大人になるまでの長さ
私たちは、うまれてから赤ちゃんの時代、幼児の時代を過ごして小学生になります。
それから後も、大人になるまでには、何年もかかります。
人の一生を100年とすると、その5分の1にあたる20年ちかくもかかってやっと大人になるのです。
ほかの動物たちを見ても大人になるまでの時代が、このように長いものはありません。
猫の一生は、平均して8年ぐらいですが、その8分の1の1年で大人になってしまいます。
また犬は、大人になるまでに、一生の10分の1しか、かかりません。
大人になるまでの時代が長いことは、立派な体や精神をつくるのに都合がよいわけです。
また、親は長い間、子どもを養い育てなければなりません。
そのために、しっかりした社会生活を身につける期間が必要なのです。
発育と老化
私たちの体は、うまれてから老人になるまで、たえず形やつくりがかわっています。
このかわりかたが一番激しいのは赤ちゃんから子どもになり、さらに大人になる時期です。
このように、大人になるまでの体のかわりかたを、発育といいます。
いったん大人になってしまうと身長や体重などは、ほとんどかわりません。
しかし、体のつくりやはたらきは、少しずつかわっているのです。
こうして50才を越えるころになると体も、体のはたらきも衰えて、やがて一生を終わるのです。
このように、大人になってからの体のかわりかたを老化といいます。
いちばん先に老化するのは運動器系で神経系は、かなり遅くなってから衰えます。