして、日本の近くを強い低気圧が発達しながら千島かアリューシャン列島のほうへ動いているようなとき、季節風は強くなります。

この強い風は、1日か2日で治まることもありますが、3日も4日も続くことがあります。
日本の東の海上では、1週間ぐらい、強い風が吹き続けることもあります。

このように長続きする季節風は、昔、大西風と言われていました。

帆を使っていた時代や、私の機関の力が強かった時代には大西風にであって港へ戻れなくなり、ただよい流れた漁船がたくさんありました。

むかしの漁師や船乗りは、冬の大西風を台風と同じように恐れていました。

上の天気図のように、季節風が強いときは、日本海側の北のほうでは雪が降り、日本海側の席のほうでは、雪が雨が降ります。

本州の中央を通っている山脈の東または南側では、晴れていて関東地方などでは関東地方などでは、からっ風が吹いています。

日本の陸地から離れた海上では、ところどころ雲が多くなってにわか雨の降っているところもあります。

冬、千島やアリューシャン列島方面で、低気圧が非常に発達することがあります。
このときの中心の気圧は950ミリバールまたはそれ以下に下がり低気圧の直径が2000~3000キロメートルになることがあります。

このようなときは、暴風の範囲も非常に大きくなりますが最大風速は毎秒30メートルほどで、台風の場合のように秒速50メートルにもなるようなことはありません。

この低気圧は、いつもあるわけでなく、ふつう3日か4日で東の海上に去ってしまいます。

そして、新しい低気圧が、また発達するようになります。




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