気温・地温・水温の関係とは? わかりやすく解説!

気温と地温の関係

昼のあいだは、地面が太陽の光によって温められてその温度が昇り、その地面によって空気か温められて、気温が昇ります。

つまり、太陽の光が直接空気を温めるのでなくはじめ地面を温め、それから空気が温められるのです。


夜になると、地面が冷やされて、その温度が下がりその地面によって空気が冷やされて、気温が下がります。

このように気温は、地面の温度によってかおるので気温と地温とのあいだには、深い関係があります。
まず、1日中の気温と地温のかわりかたを調べてみましょう。

夏の天気のよい日、最高温度と最低温度の差をみると地面では17度、気温は9度となり、地面のほうがおよそ2倍くらい大きいことがわかります。

つぎに、温度が最高になる時刻をくらべてみると地面では最高温度は午後1時に起こり、気温は午後2時に最高になります。

最低温度は、どちらも午前5時に起きています。

冬の晴れの日の地温と気温は、ほとんど同じようなかわりかたをします。

雨の日には、夏・冬ともに地温と気温はほとんど同じようなかわりかたをします。つぎに、1年中の気温と地温のかわりかたを調べてみましょう。

1月と12月には、平均して地温にのほうが気温より低くそのほかの月には、地温のほうが気温より高くなっています。

とくに夏には、その差が大きくなっています。

最高温度と最低温度の起きる月は、いずれも8月と1月です。
風は、夏は太平洋のほうから、冬はイベリア大陸のほうから吹いてくるので遠くの地温や水温を伝えます。

したがって、気温に自分のところの地温だけでなく遠くの地温や水温の影響を受けているのです。



地温と水温の関係

井戸の水は、夏には冷たく感じられ、冬には、反対に温かく感じられます。

露場ではかった、3メートルの深さの地温や、5メートルの深さの地温もほとんど15度でよく似ています。
井戸の水の温度も、だいたいこれらの地温と同じになっています。

つぎに、同じ露場の気温とくらべてみましょう。
気温は夏には、昼間30度くらいになり冬には朝早いときには0度くらいとなっていますから井戸水の温度は、夏には気温より15度も低く、冬には15度も高いことになります。

それで夏には、井戸水が冷たく感じられ、冬には、反対に温かく感じられるのです。

気温と水温

湖水の水温と気温との関係を調べてみましょう。
山梨県の富士山ろくにある河口湖の水温を16年間続けて測った結果と同じ時期に河口湖の近くにある舮津測候所の気温とをくらべてみました。

まず、1年間の平均の温度を見ると水温のほうが気温より約5度高いことがわかりました。
また、1年間の最高温度と最低温度の差は、ほぼどちらも同じであることがわかります。

このように、あまり大きくない湖の水温と気温は互いに影響しあって、両方があまり違わないようになります。

つぎに、海水の温度を調べてみましょう。
黒潮の水面の最高温度は、8月の28度、最低温度は3月の20度で、最高・最低温度の差は、わずか8度しかありません。

ところで、黒潮の中にある八丈島の最高気温に8月の30度で、海水の温度よりやや高くなっています。

しかし、最低気温に1月~2月の7.5度で、黒潮の温度より、かなり低くなっています。
これは、冬にシベリア大陸から冷たい季節風が吹いてくるためです。




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