動物の食べ物
生物が、食物を食べたり、養分をとったりして自分の体をつくりあげたり、生活したりすることを栄養と言います。
動物は、でんぷん・脂肪・たんぱく質・ビタミン・塩類などの体をつくるのに欠くことのできない栄養分を自分自身でつくりあげることができません。
植物だけが、このような栄養分を自分でつくりあげることができるのです。
ですから、動物は植物がつくった栄養分を食物として取り入れ自分の体をつくっていくのです。
動物を食物の種類でわけてみると、下の表のようになり
動物性の食物だけを食べるものを肉食動物、植物性の食物だけを食べるものを草食動物、両方を食べるものを雑食動物と呼びます。
このように、動物の食物となるものは植物と動物ですが肉食動物の食物となる動物は、多くの場合草食動物でありもとはと言えば、植物のつくったでんぷんや脂肪・たんぱく質が栄養分となっているのです。
つまり、動物は植物なしには生きていけないのです。
食べ物の取り入れかた
動物がとった食物は、そのままでは体の肉となり血となるわけではありません。
食物中の栄養分が、たやすく血液の中に溶けこんで全身に運ばれるように、食物の形をかえなければなりません。
このはたらきを、消化作用と言います。
動物のうちでも、もっとも下等な原生動物の仲間(ゾウリムシなど)には水に溶けている養分を体の表面から、取り入れているものもいます。
しかし高等な動物では、食物をこなすために込み入った消化器官があります。
そしてそのはたらきによって、食物は消化され体の中に吸収されて、自分の体に、都合のよいように使われます。