ポルトランドセメントに、砂・砂利・砕いた石などをまぜて水でこねてかためたものを、コンクリートといいます。
コンクリートが固まるのは、セメントが砂や砂利をのりづけにする役目をするからです。
セメントを土木工事などに使うときは、ふつうコンクリートとして使います。
コンクリートの材料と混合
コンクリートの材料は、セメントのほかに、砂・砂利・水です。
セメントと砂と砂利をまぜる割合は、ふつう、体積で1対3対6ですがとくにきれいにしあげたいときは、1対2対4の割合でまぜます。
砂の大きさは、直径0.5センチ以下、砂利は直径1.5~5センチぐらいのものがよくまた大きさがそろっているよりも、そろっていないほうがきちっと固まります。
砂や砂利は、汚れているとセメントがつきにくいので、よく洗っておきます。
コンクリートを小さな建築現場などで使うときは材料を大きな鉄板の上で、シャベルを使ってまぜますが大量にコンクリートが必要なときには、コンクリートミキサーという機械を使います。
コンクリートを、思ったような形に固めるためには、型わくを使います。
型わくの中でコンクリートがかたまるのに必要な時間は天候や温度によっても違いますが夏で2日ぐらい、冬で4~7日ぐらいかかります。
また、水分が急に乾いてしまうと、コンクリートがかえってかたまりにくいのでコンクリートを流した上に、むしろのようなものをおきときどき水をまいて、湿気をあたえてやります。
コンクリートの表面仕上げ
型わくを外したコンクリートは、表面がざらざらして穴があいています。
そこで、必要があれば表面仕上げをしますが、それには、つぎのような方法があります。
摩擦法
表面をと石でみがき、穴にセメントをつめ、さらに砥石でみがきます。
研ぎ出し法
コンクリートの表面に、大理石や花コウ岩などをまぜたセメントをぬって乾いてから砥石でみがきます。
叩き取り法
乾いてから1か月くらい経って表面を金づちで叩いておとしセメントの中の石材を表面に出します。
鉄筋コンクリート
コンンクリートの中に、鋼鉄製の骨組みを入れコンクリートをいっそう強くしたものを、鉄筋コンクリートといいます。
ビルの建築などには、ほとんど鉄筋コンクリートが使われています。