プロジェクター
写真のスライドを映写するのに使われ、幻灯機とも言います。
明るい電球からの光をコンデンサレンズで集めレンズで拡大して、スクリーンにうつしだします。
投影というはたらきは、写真レンズのちょうど反対です。
ですからスライドをうつすときは、上下・左右がひっくりかえった状態にしてキャリアーにさしこまないと正しい像を見ることができません。
映写機
シネカメラ(撮影機)でうつしたフィルムを投影するための機械です。
1こま1こまを投影するのはプロジェクターとかわりありません。
しかし、長いフィルムをおくっていき、ある瞬間は(1こまがちょうど正面にきたとき)止めてやらなくてはならないので、複雑な送り装置がついています。
フィルムが、1つのこまからつぎのこまに送られているあいだはシャッターを閉じて光を送らず、フィルムがとまったときだけ投影します。
ですから、見ている人は、1こま1こま止まった写真を見ているのです。
では、どうしていろいろな物が動いて見えるのでしょうか。
残像
物を見つめていてから目を閉じてもしばらくのあいだ(人間の目では1/20秒くらい)、まだその物が見えるように感じます。
これを、残像と言います。
火をつけた線香をふりまわすと、赤くてまるい輪に見えます。
これは、残像のために、網膜の上にできた前の像が消えないうちにつぎの像がうつり、それが続いているように見えるためです。
映画も、このような残像を利用したものです。
映写機では1秒間に24こまもフィルムが送られるので残像のはたらきで1こま1こまの絵が、続いて動くように見えるのです。
シネカメラ(撮影機)
フィルムの上に、つぎつぎと少しずつ違った写真をうつして動く物の様子をそのま記録するカメラです。
映画をつくるときには、ふつう35ミリ幅のフィルムを使いますが学校や家庭などでは、16ミリかか8ミリ幅のものを使います。
TTL露光計
ちかごろ、EEカメラのさらに進んだTTLというカメラが増えてきました。
TTLとは、スルー=ザ=レンズ(レンズを通り抜けて)という英語の頭文字だけをとった略称です。
正確には、TTL露光計、TTLカメラまたはTTL方式と言います。
写真をうつすときには、フィルムに適当な光の量をあたえなければなりません。
そのために、シャッター速度としぼりを調節するわけです。
露出計は、被写体(フィルムにうつるもの)の明るさを測り正しいシヤッター速度としぼりの値をしるために使います。
いままでの露光計には被写体以外の部分の明るさを測ってしまうという欠点がありました。
これは、露光計の受光部(被写体からくる光を受け入れるところ)を正しく被写体のほうにむけない場合(図1)や望遠レンズでせまい部分をうつすときのように明るさを測る範囲のほうが広すぎる場合(図2)などによくおこります。
この欠点をなくしたのが、TTL露光計、またはTTLカメラです。
これは、露光計の受光部をカメラの中におき、レンズを通ってきた光すなわち実際にフィルムに届く光の量を測るのです。
ですからレンズを通して被写体の明るさを測るとも言えます。
そのためフィルムにうつる範囲と同じ部分の明るさを測ることができます。
TTL露光計は、一眼レフカメラとむすびついて発達しました。
一眼レフカメラではフィルムにうつる範囲とファインダーを通しての視野が一致します。
レンズを交換すると、ファインダーの視野もそれにつれてかわり一眼レフカメラにTTL露光計をくみこむとファインダーの視野とフィルムにうつる範囲と、露光量を測る範囲とが一致するわけです(図3)。
これは、露光計つきカメラとしては理想に近いものです。
TTLカメラには、そのほかにも長所があります。
拡大撮影や顕微鏡撮影のようにかんたんに露光量を測れないときにもTTL露光計は、正しい露光量をしめしてくれます。