アンドロメダ座
星図では、半分ほど北の空にかかっている星座です。
ペガサスの大方形の、北東のかどの二等星から二等・三等の星が4つ、一列に続いていて、大方形とともに大きな北斗七星の形になっています。
その3つの二等星からでている星のえだのはずれに月のない夜、ぼんやり見えるのが有名なアンドロメダの大星雲です。
この星雲は、アンドロメダ座の中に見えますが実は、我が銀河系宇宙にいちばん近い別の宇宙です。
つまり、星の大渦巻で近いといっても、距離は約200万光年もあるのです。
神話
アンドロメダは、古代エチオピアの美しい王女でした。
母のカシオペアが、娘の器量を自慢して、海の神の悪口をいったために、津波が押し寄せたり、化けクジラが人や牛や馬までもとって食べました。
そこで海の神にわびるために、王女は海岸の大岩にくさりでつながれて、化けクジラに飲まれることになりました。
そこへ天馬ペガサスにまたがったペルセウス王子が飛んできて化けクジラを退治して王女を救いました。
星図では、アンドロメダが両手を広げ手首をつながれている姿になっています。
さんかく座・おひつじ座
アンドロメダ座の東側の下に3つの星で二等辺三角形をつくっているのが、さんかく座です。
そのすぐ下で、山がたになっているのがおひつじ座でここがヒツジの頭にあたります。
中の二等星はハマル(ヒツジ)といって太陽とよく似た星といわれます。
うお座
さんかく座・おひつじ座の右下で、小さい星が飛び飛びに、ふたまたに続いていて、ちょっと見つけにくい星座です。
黄道はここを通っています。
そして、ペガサスの大方形の左辺を下に伸ばすとこの中にあたる春分点に届くので、よく知られています。
くじら座
うお座の左下に、ぼんやりと大きく広がっています。
クジラといっても、頭は4つの星に囲まれた長方形で水かきのある足を広げ、尾をぴんと跳ね上げている動物の姿です。
これがアンドロメダ王女を食べようとした、化けクジラです。
この星座には二等星が頭と尾に1つずつあるだけですがオミクロンという変光星があるので有名です。
332日の周期で、光が二等から10等にかわり六等以下のあいだは、3か月も見ることができません。
この星は、ふくらむと明るくなり、縮むと暗くなるからです。
ふくらんだときは直径が太陽の440倍にもなりこのためミラ(不思議な星)ともよばれています。
距離は250光年で、温度は1800度くらいしかありません。