海底の地形の特徴とは? 大陸棚・海底火山とは?

地球の姿

海底の地形は陸上にくらべて傾斜がゆるやかで、大規模です。

これは、陸上が風雨・雪・川・氷などの浸食作用を強く受けるのにたいして海中では、その作用が弱くなるからです。

しかし、海氏にも山や谷にあたるでこぼこがあり火山の活動もおこまわれています。


大陸棚

海底は、陸地から離れるにしたがって、だんだん深くなっていきますが深さが100~200メートルくらいまでは傾斜が非常にゆるやかです。

この部分は、陸地から庭にはりだした棚のようなところなので大陸棚といいます。

大陸棚は数万年ないし数十万年前の氷河時代には、大部分陸地であったと言われます。
大陸棚の上には、この時代にできた谷や20メートルぐらいの高さの丘やくぼみが残っています。

大陸棚の面積はかなり広く、海の広さの7.3パーセントつまり、地球の全表面債の5.4パーセントをしめています。

これは現在の陸地面積の18.4パーセントほどになります。
日本の大陸棚の面積は、28.3万平方キロで陸地面積の76パーセントもあります。

大陸棚の上には、海の生物がよく育つのでよい漁場になるうえ、大陸棚の地下には鉱物資源がうずもれています。

大陸棚は、人間の生活にとって大切なところです。

大陸斜面

大陸棚の先、深さ200~3000メートルぐらいまでは大陸棚と大洋底をつなぐ部分です。
ここは大陸斜面とか陸がい(崖の意味)といわれ海底のほかの部分にくらべると、傾斜が急です。

しかし、実際には、崖と呼ばれるようなところは少なく平均の傾斜は、2度から5度です。
表面は、平らなところも、谷や丘が組み合わさった複雑なところもあります。

太平底

深さ3000~6000メートルの部分は、全体として平らな広い地域です。
これを大洋底と言い、全海洋面積の76パーセントをしめています。

この大洋底は、いままでは非常に平らだと考えられていましたが最近の研究によると、ここにも、山がたくさんあるということがわかってきました。



海溝・海淵

大陸斜面の先には、ところによって深い溝があることがあります。これが海溝です。
海溝はどこにでもあるわけではなく大部分、大洋のふちの弓形の列島沿いにあります。

海溝や大洋底には、ところどころに、とくに深いところがあります。
これを海淵と言います。

海淵には、深さ1万メートルに達するものがいくつかあります。
世界でもっとも深いものは、太平洋のマリアナ海溝にあるビチアス海淵で1万1034メートルもあります。

平頂海山

海底には山脈や山がありますが、そのなかに、富士山のような美しい形をしていて山頂が平らな山が見られます。

これは平頂海山とかギュヨーと呼ばれるものです。

平頂海山は、大むかし海の上まで頭を出していた海底火山が頂上の部分を波で削られ、その後、海中に沈んだものと考えられています。

5000~6000メートルの深海の底から3000~4000メートルもそびえています。
なかには、その頂上が海面から数百メートルの下まで近づいているものもありあます。

海底火山と島

海底でも、陸上と同じように火山活動がおこなわれます。これを海底火山といいます。

海底火山のなかには、頂上を海面の上にだして、島をつくるものもあります。これが火山島です。

ハワイ諸島や伊豆七島などは、このようにしてできた島です。

また、大洋には、サンゴ虫という下等な動物がつくるサンゴ礁があります。
サンゴ礁は、はじめ火山島などのふちにできますがその後、中心の島が沈んでしまっても、まるい輪のようになって残ることがあります。

このように、サンゴ礁のつくる島を、サンゴ島と言います。
サンゴ島は、ごく低い小さな島で、熱帯の海に多くみられます。

火山島やサンゴ島のように、大陸と関係なくできた島を洋島といいます。
これにたいして、大陸の一部が島になっているものを陸島といいます。




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