原生動物の行動とは?ミミズ・貝・タコの行動と学習とは?

動物・植物

ゾウリムシの行動

ゾウリムシは、体の表面にはえている小さなせん毛を、つぎつぎと順序よく動かして水をおしやり、水中を泳ぎます。

せん毛の運動は非常にはやく、1秒間に10~20回も繰り返しますが体全体の進みかたは、1時間で5メートルぐらいです。

ゾウリムシは、からだの一部分に強く触れると、くるくるまわりながら、向きをかえて逃げていきます。

しかし、アメーバでは、強くふれるとそのままその場所にとどまったきりになるのでゾウリムシはアメーバよりも進んだ運動のしくみをもっていると言えます。


ラッパムシの行動

ラッパムシの上にカーミンの細かい粒を落とすと、それを避けるように体を傾けます。

さらに傾いたほうに、カーミンを続けて落とすと、せん毛を動かしてそのカーミンを吹き飛ばそうとしますが、うまくいかないと、ついには体を包んでいる殻の中にひっこんでしまいます。

これは、もともともっていた行動が経験によってかえられた例です。

ミミズの行動

ミミズは、銅が細長く、たくさんの節からできていて、その体の一部分を伸ばし、ほかの部分を縮めるといった運動を繰り返して体を移動させます。

ミミズは、ものに触れたことの感覚や、光に対する感覚がかなり発達し、それらによって行動の変化をしめします。

ミミズをT字形の通路に入れ、左にいくと電気のショックを受け右にいくと湿った土があるようにします。

ミミズは、最初のうちは何回も左や右にでたらめにいきますが何百回も繰り返すと、しまいには湿った土のある右のほうにだけ、いくようになります。

ミミズは、訓練によって学習したことになります。



貝の行動

二枚貝は、ふつう砂や泥の中に住んでいて貝殻のあいだから足を出して砂や泥の中にさしこみ、この足を使って体を動かします。

ホタテガイは、2枚の貝殻を激しく閉じたり拾いたりして水をうしろに押しやり、その勢いで移動します。

また、巻貝の仲間は、足の裏側に前からうしろに伝わる伸び縮みの波を起こして体を前進させます。

これらの仲間は、よく発達した三種の神経細胞のかたまり(脳・足神経節・腹神経節)をもっていて味やにおいの感覚、触れた感覚、温度の感覚、つりあいの感覚などをもっています。

また、多くのものは光に敏感に反応し、光が遮られて影になると反射的に体を貝殻の中にひっこめる行動をします。

タコの学習

タコは、8本の触手(足)を用いて泳ぎ、また、ろうとから水を噴出させることによって、はやい動きを見せますが非常に発達した目を使って、いろいろの行動をします。

タコは動いているえさによく飛びかかります。
食べられないえさを動かして、何回も実験を繰り返してみると、はじめのころは飛びかかってきますが、しまいにはなんの反応もしめさなくなります。

また、電流を通じた白い円板の上にタコが好んで食べるカニをのせて、タコに見せます。

すると、タコはカニを捕ろうとして飛びつきますが、その板にふれてビリッとくるため慌てて逃げます。

これを繰り返すと、しまいには白い円板についているカニを見せても近づきません。

しかし、カニだけを見せると、やはり飛びついてきて食べます。

タコは、白い円板がショックをあたえるものであることを学んだわけです。




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