摩擦車とベルト仕掛けの利用とは? わかりやすく解説!

力の利用

摩擦車の利用

摩擦車は、回転力が小さくてもよいところに、多く使われています。

ミシンのはずみ車の、軸受に近いところと下糸まきの車とは、摩擦車になっています。


下糸まきの車のまわりには、ゴムがはめてあり摩擦力が大きくなるようになっています。

普段は、はずみ車の軸とはなれていますが、下糸をまくときにはばねの力で、はずみ車の軸と触れ合うようにしてあります。

電蓄やレコードプレヤーは、ほとんどモーターでレコードをまわしています。

レコードは、その種類によって、1分間に16と2/3、33と1/3、45、78回というように、4種類のものがあります。

そのため、使うレコードの種類によって、回転数を加える必要があり図のような摩擦車のしくみを利用しています。

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Aの車は、モーターの軸につながれています。

これに触れているBの車は、まわりにゴムをはめこんだ摩擦車でレコードをのせる、ターンテーブルにも触れていてそれをまわす役目をします。

Aの車は、直径が違う車を、4つ組み合わせたようになっています。
これを上下させて、摩擦車Bに触れさせるとレコードの回転数をかえることができます。



エ場で見られるベルト仕掛け

小さな工場へ行くと、そのかたすみにモーターが1台すえてあるのを見受けます。

モーターの軸には、ベルト車がついてして、天井にある大きなベルト車を、幅の広い、丈夫なベルトでまわしています。

大きなベルト車の軸は天井のずっとはしのほうまで伸びていてところどころにある軸受で、支えられています。

この長い軸には、たくさんのベルト車が取り付けてあって軸と同じ速さで回転しています。

そして、その1つ1つのベルト車と下にある機械のベルト車とが、ベルトでつながれています。

このようにして、1台のモーターで工場の中のたくさんの機械を動かします。

そのうちの1台が仕事を休むときは、機械にもう1つ空回りするベルト車をつけておき、それにベルトをうつします。

機械には、回転数をかえてはたらかせたい場合があります。
そこで、大きさの違うベルト車を同じ軸に取り付けて回転数がかえられるようにしてあります。

これを、だん車と言います。

このような工場では、モーターや、大きな摩擦車に故障があると工場中の機械が止まってしまいます。

近頃では、工場で使う機械にもそれぞれ1つずつモーターを取り付けたものが多くなりました。

こうすれば、モーターが故障してもほかの機紙まで止まってしまうことがありません。

そのうえ、天井で、大きな長い軸をまわさなくてすみますしベルトにまきこまれて、怪我をするようなこともありません。

普段見られるベルト仕掛け

小形の機械や、家庭で見られるようなベルト仕掛けでは強い回転力を伝える必要がないので、細いVベルトやひものようなべルトが使われています。

モーターや発電機の回転は、非常に速いので、ふつうは回転数を落とし回転力を大きくするような、ベルトとベルト車が使われています。

しかし、手や足で動かす機械では、それほど大きな回転力を必要としません。

ただ、手や足であたえた遅い回転をなるべく速い回転にしなければならないので回転数を増すように工夫されています。




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